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鋼鉄都市 の商品レビュー

4.1

112件のお客様レビュー

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    36

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/04/15

邦題は”鋼鉄都市”だが、原題は”The Caves of Steel” "Cave"という単語には洞窟やほら穴のほか、窓のない小さな事務室という意味があるようだ。 表題が指し示すとおり、未来の地球人は鋼鉄のドームに覆われた都市の下、自然から断絶された生活をして...

邦題は”鋼鉄都市”だが、原題は”The Caves of Steel” "Cave"という単語には洞窟やほら穴のほか、窓のない小さな事務室という意味があるようだ。 表題が指し示すとおり、未来の地球人は鋼鉄のドームに覆われた都市の下、自然から断絶された生活をしている。 一方、かつて宇宙空間へ進出し、数多の惑星に移り住んだ地球人は宇宙人と呼ばれ、地球を支配下においていた。 ある日、刑事イライジャ・ベイリは、総監エンタービイに呼び出され、宇宙人殺害事件の捜査を命じられる。 重大事件を任されたイライジャは、宇宙人側の捜査官であり、ロボットでもあるR・ダニール・オリヴォーと協力し、事件の謎に迫っていく。 単に殺人犯を捕まえるといった内容に止まらないのが、面白い。 宇宙人殺害の背景には、地球人と宇宙人、そしてロボットの歴史によって生み出された鋼鉄都市の闇がある。 この独自の歴史は、以前読んだ著者の「われはロボット」でも、描かれている。その点、先にそちらを読んでおいて良かった。

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2012/02/20

ダニールと警察官イライジャが活躍するシリーズの第一巻。 アシモフの文章はいつも、オチが終わった後、最後の最後の文章で電気がビビッと来ます。

Posted byブクログ

2011/12/22

言わずと知れたSF小説の金字塔。 普段あんまりSFって読まないのでたまに読むと新鮮で楽しい。名作というだけあってSF読むときに一番のハードルとなる「世界観」もわりとすんなりと飲み込めるので話を楽しめるし。 ただまあ、こういう作品の常として翻訳の古さがなあ・・どうしてもテンポの...

言わずと知れたSF小説の金字塔。 普段あんまりSFって読まないのでたまに読むと新鮮で楽しい。名作というだけあってSF読むときに一番のハードルとなる「世界観」もわりとすんなりと飲み込めるので話を楽しめるし。 ただまあ、こういう作品の常として翻訳の古さがなあ・・どうしてもテンポの悪さを感じてしまう。多分原書で読んだらもっと絶賛していると思う。

Posted byブクログ

2011/12/02

架空の都市の設定とそこで生活している人々の感情の細部にいたる描写まで論理的な整合性がとれていてリアリティがあるのはさすがアシモフ博士。動く歩道のようなビジュアルや食料配給事情や等級社会といった社会システムといったものの想像はともかくも、ロボットに対する皮膚感覚的な微妙な嫌悪感とい...

架空の都市の設定とそこで生活している人々の感情の細部にいたる描写まで論理的な整合性がとれていてリアリティがあるのはさすがアシモフ博士。動く歩道のようなビジュアルや食料配給事情や等級社会といった社会システムといったものの想像はともかくも、ロボットに対する皮膚感覚的な微妙な嫌悪感といった人間の感情の描きかたも繊細で説得力があるのには驚く。殺人事件の真犯人を追い詰めていくくだりは、通常の推理ミステリとまったく遜色なく、しかもトリックに、この「架空の未来社会での現実」的な設定が施されていてグウの音も出ない。さすが古典。

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2011/11/12

ロボットと宇宙人のコラボ。ロボットからしたら地球人とエイリアンのどちらを守ればよいかわからないでしょう。だって宇宙人を怒らせたら地球人の滅亡が直結してるからです。鋼鉄の世界には人間の精神は漂っていて幽霊みたいだ。とりあえず犯罪は一生消えないね、人類が存在する限りね。

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2011/11/03

SFでミステリなんて、トリックなんでもありだろう! と思わせておいて、ちゃんとミステリ。 巨匠・アシモフらしいがっちりした世界観の中で繰り広げられるドラマ。 青年型ロボットと人間の中年刑事の心の交流も見所です。

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2011/10/27

この古くさいSFの感じがとても好き!未来なのにいちいちやぼったいというか…wベイリの推理にはハラハラしたw

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2011/10/14

ハヤカワSF文庫は、中学時代によく保健室で読んでました。 ベットの上でこっそりとです(笑)。 私は入院や長期欠席をするひ弱な中学生でしたので、保健室の常連でした。中学時代に一番よく話をした教職員さんは、保険の先生な気がする。 ミステリとSFがほどよく融合した傑作として、評判の高か...

ハヤカワSF文庫は、中学時代によく保健室で読んでました。 ベットの上でこっそりとです(笑)。 私は入院や長期欠席をするひ弱な中学生でしたので、保健室の常連でした。中学時代に一番よく話をした教職員さんは、保険の先生な気がする。 ミステリとSFがほどよく融合した傑作として、評判の高かった「鋼鉄都市」は、実際、読んでみたら、途中でやめられなくなってしまって、保健室だけでなく、授業中に教室でも読んでいました。 宇宙人の支配下にある未来の地球で、NY市警の叩き上げの刑事イライジャ・ベイリと宇宙人側のロボット刑事のダニールがコンビを組んで、宇宙人の博士の殺害事件の謎を追うのですが、ベイリはダニーのことを認めていないし、ダニーもどこかピントがズレていて、当然のごとく捜査は難航します。 そして第二の殺人も発生し、事件はさらに複雑な様相を呈してゆくのでした。 しかし、まぁ、SFとはいえ、そこらへん? はきちんとミステリしていますので、終わりまで読めば事件は無事解決するので、ご安心ください。 読後感も良好です。 SFと本格ミステリが両方好きで、しかも、ロボットも宇宙も好きという少年の心をもってらっしゃる方に、オススメします。

Posted byブクログ

2011/09/14

短編でアシモフにハマりこの長編に手を出した。地下に広がるいかにも「近未来」といった感じの世界が好き。あとミステリ要素もしっかりあって良かった。 ダニール&イライジャコンビもまだぎこちないけどラストが良い感じで、これからのコンビネーションに期待できそう。

Posted byブクログ

2012/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鋼鉄都市に住む人間、一方、青空の下に暮らす宇宙人。 なんだか立場が逆転したような感じが面白い。 これSF+ミステリなんですね。最後は意外な逆転劇。 非常に面白かったです。

Posted byブクログ