ロミオとジュリエット の商品レビュー
苦手に感じてずっと避けてきた戯曲。 読まず嫌いは良くないと感じ、一度は読んでおこうと思った。そうなると物語自体は知っているものが読みやすいだろうと思い、「ロミオとジュリエット」を読んでみることにした。 有名な悲劇。 物語それ自体よりも台詞のあちらこちらに聞いたことのあるものがあ...
苦手に感じてずっと避けてきた戯曲。 読まず嫌いは良くないと感じ、一度は読んでおこうと思った。そうなると物語自体は知っているものが読みやすいだろうと思い、「ロミオとジュリエット」を読んでみることにした。 有名な悲劇。 物語それ自体よりも台詞のあちらこちらに聞いたことのあるものがあり、これがあの有名な台詞かと実際に物語の流れで読むと感慨がある。 ロミオもジュリエットも若いとは思っていたけれど、ジュリエットが14歳にもなっていないことや、物語がほんの一週間程で進む怒濤の展開ということを知らなかった。 若いというよりは幼いふたりが、まさに恋の炎が燃え上がるように互いに愛し合うというところは、世間知らずの幼さ所以の悲劇だと改めて感じた。 道理ですぐに結婚するの死ぬのと大袈裟なことになるわけだ。 幼いふたりなら、障害があればあるだけ気持ちも昂り、意地になったり見境もつかなくもなるだろう。 ロミオがジュリエットに出逢うまでは別の女性を思って、まさに恋煩いだったのに、ジュリエットに出逢うやアッサリ心変わりするところなど幼さが出ている。 ロミオの心変わりもだが、他にも喜劇のような部分は多く、笑いと涙という吉本新喜劇のよう。 特に乳母のキャラクターは憎めなくてとても良い。 また、翻訳のかたが敢えてそう訳したということらしいが、台詞が意外に上品でなく結構皆口が悪い。 時代背景など詳しい知識はないが、昔であっても若者の言葉はきっと乱れていると思う。 好みはあると思うけれど、こういう訳でいいのではと思う。 「ロミオとジュリエット」が書かれた頃の舞台の様子などの解説もあり、興味深く読める。 芝居を観る現代とは随分異なる、芝居を聴く時代とわかり台詞が多く説明的であることにも納得がいく。 十分年を取ってからはじめてのシェイクスピアだったが、思った以上に面白く読めた。 次は「マクベス」あたりを読んでみたい。 苦手だからと敬遠せず、いくつになっても挑戦することが大切だ。
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シェイクスピア悲劇として至極有名な一作。 ヴェロナの街で、互いに反目し合うモンタギュー、キャピュレット両家。 仇敵同士のモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットは、ある夜の舞踏会で、相手の素性を知らぬまま、一目で激しい恋に落ちる。 「ああ、ロミオ様、ロミオ様! なぜ...
シェイクスピア悲劇として至極有名な一作。 ヴェロナの街で、互いに反目し合うモンタギュー、キャピュレット両家。 仇敵同士のモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットは、ある夜の舞踏会で、相手の素性を知らぬまま、一目で激しい恋に落ちる。 「ああ、ロミオ様、ロミオ様! なぜロミオ様でいらっしゃいますの、あなたは?」 とバルコニーで嘆くジュリエットのセリフはあまりに有名である。 その後、2人は極秘裡に結婚するが、ロミオは重罪を犯し、街から追放されてしまう。一方で、ジュリエットは何も知らぬ両親の意向で、別の男との結婚が決まる。 2人の婚姻を仲介した修道僧は、若き2人を一緒にし、両家の不和も解決しようとはかりごとを巡らせる。だが、どこまでも冷徹な運命の手は、互いを求める恋人たちをすれ違わせる。 かくして、激しい恋は、狂おしい破局へとなだれ込む。 巻末の解説によると、若い2人の悲恋を描くこの物語の原型は古くから綿々と語り継がれていたようである。 シェイクスピアの手による改変は、主に、ジュリエットの年齢設定と、出会いから破滅までの期間である。20歳、18歳等であった令嬢は、実に14歳前の少女となり、数ヶ月の物語が1週間足らずとなった。 それにより、純潔で美しい2人が、情熱的に濃密な時を過ごし、一挙に悲劇へと突き進む、鮮烈な物語となったわけである。 文字通り数え切れないほど上演・翻案されてきた作品だが、グローブ版を種本とした本書を読むと、この劇は本質的にセリフ劇なのだという印象を強く受ける。訳者も訳出には相当に苦心されたようだが、地口(しゃれ)も多い。 注や解説と合わせて読むことで、当時の舞台の様子がほの見えてくる。 小劇場で行われた当時の舞台では、演者と客の間が近く、それゆえ、膨大なセリフもよく聞き取れたことだろう。大道芸や寄席芸さながら、そこでは「語り」の力が大きい。大筋は悲劇であるが、リズミカルな語りを入れることで生まれる笑いもあったろう。ときにそれは猥雑さも含み、大衆劇的な匂いもある。 当時の舞台は比較的シンプルで、大道具を取り替える等の作業はほとんどなかったようだ。舞台上をぐるりと回ると目的地に着いたことになる等の能や狂言に似た演出もあったようで興味深い。ほかにも内側の幕を閉めることで場を転換するなど、映画のカットでシーンが変わるような工夫もあったようである。緻密な道具はないが、想像力が補う劇空間が成立していたようだ。 「主人公が14歳なのはいくら何でも若すぎだろう」とか、「修道僧が親に秘密で未成年を結婚させるなんてどうなの?」とか、「ロミオ、ちょっと前まで別の女の人に熱あげてたのに」とか、人によりいろいろ突っ込み所もあるだろう本作だが、愛されてきた物語であることは不動の事実である。 考えようによってはロミオもジュリエットも実は主役ではないのかもしれない。若くて美しければ、そして2人の間に障害があれば、よかったのである。 真の主役は、「若き日の実らなかったロマンチックな恋」。そう、誰の心にも、おそらくはある、「美しいあの日」の思い出なのだ。
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ディカプリオの映画を少し観て読み、また映画を観たくなる 薔薇という花は、たとえ名前が違っても、その香りは変わらないって、いい言葉だん
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皆が知っている有名な話。 仲の悪い二つの名家のひとり娘とひとり息子が恋に落ちる話。 行き違いが招いた悲劇。 ロミオに手紙を出していたが、手紙が届かなくて、ジュリエットが眠っているだけだったのに、勘違いして自殺してしまう。後を追うようにジュリエットも…。 言葉(セリフ)が少ないので、舞台で見ないと(想像か)雰囲気が出ないのかなと思った。
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シェイクスピア第一弾!大小はあれ、両家の大人が皆ズレてる。娘の感情を蔑ろにし、無理やりパリスと引き合わそうとするキュピレットには怒りを覚えました。僧ロレンスさんは良いおっちゃん臭があって凄く好印象でした。最後は...もう本当に頼むよジョン!と思わずにはいられませんでした。(ジョンとしてはちゃんと届けたかったんだろうけども...)ロミオとジュリエットは純粋に愛し合っただけなのに弊害多すぎだし、パリスも良い人なのに無駄死に感がハンパないし、いつの間にか母ちゃん死んでるし!シェイクスピア悲劇の代表。納得です。
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初めてのシェクスピア。憎みあう家柄の関係性が、悲劇が起こる原因になるわけだけど、だからこそ自分たちの感情を周りに伝える重要性も感じた。解説も、作品が発表された当時の様々な状況に迫っていて読み応えがある。
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ラストと有名なセリフは知ってたけど、改めて読めてよかった。 結構、言葉遊びがふんだんで、原文を読めればこの面白さがわかるんだろうなぁ。
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誰もが知ってる話かも知れない、 けどそれは有名なセリフと結末ぐらいだと思う。 きっと1部だけを切り取ってみても 意味がないと思う。 ロミオにもジュリエットにも それぞれ登場人物に物語があって、 ひとつ、ひとつ、 美しくて、哀れで、儚くて。 繊細で壊れてしまいそう。 登場人物1人、...
誰もが知ってる話かも知れない、 けどそれは有名なセリフと結末ぐらいだと思う。 きっと1部だけを切り取ってみても 意味がないと思う。 ロミオにもジュリエットにも それぞれ登場人物に物語があって、 ひとつ、ひとつ、 美しくて、哀れで、儚くて。 繊細で壊れてしまいそう。 登場人物1人、1人に 魅力がある。 何回も読み返したくなる。 ロミオのキザなセリフが恋しくなる。 ジュリエットと同じように 私も読むたびにロミオを愛おしく思う。
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「おぉロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」 このセリフの真の意味を知った。 今まではただただ目の前の恋に夢中な"恋は盲目"的な発言だと思っていたのだけど、違ったのね。 宿敵モンタギュー家の、それも御曹司を好きになってしまった恨めしさ、この世の誰と恋に落ち...
「おぉロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」 このセリフの真の意味を知った。 今まではただただ目の前の恋に夢中な"恋は盲目"的な発言だと思っていたのだけど、違ったのね。 宿敵モンタギュー家の、それも御曹司を好きになってしまった恨めしさ、この世の誰と恋に落ちても構わないのに唯一それが許されない相手と恋に落ちてしまったきゃピュレっと家のお嬢様の悲しい言葉だったとは・・・。 たまたまラジオで聴いた「ロミオとジュリエット」がとても素敵な曲で演奏したいと思い、そういえばストーリーをちゃんとしらないなと思って読みました。 あとは解説についていた当時の舞台設備の話も面白かったです。 当時の三方から観客に見られる舞台での上演を前提に作られた戯曲を、現在の観客の前面のみにステージがある舞台で演じてもそれは全く別のものであるという話。
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もうセリフがいちいち洒落てる。有名な第二幕のロミオとジュリエットみたいな会話が出来たらそれはそれは気持ちがいいはず。相手のことをどんどん好きになっちゃいそう。
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