終末のフール の商品レビュー
あと3年で小惑星が衝突して 地球が滅亡してしまう?! そんなSFちっくな設定。 ドラマチックなわりに どの話も淡々としていて 眠くなって仕方がなかった。 そんな中でも一番よかったのは 「太陽のシール」。
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終末に向かうまででなくて、向かっている今を切り取ってあり、タイトル通りなのに、予想外でした。切り取られた今は現実と同じ世界のようで、人がそれぞれ影響し合い今が作られていると、意識しました。漠然とした終末は大きな役割をしてくれています。全体を通して、穏やかで落ち着いた今を共有したく...
終末に向かうまででなくて、向かっている今を切り取ってあり、タイトル通りなのに、予想外でした。切り取られた今は現実と同じ世界のようで、人がそれぞれ影響し合い今が作られていると、意識しました。漠然とした終末は大きな役割をしてくれています。全体を通して、穏やかで落ち着いた今を共有したくなりました。
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伊坂作品にしては、グロ表現が遠景でしか描かれていないので読みやすかったです。 東日本大震災の7年前に執筆されているにしては、符合してる部分があり、作家の想像力ってすごいなと思いました。 極限状態にある話にしては、優しい気持ちになれる本ですね。 「あなたの今の生き方は、どれぐらい生きるつもりの生き方なんですか?」という台詞はぐさりときますね。
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3年後に地球に小惑星が衝突し、世界は終末を迎える 暴徒化し、大勢の人が死んだあと 残り3年となった人生を必死に生きる人たち。 仙台にあるヒルズタウンを舞台に 生きることを考えさせられる連作短編集 もしも自分がそうなったら・・・と考えずにはいられない
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8年後に小惑星が落ちてくることが分かった、その5年後の仙台にあるマンション「ヒルズタウン」に住む人々と、その周辺の人々の話。つながりのある短編集。 ハライチのネタのような目次がツボです。 太陽のシール、籠城のビール、冬眠のガール、などなど。 終末のパニックで、犯罪が横行し、多くの人が亡くなった。 それぞれのお話の主人公の家族も、みんな亡くなっているという設定に、重苦しい気分になる。 後半になって、その設定に、仕方ないとはいえ、ちょっと飽きてきて、やっぱり著者の作品は合わないかも…という気持ちになってしまった。 あと3年という時期に、妊娠が分かった夫婦の話、太陽のシールは、好きでした。
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伊坂幸太郎の作品は好きで、ほぼ読んでいますが、本作は少し苦手でした。 数年後に小惑星が地球に衝突することがわかっている世界。 SFのような設定ですが、ファンタジーのように感じました。 つまり、あまりリアルにこちらが捉えられなかったという・・・笑; それも最初から意図されたものなの...
伊坂幸太郎の作品は好きで、ほぼ読んでいますが、本作は少し苦手でした。 数年後に小惑星が地球に衝突することがわかっている世界。 SFのような設定ですが、ファンタジーのように感じました。 つまり、あまりリアルにこちらが捉えられなかったという・・・笑; それも最初から意図されたものなのかもしれませんが、落ち着いた「現在」から、騒乱で悲惨だった過去を振り返り語る内容がなぜかうわべだけのように思えてしまう。 「殺された」「自殺した」「もういない」 言葉としてしか認識できなかったです。 感情移入が難しいというか。 登場人物たちが異様に落ち着いているからでしょうか。 全員が全員、あんな風に悟りをひらけるものなのかな、と少し疑問です。
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再読。 最初に読んだのは3・11東日本大震災の直後。 その時は「今こそ読むべき本を読んだ」と思った。 人は絶望の中で諦めの日常に平和を求めるのだと思った。 しかしその時の僕は傍観者でしかなかった。 本当の絶望を経験した今、再び読んで印象は変わった。 人は絶望の底に居ても、普通に生きてしまうんだなと。 作者がどう思ってこれを書いたのかは知らない。 しかし僕はそのように感じた。 人はどうしようもない生き物だ。 どこに居ようと普通に生きてしまう生き物だ。 そして普通に生きて死ぬまで生きてしまうんだなと・・・
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2015年、最初の読了は伊坂幸太郎の『終末のフール』。まあ、年末からの年またぎの読了ですが。。 本作は、小惑星の衝突が3年後に迫った世界を生きる人々を描く連作短編小説です。 読み終わった瞬間、「生命力」という言葉が頭を占領しました。3年後に世界は終わるかもしれない。それでも生...
2015年、最初の読了は伊坂幸太郎の『終末のフール』。まあ、年末からの年またぎの読了ですが。。 本作は、小惑星の衝突が3年後に迫った世界を生きる人々を描く連作短編小説です。 読み終わった瞬間、「生命力」という言葉が頭を占領しました。3年後に世界は終わるかもしれない。それでも生きることの意味。人それぞれの考え方はあるかもしれないですが、やっぱりどんな状況でも生きていることは大事だと思います。 結局、あれこれウジャウジャ考えすぎないで、今、この瞬間を一生懸命生きて、その中から生まれてくる何かを掴んで、楽しみ、苦しみながらも生きていくことが大事なんじゃないかなあと。 この年末年始は、時間があるがゆえにアレコレを考えすぎてしまった自分がいますが、今年は考えすぎずに、やりたいと思ったことに気軽にチャレンジしながら、本当にやりたいと思えること(続くこと)を見つけていきたいと思います。続かなくても、それが経験になるし。
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うーん。。短編集って感じなのかな。 それぞれの編はリンクしていないし、大きなどんでん返しもない。ファンタジーな内容で淡々と読み終わった感じ。 他の伊坂作品と比べると個人的には面白くなかったかな。
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やはりちょっとした伏線が散りばめられていた。 8年後に小惑星が地球に衝突し、地球が終わる。 そう発表されてから5年たったころの、色んな人達の話が書かれている短編集。出てくるキャラクターが魅力的で、どこかぬけていたり、一生懸命だったりで面白かった。実際、地球が終末を迎えることになっ...
やはりちょっとした伏線が散りばめられていた。 8年後に小惑星が地球に衝突し、地球が終わる。 そう発表されてから5年たったころの、色んな人達の話が書かれている短編集。出てくるキャラクターが魅力的で、どこかぬけていたり、一生懸命だったりで面白かった。実際、地球が終末を迎えることになって、殺人やらなんやらがバンバン起きるようになったら、とてもこわいと思う。自分は地球があと8年で終わると言われたら、残りの人生をどう、すごすかなあと考えさせられた。 2014/12/18読了
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