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終末のフール の商品レビュー

3.8

713件のお客様レビュー

  1. 5つ

    160

  2. 4つ

    281

  3. 3つ

    209

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    7

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2017/05/08

わたしは終末ものが苦手なので読むかどうか迷ったけれど、結局おそるおそる読みました。 些細な日常にみえるけど、やっぱりどこか影を帯びていて・・人間味がじわぁってでてきている。 遠くの庭で倒れている男の人をみつけてうきうき駆けだしちゃう女の子のとこがお気に入り!!

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2017/03/28

まぁまぁ面白かった。伊坂ワールド独特のシュールな世界観や軽妙洒脱でユーモアのある会話は控えめで、全体的に物静かな印象の物語。特に心に残ったのは”鋼鉄のウール”の章。 「明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?」 キックボクサー苗場の台詞。 ”メメント・モリ”や”カルペ・ディエ...

まぁまぁ面白かった。伊坂ワールド独特のシュールな世界観や軽妙洒脱でユーモアのある会話は控えめで、全体的に物静かな印象の物語。特に心に残ったのは”鋼鉄のウール”の章。 「明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?」 キックボクサー苗場の台詞。 ”メメント・モリ”や”カルペ・ディエム”と同様に、今この瞬間を大切に生きることを示唆してくれる非常に印象深い台詞だ。 人間はなぜか自分だけ特別だと勘違いしている節があると思う。日々、交通事故で亡くなる人たちもいれば、突然末期ガンで余命宣告される人たちもいる。それでもどこか他人事で遠い世界のように勘違いし、自分にはこれまでと同じように必ず明日が訪れると思い込む。まず、今の自分が無事に明日を迎えられること自体がどんなに運が良く幸せなことなのかいうことを理解する必要があるのだろうなと感じる。 日々の生活に忙殺されて、ついつい忘れてしまいがちだが、これを意識して生きることが幸せに繋がるんだろうなぁ。

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2017/01/30

小惑星が8年後に衝突し世界が終ると予報された世界。惑星衝突まであと3年というときが舞台である。人殺し、盗み、暴徒がまかり通っている世界の中、8人を主人公とした話である。 考え方も立場も年齢も違う8人と彼らに関わる人が何を思って生きているのか、何を思って行動しているのか。一人ひとり...

小惑星が8年後に衝突し世界が終ると予報された世界。惑星衝突まであと3年というときが舞台である。人殺し、盗み、暴徒がまかり通っている世界の中、8人を主人公とした話である。 考え方も立場も年齢も違う8人と彼らに関わる人が何を思って生きているのか、何を思って行動しているのか。一人ひとり考え方も違い、選んだ選択肢も異なる。 ひとつの話なのに様々な選択の結果、「生きている」野が面白い。 果たしてこの世紀末になったとき、私は何を考えどう行動するのか。考えさせられた。

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2016/10/22

2016.10.16読了。 これまでの読んだ伊坂作品のなかでもかなりぶっ飛んだ設定だと。人々は世界の終わりを知った時、色んな形で狂ってしまうのだろうか。俺は日本人の国民性からしてこうはならないと思った。 物語は、それぞれ主人公が違う短編集で、同じマンションの住人たち。各話が少し...

2016.10.16読了。 これまでの読んだ伊坂作品のなかでもかなりぶっ飛んだ設定だと。人々は世界の終わりを知った時、色んな形で狂ってしまうのだろうか。俺は日本人の国民性からしてこうはならないと思った。 物語は、それぞれ主人公が違う短編集で、同じマンションの住人たち。各話が少しずつ繋がっているのだけれど、名前と苗字の使い方で登場人物をぼやかす手法が面白いと思った。

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2017/11/22

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と 八町されて5年後。 秩序崩壊した混乱のんカア、仙台市北部の団地に 住む人々は…。 表題作のほか、「太陽のシール」「籠城のビール」 など全8編を収めた連作短編集。

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2016/07/24

初の伊坂幸太郎作品。 ここ最近、ビジネスや自己啓発本ばかり読んで、やや読書疲れしてしまった。 久しぶりに楽しめる読書をしたいと思い、手にとった本。 まさにぴったりで、読んでいて楽しめた。 目次を見てまず、"ハライチ"を連想して笑えた。 数年後に小惑星が地球に...

初の伊坂幸太郎作品。 ここ最近、ビジネスや自己啓発本ばかり読んで、やや読書疲れしてしまった。 久しぶりに楽しめる読書をしたいと思い、手にとった本。 まさにぴったりで、読んでいて楽しめた。 目次を見てまず、"ハライチ"を連想して笑えた。 数年後に小惑星が地球に衝突して滅びる、という状況の中、仙台のとあるマンションの住民を軸に物語が展開する。 8つの短編がオムニバスで描かれており、登場人物が絶妙に絡み合う。 息子を自殺でなくした両親。 子供がほしくてやっと授かった夫婦。 両親を亡くし、父親が残した本を読み漁る高校生。 妹の敵をとるためにアナウンサーを殺しにいく兄弟‥。 地球滅亡の危機をきっかけに、人生が変わってしまった人。 もともと抱えていた問題が浮き彫りとなった人。 様々なタイプの人物が描かれるが、共通するのはどこかいい人。 根っこから悪い人がいないので安心して読める。 『死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ』 困難な状況の中、自分たちなりに生きようとする登場人物たちを通して、そんなメッセージが伝わってくる。

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2016/02/12

★★★★また夜更かしをしてしまった。伊坂幸太郎作品はグラスホッパー、マリアビートルを読んでからの三作品目。読書初心者の私でも読みやすい文章。ハズレがない。鋼鉄のウールが印象に残る。「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」終末が訪れる時には苗場さんの生き方を真似したい。

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2016/01/14

小惑星が衝突し、人類が絶滅することが前提にある世界で生きるさまざまな人々の物語。 短編なのでさらっと読めますし、なかなかオモシロイキャラクターがそろっているし、舞台設定がユニークです。 舞台設定が突飛すぎることと、物語が軽快なこと、どの物語もさっぱりとした読後感があって楽しめまし...

小惑星が衝突し、人類が絶滅することが前提にある世界で生きるさまざまな人々の物語。 短編なのでさらっと読めますし、なかなかオモシロイキャラクターがそろっているし、舞台設定がユニークです。 舞台設定が突飛すぎることと、物語が軽快なこと、どの物語もさっぱりとした読後感があって楽しめました。 そもそも小惑星が衝突するとして、それを発表するものなのだろうかとか、いろいろ突っ込みどころがあるのですが、フィクションとして「もしも」の世界を描いているので、野暮なことは考えずに、素直に楽しみました。 個人的には「演劇のオール」が好きです。 できすぎ!と思う展開だけど、すべてが一つに集約されていき、バラバラだった人たちが身を寄せ合うことで生まれる温かな結末が好きです。

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2015/12/22

いやー、 どれもやさしくて、じんわりくるし 面白かった、です。 もし、同じく終末が、小惑星がぶつかるって 数年後に「もう終わりですよ」って 云われたら、自分ならどうなるんだろ。 どこかに逃げるってのはないといえる自信はあるけど 気が錯乱したりして、人殺したり、と...

いやー、 どれもやさしくて、じんわりくるし 面白かった、です。 もし、同じく終末が、小惑星がぶつかるって 数年後に「もう終わりですよ」って 云われたら、自分ならどうなるんだろ。 どこかに逃げるってのはないといえる自信はあるけど 気が錯乱したりして、人殺したり、とか 自殺したり、とか。 正常な今だとバカに思える行為を その時の自分はしちゃう!?って自信が持てない。 ただ、まともに必死に生き延びて行こうと してくれることを願うんだけど。 それとさ読み直してもわからなかった… 矢部くん、どうなったの? 気になるよぉ~!

Posted byブクログ

2015/08/01

面白くなかったわけではないけど、心に響かなかったなぁ。この作者とは合わないのかなぁとも思う。少し残念だ。

Posted byブクログ