1,800円以上の注文で送料無料

終末のフール の商品レビュー

3.8

712件のお客様レビュー

  1. 5つ

    160

  2. 4つ

    281

  3. 3つ

    208

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    7

レビューを投稿

2020/02/13

読むのがめっちゃ大変やったー暗かったー 小惑星が激突して地球が滅亡するまでの話 人間の醜さと何年も経てばその争いも無意味なものと感じてしまう流れと人との出会い。 自分では、どうにもできない死との隣り合わせ感が重かったー読んでいて本当に小惑星くるんじゃないかってなってくる本。きっと...

読むのがめっちゃ大変やったー暗かったー 小惑星が激突して地球が滅亡するまでの話 人間の醜さと何年も経てばその争いも無意味なものと感じてしまう流れと人との出会い。 自分では、どうにもできない死との隣り合わせ感が重かったー読んでいて本当に小惑星くるんじゃないかってなってくる本。きっとこうなるであろうが映画じゃなくてリアルすぎた。

Posted byブクログ

2019/12/30

「あー、今日のテスト、何にも勉強してねえや。隕石でも降って世界終わらねえかな」 おそらく高校の二年生くらいだったか、だんだんと難しくなる勉強にモチベーションが上がらず、成績の落ちていった隣の席の友人の溜息まじりのセリフを思い出した。確かに、隕石が落ちてくるとなれば、学校で数学のテ...

「あー、今日のテスト、何にも勉強してねえや。隕石でも降って世界終わらねえかな」 おそらく高校の二年生くらいだったか、だんだんと難しくなる勉強にモチベーションが上がらず、成績の落ちていった隣の席の友人の溜息まじりのセリフを思い出した。確かに、隕石が落ちてくるとなれば、学校で数学のテストにその瞬間の全神経を集中させることなど、したくてもできないことになっただろう。 ―――――――――――――――――――― 八年後に小惑星が落ちてくる。 そんなニュースによって世界は一変した。食料の奪い合いが起こり、腹いせに暴力が振るわれるようになった。だがそうした世紀末な状況も、五年も経つと小康状態を迎えるようになっていた。世界の終末を残り三年に控えた中での、仙台を舞台にした八つの物語。 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」―――『鋼鉄のウール』苗場30代 本作中、八つの物語を通しても象徴的なセリフ。残り三年と定められた終わりを取り巻く八つの物語は、作中では書かれなかった、このセリフへの返答のようにも思えた。 十人いれば十色の人生があるように、八つの物語は生きる人々の各々の選択を、終末近づく混乱のさなか、台風の目の中にいるような静けさの漂うその一瞬の生活を、どこか淡々と、しかし多様な色をもって描く。決して消えない後悔や無念、復讐の色。パートナーや子供に対する愛情の色。それでもなおと前に向かって生き続ける活力の色。どれもが別々のパステルカラーで描かれたような淡い物語ながら、時折夕焼け空のオレンジのようなぱっと煌めく色が散る。 ―――――――――――――――――――― 数学のテストを目前にした友人の憂鬱が、水の泡ほどにもならない言葉となって私に吐き出されたとき、私にとっては数学のテストも友人の言葉もなんでもなかった。ただ、そうだねと笑って流し、時間が経てばどちらも記憶の彼方へ流れていってしまう一時のものだった。 当時の私にとって、なんでもなくないと思えることは何だっただろうか。当時の私の心の底に塗られた色は何色だっただろうか。今の色は、何色だろうか。もし終末が決まったとしたら、その色は今と同じだろうか。そんなことを頭の片隅に思いながら、今日を生きる。変わっていなければ力強いし、変わっていれば可笑しいなとも思う。いずれにせよ、私の人生もきっと静かなものだ。けれど、私にとって、きっと思い入れのある人生となるだろう。この物語の登場人物のように、最期を自分とともに歩むだけの心の余裕は持てるかもしれない。 おそらく、2009年あたりに購入して読んだ。まだ読書を初めて間もなく、まともに読んだ小説としては2冊目くらいだったかもしれない。だがこの本はそれ以来ずっと、私の心の中にそっと、それでも確かな居場所をもって揺らぐことなく置かれている。 10年が経った今、改めてゆっくりと再読。やっぱりどの物語も好きだなと思えた。自分と重ねてしまいそうな物語もあれば、憧れに似た感情を抱く物語があり、私はこうはなれないだろうなという物語があり、可笑しく、愛おしくなる物語がある。 人生の色は、終わりへと向かう足取りによって語られるのかもしれないと、小説冒頭に引用された言葉を見返しながら思う。 Today is the first day of the rest of your life. 今日という日は残された日々の最初の一日。 ―――by Charles Dederich

Posted byブクログ

2019/11/13

本当に数年後に隕石が落ちてくるとしたらどうするだろう・・。各章の人たちが繋がっていて読んでて飽きなかった。伊坂幸太郎デビュー

Posted byブクログ

2020/04/17

8つの話に分かれ、それぞれに自分達なりの世界の 終わり方があって素敵だと思った。世界の終わりの話であるのに、どこか穏やかでわくわくして、不思議だった。

Posted byブクログ

2019/05/05

五年前、「八年後に小惑星が衝突し世界が滅びる」と世界各地で発表され残り三年という“非日常”を生きる人たちの日常。 過去の罪を償って自らの命を絶つ者、生きるために必至に略奪する者、誰かの希望となるべく他人に寄り添う者、全てが「無」になることが分かっている三年後に向け時間は無いようで...

五年前、「八年後に小惑星が衝突し世界が滅びる」と世界各地で発表され残り三年という“非日常”を生きる人たちの日常。 過去の罪を償って自らの命を絶つ者、生きるために必至に略奪する者、誰かの希望となるべく他人に寄り添う者、全てが「無」になることが分かっている三年後に向け時間は無いようで沢山ある。その中で各々が思い、考え、生きている。意外と日常を。 確かに三年って何かを成し遂げるには短いし、普通に過ごすには長いし、人生を諦めるには早いし、すごく難しい。そうなるとやっぱり悩んで考えている間に色々過ぎ去っていきそう。 残り三年となった様々な家族の日常が描かれた短編集。さらっと読めます。

Posted byブクログ

2019/04/29

小惑星が地球に衝突するまであと4年! 仙台のとあるマンションでもそれぞれの生活を描いている。 暗いものから、温かきもの、どんでん返しのサスペンスからホームドラマまで、盛りだくさん! お話が全部リンクしてるのも楽しい(^^) 個人的には、演劇のオール、が一番明るくて好きです ...

小惑星が地球に衝突するまであと4年! 仙台のとあるマンションでもそれぞれの生活を描いている。 暗いものから、温かきもの、どんでん返しのサスペンスからホームドラマまで、盛りだくさん! お話が全部リンクしてるのも楽しい(^^) 個人的には、演劇のオール、が一番明るくて好きです

Posted byブクログ

2018/11/14

3年後には巨大隕石が地球に衝突するという設定での短編集。それぞれの短編で人物・場所のつながりを持たせることにより、1冊としてのまとまりを感じる。 「人は必ずいつかは死ぬ」のはわかっていても、それが8年後ですと言われると人はどのような行動をとるか・・・自殺者が続出、略奪・暴行が横...

3年後には巨大隕石が地球に衝突するという設定での短編集。それぞれの短編で人物・場所のつながりを持たせることにより、1冊としてのまとまりを感じる。 「人は必ずいつかは死ぬ」のはわかっていても、それが8年後ですと言われると人はどのような行動をとるか・・・自殺者が続出、略奪・暴行が横行するとあるが、実際はそうだろうか?血の気が多い外国なら考えられるが、日本人はそうでないことを願いたい。"

Posted byブクログ

2018/07/18

初伊坂幸太郎 設定はすごく面白そうと思って読み始めたんだけど、なぜか全くページが進まなかった 登場人物に感情移入出来なかったからかな 文体が私には合わなかったのかな 短編集だからそれぞれの主人公は違うバックグラウンドがあるんだけど、なんかどれも似たり寄ったりの話に感じてしまった...

初伊坂幸太郎 設定はすごく面白そうと思って読み始めたんだけど、なぜか全くページが進まなかった 登場人物に感情移入出来なかったからかな 文体が私には合わなかったのかな 短編集だからそれぞれの主人公は違うバックグラウンドがあるんだけど、なんかどれも似たり寄ったりの話に感じてしまった 小惑星衝突とわかって一度は世の中が大混乱だったけど、それがひと段落した、でもまた世界の終わりに近づけばまたそれもぶり返すだろう..って事を何度も作中言ってたけど、その片鱗を感じて見たかった また少し寝かせてから読めば違う感じ方があるかな?

Posted byブクログ

2017/10/24

読了日2010/03 最近、話題の作家。伊坂幸太郎さんの本はどれも図書館で予約殺到! やっとやっと、順番が回ってきました♪ 「終末のフール」「太陽シール」「籠城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」全7編 一つのマンションを舞台...

読了日2010/03 最近、話題の作家。伊坂幸太郎さんの本はどれも図書館で予約殺到! やっとやっと、順番が回ってきました♪ 「終末のフール」「太陽シール」「籠城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」全7編 一つのマンションを舞台とした短編集 伊坂さんの本には、必ず心に残る言葉がある。 「深海のポール」の渡部の親父さんの言葉 「恐る恐る人生の山を登って来て、つらいし怖いし、疲れたから、もと来た道をそろそろ帰ろうかな、なんて無理なんだよ」 そして、それを聞いた土屋さんが 「生きる道がある限り、生きろ」「死に物狂いで生きるのは権利じゃなくて義務だ」 そうだ。ただ、頑張って生きていくしかないのだ!! 前だけ向いて突き進むのみ!!

Posted byブクログ

2017/06/05

受け入れがたい事柄について、人々はどのような行動を見せるのか。面白く読ませてもらいました。 繋がっていないようで、繋がっている。 そんな事考えながら読みました。

Posted byブクログ