終末のフール の商品レビュー
小惑星が地球に激突することがわかり、 地球の終末に向かって生きていく人々の物語。 あり得ない設定の中にリアルを感じさせるのが 伊坂作品の面白いところなんだけど 今回のは人々が簡単に地球滅亡を信じて破滅してる設定が腑に落ちなかった。 地球滅亡発表から5年後の物語だけど その5年間...
小惑星が地球に激突することがわかり、 地球の終末に向かって生きていく人々の物語。 あり得ない設定の中にリアルを感じさせるのが 伊坂作品の面白いところなんだけど 今回のは人々が簡単に地球滅亡を信じて破滅してる設定が腑に落ちなかった。 地球滅亡発表から5年後の物語だけど その5年間の間にみんな信じざる得ない何かがあったのか…それに5年間もの間、人は荒れ続けるものなのか…?負のパワーは中々、長続きしません。 でも、登場人物達のエピソードはそれぞれ良かった。 伊坂作品によく出てくる、ハチャメチャなお父さん。 『自殺なんてしたら、ぶっ殺す!』 息子への愛を感じます。 『頑張って、とにかく、生きろ』 本のメッセージはしっかり届きました!
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小惑星が8年後、地球に衝突し人類が滅亡すると発表されてから5年たった仙台市北部の団地「ヒルズタウン」で起こるお話し8編。
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「生きる」意義を丁寧に教えてくれる本。 今、生きている世の中での「辛いこと」なんて、「何てことない」と思わせてくれる。 読んで良かった!
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☆以前に読了 何年も前に世界の終わりを知らされるなら 一時間前に知った方が恐怖は少ないのか それとも何もかもやりつくせる時間が欲しいのか でもやり残したことってやりきれるのだろうか。 そんな不安で覆い尽くされるはずなのに この作品の世界は穏やかでゆるやかで 世界の終わりなんて...
☆以前に読了 何年も前に世界の終わりを知らされるなら 一時間前に知った方が恐怖は少ないのか それとも何もかもやりつくせる時間が欲しいのか でもやり残したことってやりきれるのだろうか。 そんな不安で覆い尽くされるはずなのに この作品の世界は穏やかでゆるやかで 世界の終わりなんて感じさせないほど ふわふわした物語だった。 終末に自分はどうするだろう。
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あと三年。 そう決められたら、私は何をしたいだろう。 何をするべきなんだろう。 恐怖心でいっぱいになってしまう気がする笑 一人でこもってしまいそう。 パニックになるうちの一人かもしれない。 この物語を読むと、震災を思い出す。 天災が起こったとき、 何をするべきか、誰といたいか。 ...
あと三年。 そう決められたら、私は何をしたいだろう。 何をするべきなんだろう。 恐怖心でいっぱいになってしまう気がする笑 一人でこもってしまいそう。 パニックになるうちの一人かもしれない。 この物語を読むと、震災を思い出す。 天災が起こったとき、 何をするべきか、誰といたいか。 そういうことを考えさせられる物語だった。 個人的には、田口さんの考え方、雰囲気が好きだなー。
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小惑星が地球に衝突し、世界が終わる前の8つのお話。終末というと全ての終わりのようなマイナスイメージしか持たないけれど、みんな同時に死ねること、小惑星だから嬉しい人…それぞれに物語があってマイナスなことばかりではないと心があたたかくなった。私が特に好きだったのは『冬眠のガール』の田...
小惑星が地球に衝突し、世界が終わる前の8つのお話。終末というと全ての終わりのようなマイナスイメージしか持たないけれど、みんな同時に死ねること、小惑星だから嬉しい人…それぞれに物語があってマイナスなことばかりではないと心があたたかくなった。私が特に好きだったのは『冬眠のガール』の田口さん。彼女ののほほんとした性格に少し自分と重なるところがあると感じた。『深海のポール』の未来ちゃんがこれからをつなぐ光のような存在で、物語の終わり方もとても素敵で引き込まれるように一気に読んだ作品。
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299ページ 3年後に小惑星が地球に衝突するという状況で、章ごとに主人公が変わりそれぞれがどのような終末を送っているかという内容。個人的には「籠城のビール」が好き。伊坂特有の章ごとに人物であったり、出来事が少しずつ関係しあっているというのが見られた。小惑星が衝突するという内容にも...
299ページ 3年後に小惑星が地球に衝突するという状況で、章ごとに主人公が変わりそれぞれがどのような終末を送っているかという内容。個人的には「籠城のビール」が好き。伊坂特有の章ごとに人物であったり、出来事が少しずつ関係しあっているというのが見られた。小惑星が衝突するという内容にも関わらず全体的に平和な物語だった。
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ところどころでリンクした8つの物語。短編集 終末が始まってから終焉へ向かうまでの一時の話なのに、そこに悲壮感はなくどこか温かい情景ばかりだった。 手軽に読めて、それなりにのめりこめると思う。 冬眠のガールと天体のヨールは特にどこかユーモラスで面白かったが、どこか物足りなさを覚えた...
ところどころでリンクした8つの物語。短編集 終末が始まってから終焉へ向かうまでの一時の話なのに、そこに悲壮感はなくどこか温かい情景ばかりだった。 手軽に読めて、それなりにのめりこめると思う。 冬眠のガールと天体のヨールは特にどこかユーモラスで面白かったが、どこか物足りなさを覚えたのも事実だ。 伊坂作品は、短編よりも長編の方が面白い、と思ってしまった。 それぞれが違う終わり方をするのではなく、たとえ別々の物語のリンクでも一つの終わりにまとまる話の方が奥が深くて面白いように思う。 確かに面白く、温かい話ではあったがどこかあっけなく、物足りなさを覚える作品であるように思う。
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面白かった…地球の寿命が8年と言う発表を受けて、日本のアパートの住民たちがどのように世界の終わりに向けて行きていくか描いたお話。 主人公が読むたびに変わるけれど、読むたびにパズルが重なるような楽しさがあった。とにかく読みやすかった。
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世界の終末 というテーマに沿って、色々な人間模様を描いた、短篇集。(と言って良いのか?) この作者にしては、かなり読みやすい一冊。 色々な目線での、終末に対する葛藤などが描かれており、なかなかに面白い。 「あぁ。これわかるな」ということも多くのめり込んでしまえる。
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