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ガニメデの優しい巨人 の商品レビュー

4.2

150件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2019/06/25

いつか読もうと思っていた三部作の2作目。 前作で明らかになった星の生き残りたちとハントとダンチェッカーら人間が出会い、新たな謎が解明されていく! いわゆるファースト・コンタクトもの。良質だなぁ。ガニメデの巨人たちの優しさが、ちゃんと進化論ぽくまとまってるのがいい!人類たちの起源の...

いつか読もうと思っていた三部作の2作目。 前作で明らかになった星の生き残りたちとハントとダンチェッカーら人間が出会い、新たな謎が解明されていく! いわゆるファースト・コンタクトもの。良質だなぁ。ガニメデの巨人たちの優しさが、ちゃんと進化論ぽくまとまってるのがいい!人類たちの起源の秘密も明らかになる。 正直人類がなぜ発展したか、の秘密はよくわからなかった…いやなんとなくわかるのだけど、それぞれの要素がうまく繋がらないというか。頭の悪さ。なんか時系列をうまくとらえられなかったかなぁ。 あと前回はハントの学際的活躍にキュンキュンしてたのだけど、今回は控えめ。そのかわりダンチェッカーが活躍! セカンド・コンタクトにも紙幅が割かれていて、丁寧なのだけど、ちょっと退屈だったかしら。いや、ガニメアンが最初に降り立つべき土地論争とかガニメアンと一般的地球人とのコンタクトとかそれっぽくて面白かったよ!ただ個人的にはもう少し起伏がほしかったかなぁ。

Posted byブクログ

2019/06/17

「星を継ぐもの」シリーズ第2作、The Gentle Giants of Ganymede。 前作が、いわば考古学的な取り組みから地球や太陽系の来歴を解き明かす科学推理小説だったとすれば、この作品はSFの面目躍如といおうか、そのものズバリ異星人の登場から始まる。 かつて太陽系...

「星を継ぐもの」シリーズ第2作、The Gentle Giants of Ganymede。 前作が、いわば考古学的な取り組みから地球や太陽系の来歴を解き明かす科学推理小説だったとすれば、この作品はSFの面目躍如といおうか、そのものズバリ異星人の登場から始まる。 かつて太陽系の5番目にあった惑星ミネルヴァで進化した人類・通称ガニメアンが、2500万年という時を隔てて21世紀の地球上に舞い降りる。今回、彼らとのやりとりを通じて明らかにされるのは、ほかならぬ地球人類の来歴である。 異星人とのファースト・コンタクトをともかくとすれば、科学的推理の課程と見事な結末は前作と同様、存分に堪能できる。 また物語の進行と合わせて作者が描きたかったのは、人類がかくも好戦的で、内輪で争ったり出し抜いたりし続けていることと(登場する「優しい」異星人たちは、そういう価値観を理解しない)、それは克服されなくてはいけない、という現代にも通じるテーマだろう。 そうしたユートピアチックな未来をオレは信じられないし、科学がこの先リニアに発展し続ける、あるいは地球上で人類が進化の最先端にある、という基本的立場(欧米的?)には現在から見ると違和感がなくもないが、総じて満足かつ爽快な読後感はさすがと言うしかない。

Posted byブクログ

2019/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4 星を継ぐもの4部作の第2弾。前回に引き続きサイエンス要素が面白い。木星の衛星ガニメデで発見された宇宙船、ガニメアン、ルナリアン、ミネルヴァなどの謎が徐々に明らかになっていく。未知の異星人ガニメアンとの交流などなかなか面白い。「巨人の星」という謎を残しておりその後の展開も楽しみな感じ。

Posted byブクログ

2019/04/03

前作は熱気を帯びて謎を解明していたが、余韻も残して今回なりの味わいも出ててよい。なかなか素晴らしい物語でした。「人類は何処からやってきて何処に行くのだろうか?」そんなことをよく考える空想オヤジの私にぴったりの小説だ。

Posted byブクログ

2018/12/09

前作、「星を継ぐ者」がおもしろかったので続編も読んでみた。 前作に出てきた「巨人」がいい味を出していたので、本作でしっかりその巨人たちについて知ることができて満足だ。 私はガニメアンが好きだ。攻撃な人類よりずっといい。 次作、「巨人の星」も読みたい。が、邦訳では「巨人たちの...

前作、「星を継ぐ者」がおもしろかったので続編も読んでみた。 前作に出てきた「巨人」がいい味を出していたので、本作でしっかりその巨人たちについて知ることができて満足だ。 私はガニメアンが好きだ。攻撃な人類よりずっといい。 次作、「巨人の星」も読みたい。が、邦訳では「巨人たちの星」なのかな? 「巨人の星」だと野球漫画みたいだもんな… あいかわらず、「どーせこれあれでしょ?ガニメアンが遺伝子操作で生んだのが人類の祖先だっていうんでしょ?テンプレテンプレw」と思いながら読んだら、その通りだった。

Posted byブクログ

2019/06/10

最高級クラスのSFです。星を継ぐものの破壊力がすごくて、ずっと気になっていた次作。けれど、前作を超えれることなどないだろうと思って手を出さなかった。馬鹿でした。のめり込むほどおもしろかった。こんがらがった謎がきれいに解けていって、フィクションなのに自分たち人間のルーツを学んでいる...

最高級クラスのSFです。星を継ぐものの破壊力がすごくて、ずっと気になっていた次作。けれど、前作を超えれることなどないだろうと思って手を出さなかった。馬鹿でした。のめり込むほどおもしろかった。こんがらがった謎がきれいに解けていって、フィクションなのに自分たち人間のルーツを学んでいるようで、ほんとにホーガンさんには脱帽です。SFとか読んだことないし難しそうって思ってる方も、最初は我慢して読んでほしい!すぐ続きが気になってはまりこみますよ。

Posted byブクログ

2018/11/12

異星人との遭遇モノ。対決姿勢ではなく、あくまで紳士的に話しは進んでいく。巨人たちの行動とその謎解きには本当にわくわくどきどきさせられた。

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2018/10/27

木星の衛星ガニメデで、氷漬けの宇宙船が発見され、地球の動物、植物がその中に収められていることが明らかになった。その調査中に、2500万年前にイスカリス系から脱出してきたシャピアロン号が姿を現す…。 ファーストコンタクト物ですね。ですが、よくある戦ったり、いずれかが異常に強く制圧...

木星の衛星ガニメデで、氷漬けの宇宙船が発見され、地球の動物、植物がその中に収められていることが明らかになった。その調査中に、2500万年前にイスカリス系から脱出してきたシャピアロン号が姿を現す…。 ファーストコンタクト物ですね。ですが、よくある戦ったり、いずれかが異常に強く制圧されたりのないタイプで、「優しい」というタイトル通り、終始友好的に話が進む。 最初の部分は正直意味不明であったが(後に理由が判明)、地球からの調査船の話からは非常に丁寧に背景まで描かれ、さらには物理学メインではなく、生物学メインという描き方をされているために、個人的にはわかりやすかった。 たくさんのガニメデ人(ガニメアン)と地球人が出てくるものの、この作品の主となるのは、やはりコンピューターで通訳のゾラックであろう。非常に人間ぽく、「なぜそうするのか?」と聞き出してくれるため、ストーリーが展開していく。 メインの生物学の話、進化の話、一部遺伝学の話は非常によく考察されており、二酸化炭素がダメなどおかしなところは有るものの、素人から生物学者まで楽しめるはずだ。光のほとんど届かない星には、黒い植物が生えるし、肉食の動物のいない世界では、防御機能が発達している。 いやー、この歳になったし、ディックやホーガンの超有名所もそろそろ読破しておかないとな、と『星を継ぐもの』の前に、肩慣らしに読んでいたわけであるが、訳者あとがきに「『星を継ぐものの』続編である」と書かれており、腰がくだけた(裏表紙のあらすじや帯は読まない派)。初めの読みにくかった部分や、全く出てこない5万年前の月人(ルナリアン)は、すでに説明されとんかい。 いろいろツッコミどころは有るものの、生命の起源を根本的に定義し直し、パラレルではないが、パラレルワールドを描くというアイデアは、一読する価値がある。

Posted byブクログ

2018/10/21

どこをとってもクライマックス。作り込みが細やかすぎてどこからが小説のためのウソなのか判別つかない。最後に、主役はダンチェッカー。

Posted byブクログ

2018/10/14

オーディオブックで読了。 もうすっかりジェイムズ・P・ホーガンに魅了されっぱなしな僕です。 「星を継ぐもの」の続編ですが、前回謎だった部分が次々と明らかになって ますますこの世界観の虜になってしまいました。 今回は早い段階で「答え」と出会うわけですが、謎解き要素がゼロという わ...

オーディオブックで読了。 もうすっかりジェイムズ・P・ホーガンに魅了されっぱなしな僕です。 「星を継ぐもの」の続編ですが、前回謎だった部分が次々と明らかになって ますますこの世界観の虜になってしまいました。 今回は早い段階で「答え」と出会うわけですが、謎解き要素がゼロという わけでなく、”謎の○○”が最後の最後で活きてくると、見事な伏線回収を 見せてくれます。クリス・ランチェッカーかっこよす。 それから、この頃の「AIブーム」を見越したかのようなゾラックという コンピュータにも要注目です。81年って、機械学習とかまだなかったよな。

Posted byブクログ