ガニメデの優しい巨人 の商品レビュー
ホーガン三部作のvol2。「星を継ぐもの」の続編。ハードSFでありながら、巨人たちの優しさ、地球人との交流に心がホカホカしてきます。
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『星を継ぐもの』続編。コンピューターのゾラック君、欲しい。ゾラック君抜きでは、此の物語は成立しなかったであろう、そんな存在です。今回はガニメアンと呼ばれる宇宙人が出てくるので、大分SFらしくなった感じ。
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前作「星を継ぐもの」では結局謎のまま残されたガニメデ(木星の衛星ですね)の巨大な知的生命体。色々と残された手がかりからその存在が明らかになったわけですが、いなくなったはずのガニメアン(ガニメデ星人)が悠久の時を超え、太陽系に帰ってきます。遭難し、制御できないまま所謂ウラシマ効果を...
前作「星を継ぐもの」では結局謎のまま残されたガニメデ(木星の衛星ですね)の巨大な知的生命体。色々と残された手がかりからその存在が明らかになったわけですが、いなくなったはずのガニメアン(ガニメデ星人)が悠久の時を超え、太陽系に帰ってきます。遭難し、制御できないまま所謂ウラシマ効果を甘んじて受け入れたガニメアン、行き着いた時代がたまたま地球人がガニメアン宇宙船との邂逅を果たしたときであったと言うのはまあちょっとお約束な展開ではありますが。 前作では主人公の科学者ハントの敵役的存在であり、頑迷な科学者といった雰囲気を漂わせていたダンチェッカーが今回はえらくかっこよく、ガニメアンと地球人の生物学的な謎を解き明かして行きます。太陽系に戻ってきたガニメアンが見たものは、そして最後に到った結論は、作者の明るい未来へのビジョンが垣間見え、あたたかい気持ちにもなります。 「星を継ぐもの」を読んで面白かった人は是非これも読んで欲しいと思います。
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ジェイムズ・P・ホーガン「巨人たちの星」第二弾。前作の結論が本作の最大のモチーフであるという形で書き継がれているわけだが、連作とは言えまったく新鮮そのもの。あっという間に読めちゃいます。 必ず続編が読みたくなるはず、、、
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SF。「星を継ぐもの」の続編。うーん。楽しくは読めましたが。なんというか、ゾラックなしでは話が半分も進まなかっただろうなぁ。前作で私が感じた「腑に落ちない点」は解決せず。おそらくこの後の続編においても語られることはないのだろう。
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星を継ぐものの続編。 これこそワシの求めていた異性人遭遇モノだぁ!イイ! 読んだ後は優しい気持ちになれます。
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ホモサピエンスは雑食性のサルから発生した。じゃあ、草食性の動物が進化したら? 上手に騙してもらえる極上のSF
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ホーガンの『星を継ぐもの』シリーズ第2弾。 前作同様、プロローグで過去が語られるんだけど、最初、何の話をしているのかわからなくて何度も読み返してしまった。結局、前作でもだいぶ読み進めないとプロローグの意味はわからなかったことに思い当たり、諦めたけど。でも、わかる段階になってプロ...
ホーガンの『星を継ぐもの』シリーズ第2弾。 前作同様、プロローグで過去が語られるんだけど、最初、何の話をしているのかわからなくて何度も読み返してしまった。結局、前作でもだいぶ読み進めないとプロローグの意味はわからなかったことに思い当たり、諦めたけど。でも、わかる段階になってプロローグに戻ると、ものすごい感慨深くて、そういう構成力が素晴らしい。 今回は地球人やガニメアンの進化に割と焦点が当てられていて、突き詰めれば、「我々は何者なのか」という人類普遍のテーマだったように思う。現実の科学的理論としてはたぶん、穴がいっぱいあるのだろうけど、素人が読んでいる分にはものすごく説得力があったし、ロマンも感じた。これまでの私の知識に反する事実はなかったし。もし、本当に、この物語の中にあるような発見があれば、事実、そういう風に議論されていくんだろうなぁ。地球よりも太陽から遠い、ということから、地球とは全く別の進化の形態を創造してしまうその創造力には脱帽です。 願わくば、地球外生物にはガニメアンのようであってほしいし、地球人もまた、そういう人類に発展していって欲しい。きっと、そういう祈りみたいなものも、この作品には込められているのだろう。
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前作は机上での謎解きに重点が置かれていたが、今回は地球人とガニメアンの邂逅など話にも大きな動きがあり、読み応えもある。全体的に作者の楽観的未来論が読み取れ、それも心地よい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『星を継ぐもの』の続編。前作から引き続き、木星探査隊はガニメデで発見された巨大宇宙船を調査していた。未だ解消されない謎をめぐり、学者たちは頭を悩ませている。そんな中、未確認の異星人のものと思われる宇宙船が彼らの基地に接近してきた。宇宙船に乗っていたのは…。 前作よりも謎解きの要素は低くなっていますが、“ノリ”としてはこちらの方が私の好みかな、という気がします。全体的に明るくて優しい感じがするところが好きです。 まず最初の方で相対性理論に関する事柄が出てきたのもとっつきやすくて良かった気がします(後でくつがえされちゃうのは「え~?」って感じなのですが…)。地球人と異星人の異文化の交流の描き方も明るく、ほのぼのとした可愛らしい感じさえします。そして、ストーリーが終盤に進むに連れ、関わってくる異星人たちの一抹の切なさのようなものもあり、そういうところがすごくいいと思います。最後に希望を添えて終わっているのも好感が持てました(私はハッピーエンドが好き)。 前作から登場人物が繰り返し言うセリフ、「あらかじめ用意した結論に証拠を合わせてはならない」本当にそうだな、と思いました。いい話だと思います。
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