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ガニメデの優しい巨人 の商品レビュー

4.2

150件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/01

前作『星を継ぐもの』でさまざまな驚愕の遺物を発見した人類は、遂にファーストコンタクトへ……。 ガニメアンが草食動物のなのは惑星ミネルヴァの生物進化の過程で、肉食動物が衰退した為。 進化して宇宙を旅するようになったガニメアンにとって、生存競争の修羅場である地球は〈悪夢の惑星〉。 ...

前作『星を継ぐもの』でさまざまな驚愕の遺物を発見した人類は、遂にファーストコンタクトへ……。 ガニメアンが草食動物のなのは惑星ミネルヴァの生物進化の過程で、肉食動物が衰退した為。 進化して宇宙を旅するようになったガニメアンにとって、生存競争の修羅場である地球は〈悪夢の惑星〉。 でも、トラブルによって遥か彼方の時を超え姿を現したガニメアンたちも、自分たちの星の行くすえを知って愕然とする。 そして謎はホモサピエンス登場へ…… 超ヒット作『星を継ぐもの』の続編はこのあともう一つある。前作同様に、この文章に慣れたらグッと面白くなるから、次も期待。

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2024/02/29

シリーズ2作目。 進化をテーマに描かれているみたいで、人類の起源も驚きの視点で明かされている。 テーマが壮大過ぎて、ハラハラドキドキ感が少なくて中々のめり込む事ができませんでした。 しかし、最後でのダンチェッカーによる考察は流石! 素晴らしかった。

Posted byブクログ

2024/01/21

前作を読んでから一年後に読んだので前半は記憶を辿るのに一生懸命だったが、中盤以降一気に引き込まれた。最後の種明かしはメモしながら読まないと理解できないかも。 自分の運命と対決できることが示されたと悟り身を引く優しさ ハントとダンチェッカーがうまくいくようにガニメデに飛ばしたコール...

前作を読んでから一年後に読んだので前半は記憶を辿るのに一生懸命だったが、中盤以降一気に引き込まれた。最後の種明かしはメモしながら読まないと理解できないかも。 自分の運命と対決できることが示されたと悟り身を引く優しさ ハントとダンチェッカーがうまくいくようにガニメデに飛ばしたコールドウェル

Posted byブクログ

2023/12/17

本シリーズが上梓された1970年代は米ソ冷戦の最盛期で、日本は経済大国となっていたが、日本や日本人はとうとう描かれない。ヨーロッパの人間から見たら異星人みたいなものだったのかも。

Posted byブクログ

2023/07/23

『星を継ぐ者』の続編で、ガニメデにかつて存在した知的生命との邂逅と、人類のルーツにフォーカスされた話。 生物学の話がメインなので生物学の難しい話が結構続くんだけど、細かい内容はなんとなく分かればストーリーとしては理解できる。 生物として全く異なる進化をして異なる性質を持った知的...

『星を継ぐ者』の続編で、ガニメデにかつて存在した知的生命との邂逅と、人類のルーツにフォーカスされた話。 生物学の話がメインなので生物学の難しい話が結構続くんだけど、細かい内容はなんとなく分かればストーリーとしては理解できる。 生物として全く異なる進化をして異なる性質を持った知的生命体と比較することで、人間の性質や文化の特徴を炙り出している感じだった。 この小説では攻撃性は人間の特徴とされているから、宇宙戦争みたいなものは起こらず、あとがきにあったようにどこか牧歌的で平和なSFだった

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2023/06/16

シンプルで特にひねりのないタイトルなのに、これ以上ないくらい素晴らしいタイトルだと思う。前作『星を継ぐもの』の最後でダンチェッカーが熱弁をふるった地球人の起源についてが今作の主題。専門的な要素は多いけど、多少は親しみやすさを感じられる生物学がメインなので、難しい専門用語を分かった...

シンプルで特にひねりのないタイトルなのに、これ以上ないくらい素晴らしいタイトルだと思う。前作『星を継ぐもの』の最後でダンチェッカーが熱弁をふるった地球人の起源についてが今作の主題。専門的な要素は多いけど、多少は親しみやすさを感じられる生物学がメインなので、難しい専門用語を分かったふりしながら読み進めた前作よりかは理解しやすい。 人工知能(と呼んでいいのかな?)ゾラックが登場し始めてからは、ますます面白くなっていく。 「ルナリアンは皆、脳障害を持っていたのですか?」「地球人は明らかに間違ったことを命令されれば迷わずそれに従うのに、当然のことであるばかりか儀礼にも適っていることを命令されると、それを無視するんですか?」 闘争の概念を持たず暴力から解放された種族ガニメアンによって作られたゾラックには、地球人の習性が理解できず、いちいち混乱する場面は皮肉が効いていて笑ってしまう。ガニメアンがなぜそんなに優しい種族に進化したのかも生物学的に説明してくれるため、前作同様に納得しながら楽しく読めた。ガニメアンは物語の最後の最後まで「優しい」巨人だった。 そして、ダンチェッカーとハントってやっぱりいいコンビだなぁ。二人以外の登場人物がほぼ記号なだけともいえるけど。 訳者あとがきで「破減指向の厭世観に傾きがちな現代の読者にとっては、ホーガンのやや古風な、しかし健康な楽天主義は愛すべき味わい」と書かれていたけど、本当にそう。この読後感は健康的といえる。三作目も読むぞ〜!

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2022/12/28

前作『星を継ぐもの』はルナリアンの謎解きがメインだったけど、今回は異星人ガニメアンとのファーストコンタクト物。 思ったより障害の少ない交流に拍子抜けしたけど、異星人との交流はワクワクしたし、前作で明かされてない謎も明らかになって今作も面白かった。

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2022/08/31

4.0 前作で謎のまま残っていた人類、ルナリアン、ガニメアン、三者の関係が明らかに。ガニメアンの紳士的な行動に涙。

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2022/06/13

古典SFの名作『星を継ぐもの』の続編で、「巨人たちの星」シリーズの第2作。 月面で発見された5万年前の"人間(ルナリアン)"の死体のルーツを解明する中で、これまで信じられてきた"人類の起源"が大きく覆されることとなった前作。解明の立役者と...

古典SFの名作『星を継ぐもの』の続編で、「巨人たちの星」シリーズの第2作。 月面で発見された5万年前の"人間(ルナリアン)"の死体のルーツを解明する中で、これまで信じられてきた"人類の起源"が大きく覆されることとなった前作。解明の立役者となったヴィクター・ハントやクリス・ダンチェッカーを始めとした科学者らは、木星の衛星ガニメデで発見された2500万年前の異星の巨人(ガメニアン)の宇宙船を調査していた。ガメニアンはなぜ、地球の動物を惑星ミネルヴァに運んでいたのか?化学的なプロセスでは自然に選択的に取り込まれることのない放射性同位元素を組み込んでいる、(ルナリアンを含む、地球の動物を祖先とする)ミネルヴァの動物が共通して持つとある"酵素"は、何を示唆しているのか?(...etc)―――今は無きミネルヴァで起こった出来事は、謎に包まれたままであった。 そんな中、太陽系外から謎の飛行物体がガニメデを目指して接近してくる。それは、遥か昔にミネルヴァを発ったガメニアン一団を乗せた宇宙船の帰還だった―――。 前作『星を継ぐもの』を読んでから1年半も間を開けてしまっていたので、前作を参照しながら読まないといけないと思っていたのだが、本作の中でかなり丁寧に解説してくれていたので、前作を読み返す必要がほとんどなかった。相変わらず丁寧なテキストで読み易く、読者に優しい異端のハードSF(笑)。 秘められたルーツを探求するという、知的好奇心を刺激する主題は変わらず、今作はガメニアンという異星人と邂逅する「ファーストコンタクト」要素が目玉となっている。(本作のタイトルのとおり、)このガメニアンが本当に心優しくて癒される。最近触れて印象に残っているファーストコンタクトものの異星人が、"Search and Destroy"(劉慈欣『三体』)だったり、意思疎通不可の自然災害的なもの(スタニスワフ・レム『インヴィンシブル』)だったり、容赦なく殺戮する火星人(ティム・バートン『マーズ・アタック!』)だったので尚更に。(アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の"ロッキー"は心優しい異星人だったが、あれは個人間の友情の印象が強かったな。)さすがにガメニアンのように"闘争"や"競争"を捨てるのは無理な話だが、彼らの思いやりや心遣いを見て、現代人には今一度我が身を振り返ってもらいたい。 「ミネルヴァから姿を消したガメニアンはどうなったのか―――。」まだ明されていない大きな謎。それは『星を継ぐもの』のプロローグで描かれた、とあるルナリアンとガメニアンのワンシーンを伏線にして、次の物語で解き明かされるものと期待している。

Posted byブクログ

2022/05/29

「星を継ぐ者」の続編で三部作の第二編は、2500万年前に姿を消した人類に比べて巨人な異星人、ガニメアン達との遭遇の物語。基本、人類が存在してるのは奇跡で素晴らしい存在だから未来は明るい〜だから頑張ろうと言ってて、その点ちょっと鼻につくけど、ベースとなる科学知識の弄び方は現在でも存...

「星を継ぐ者」の続編で三部作の第二編は、2500万年前に姿を消した人類に比べて巨人な異星人、ガニメアン達との遭遇の物語。基本、人類が存在してるのは奇跡で素晴らしい存在だから未来は明るい〜だから頑張ろうと言ってて、その点ちょっと鼻につくけど、ベースとなる科学知識の弄び方は現在でも存在感を放っている。

Posted byブクログ