ガニメデの優しい巨人 の商品レビュー
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ずっと過去に起こった謎を調べていたのに、彼らの一部が今も生きていて、目の前に現れた時の驚きはすごいものがあっただろうなと思う。平和的な交流が行われて技術や歴史の情報共有もなされたのに、ガニメディアン達が話したがらない過去の事実が最後まで明らかにならず続きが気になって一気に読んでしまった。交戦的なルナリアンはどこか自分たちとは違う野蛮な人種だと思って見ていたが、その血が地球人にも連なっておりその特徴ゆえにここまで劇的な進化や技術発達を見たというのがとても面白かった。
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「星を継ぐもの」に大きな感動を覚え、続編の本作も手に取りました。 前作はミステリー要素が強かったが、本作は異星人との邂逅・交流を中心としたハートフル(?)な内容になっており、温かい気持ちで読むことができた。一方で、これまでの謎がしっかり解明されており、読み応えも充分あった。 ...
「星を継ぐもの」に大きな感動を覚え、続編の本作も手に取りました。 前作はミステリー要素が強かったが、本作は異星人との邂逅・交流を中心としたハートフル(?)な内容になっており、温かい気持ちで読むことができた。一方で、これまでの謎がしっかり解明されており、読み応えも充分あった。 オススメのSF小説は?と聞かれたら、星を継ぐものとセットで是非紹介したい、そんな素敵な作品でした。
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人間関係の描写ちょっと増えて、前より小説っぽくなったかな、でも一作目を読んだときの面白い!って感じは少なくなった。巨人が登場しちゃったからかなぁ、もう死んでるチャーリーをめぐっての話だったから一作目は面白かった。
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前作『星を継ぐもの』を読んでから少し時間が経ってしまったためこれまでの話はうろ覚えだったのだが、それにもかかわらず没入して読んでしまった。 異星人との遭遇は、地球人以上に攻撃的か狡猾な異星人との対立や戦いが描かれているものが多いが、これは温厚な異星人と平和に交流するのがいい。話の早いうちにファーストコンタクトがあり、その後の交流により様々な謎が解き明かされ、巨人たちと人間の違いが明らかになってゆく。 この本で描かれているのは異星人とのファーストコンタクトではなく、巨人を通じて描かれる地球人=人間そのもの。それゆえに母星を失った巨人たちは、暖かく受け入れら新たな定住地となるかという地球を去ることになってしまうわけだが。 巨人たちの選択は希望を持てるものではなかったが、残された地球人には彼らの行く末の希望を知ったという展開も良かった。
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「星を継ぐもの」ほどダイナミックなストーリーの発展の先の「なるほどそういうことか」感はないけど物語の背景として一定の謎解きがなされて最後にはまた大きな謎が示されて終わる。全体として次の「巨人たちの星」への繋ぎの場面と言ってもいいのだろうか。ゾラックが「月は無慈悲な夜の女王」に出て...
「星を継ぐもの」ほどダイナミックなストーリーの発展の先の「なるほどそういうことか」感はないけど物語の背景として一定の謎解きがなされて最後にはまた大きな謎が示されて終わる。全体として次の「巨人たちの星」への繋ぎの場面と言ってもいいのだろうか。ゾラックが「月は無慈悲な夜の女王」に出てくるコンピュータを思い出させるが小説としてはこちらの方が遥かに楽しめた。
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名作「星を継ぐもの」続編。 心優しい異星人の登場、人類の起源は? 惨虐で、好戦的な人類を罪の子、彼らの失敗作として、また、暖かく見守る異星人の存在。 まさにSFの醍醐味。素晴らしい。
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途中挫折(~P93/319)。モチーフ的には面白そうなので「未知との遭遇モノ」を読みたくなったときに再読したい
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『星を継ぐもの』に続く「巨人たちの星シリーズ」第二弾。前作では異星人にまつわる謎が残されたが、当のガニメアンたちが2500万年の時間を越えて現れ、人類とファーストコンタクトを果たし、様々な事実が明らかになっていく。 地球の科学力を遥かに上回り、かつ友好的な地球外生命体が現れたら、...
『星を継ぐもの』に続く「巨人たちの星シリーズ」第二弾。前作では異星人にまつわる謎が残されたが、当のガニメアンたちが2500万年の時間を越えて現れ、人類とファーストコンタクトを果たし、様々な事実が明らかになっていく。 地球の科学力を遥かに上回り、かつ友好的な地球外生命体が現れたら、というシミュレートをやっているようで、とにかくガニメアンとの邂逅が楽しい。ユーモアを解する人工知能ゾラックとのやりとりも面白くて好き。しかし、ハントとダンチェッカーがあらゆる分野の科学的検証を総合して謎解きをしていくミステリー要素は健在。ラストには前作を超える衝撃が待っていた。そしてまた大きな謎が立ち上がり、続編へ引っ張られる感じが最高。
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audiobookにて。 シリーズを読み始める前は謎だったタイトル。読み終わった今、巨人の優しさが思い起こされ心に沁み、続編『巨人の星』のタイトルを見て期待で胸がドキンとする。名作。 展開された理論の全ては理解できなかったから、いつかゆっくり読み返したいな。
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『星を継ぐもの』の続編。 ハントとダンチェッカーがガニメデでガニメアンの遭難した宇宙船の調査を続けているところに、はるか昔からガニメアンの宇宙船がやってきて、まさかの「生きた」ガニメアンと邂逅する。そこから人類とルナリアン、ガニメアンの関係について明らかにされていくスピードと内容...
『星を継ぐもの』の続編。 ハントとダンチェッカーがガニメデでガニメアンの遭難した宇宙船の調査を続けているところに、はるか昔からガニメアンの宇宙船がやってきて、まさかの「生きた」ガニメアンと邂逅する。そこから人類とルナリアン、ガニメアンの関係について明らかにされていくスピードと内容とに圧倒される。すごく面白かった。 SF音痴の私が『星を継ぐもの』を楽しく読めるのは、人類や科学への前向きで明るい展望を、「よりよく」発展していくのだろうという希望を、作者が感じさせてくれるからなのではないかと思う。 人類と異星人の邂逅が、こんなに平和で友好的に描かれる作品って、あんまりないんじゃないかな? たとえばハリウッド映画で宇宙人が描かれたら、大体敵対するとか、襲ってくるとか、そういう感じになるのでは? 読んでいくと、後々明らかになるルナリアンとガニメアンの関係とか、悲しいというか刺さるものももちろんあるんだけど、全体を通して、科学技術、未来への期待を感じるから、かえって読後感が複雑なものになるところもあり……。 キューバ危機や東西冷戦をのりこえた時代に書かれたものであるという事が、戦争が無くなり、若者が戦争に行かない代わりに宇宙開発、宇宙へ冒険心を向けていたという描写などに、現代の実情を重ねて辛い気持ちになる。 現実へのがっかり感。 せめて、物語の中で夢を見たいね。
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