「空気」の研究 の商品レビュー
日本人の集団として…
日本人の集団としての特徴をこれほどまでに論じた本はまずないのではないか。意志決定がその場の「空気」に支配される、それを戦前の軍隊組織を具体例として、古くて新しい問題ととらえている。類書がない、多くの著者に引用されている本書は必読である。
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その場の空気というと…
その場の空気というときの空気についての考察が書かれている。またその空気を壊すことができるものとして水を差すの水があるが、その水とは何かという考察もある。山本七平の本は面白い。
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言葉使いが固いため、…
言葉使いが固いため、初心者にはオススメしません。内容としても古い本なので当然、ひっぱってくる例も古いので分からないことも多いかもしれません。 空気の要素(窒素、二酸化炭素・・・)などではなくて、人々がその場の空気に惑わされていく・・・そんなメカニズムを追っています
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
空気は怖いということが漠然とわかっただけで、ただただ難しかったです。天皇と神話のくだりはおもしろかったし、水を差すという表現もうまい。疲れたけれど得たものもあったような気がします。
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同調圧力(空気)による日本人の被害を学べた。そういう文化なので、表向き従うしかないと言うのが結局感じたところ。少しでも、反発するといい事が無いイメージですので、マイノリティならあまり目立たない方がいいなと最近思いました。これからのZ世代が今のおじいちゃんたちが作った堅苦しい空気を...
同調圧力(空気)による日本人の被害を学べた。そういう文化なので、表向き従うしかないと言うのが結局感じたところ。少しでも、反発するといい事が無いイメージですので、マイノリティならあまり目立たない方がいいなと最近思いました。これからのZ世代が今のおじいちゃんたちが作った堅苦しい空気をどんどんなくしていってほしいです。 「メモ✍️」 ## 空気という妖怪 - 空気とは絶対的な支配力を持つ「判断の基準」である - それは非常に強くて絶対的な支配力を持つ判断の基準のことだ - それにもし抵抗しようものなら異端とされまるで犯罪者のごとく待つ社会抹殺されてしまう - 空気とは誠に大きな絶対性を持った妖怪であり、この正体を把握して置かなければ将来なにがおこるやら皆目検討がつかない ### 論理的判断基準と空気的判断基準 - 本当の判断の基準は、空気的判断 ### 支配的な空気を作る要素 - 「臨在感的把握」の絶対化(目に見えない何かが実際に存在してるかのように感じる、人を支配する空気作りに変えてしまう要素) - 「感情移入」の絶対化(自分が感じていることを持っていることを絶対的なものであると信じ込むこと、空気の拘束力がある、自分ができない事の人の気持ちがわからなくなる) - 「命題」の絶対化(何らかの命題を正解と見なすこと、正解を守らないと悪いことになる) ### 第二次世界大戦中における戦艦大和の特攻 - 建造費約3兆円 - 無駄にしたくないという空気判断のせいで、米軍機の猛反撃を受け鹿児島県坊ノ岬湾沖で沈没し乗客員約3,000人が犠牲担った。 - 太平洋戦争そのものも空気判断 - 現代における社会問題や外交問題などあらゆる場面の決定事項が空気によって行われている ### 対抗手段としての水 - 水は場の空気を壊し「現実」に目を向けさせる - 空気はその研究が終わるまでは漠然とした存在だった - だが水という概念はもっと漠然としている - 誰かの一言が水を差すと一瞬にしてその場の空気が崩壊することがあるだろう - この場合の水というのは通常最も具体的な目の前の勝負 - お湯を意味しているそしてそれを口にすることによって即座に人々を現実に引き戻すのである - 私たちは今日はで現実に目を向けることがなかった空気さえ盛り上がってしまえば - やり遂げられるのではないかそういった錯覚を抱き続けてきたのである - 現実という水を差しても、空気に飲まれ、結果は焼石に水になる ### 状況倫理 - 状況倫理という言葉をごく常識的に日常的に定義してみたいと思う - この倫理は簡単に言えばあの状況ではあーするのが正しいが - この状況ではこうするのが正しい当時の状況も知らないのに - それを無視して今の状況下の基準だけで頭や殻いうのは間違っている - 当時の状況ではああせざるを得なかったのだしたがって非難されるべきは - ああせざるを得ない状況を作り出したものだといった一連の倫理観とその基準である ### 水が空気を作る - 水を差すというのは現実に目を向けさせるということ - 新たな空気の呼び水にもなる ### 虚構の世界 - これまで話してきたことに共通する内容を一言で述べた伊藤もそれは虚構の世界虚構の中に真実を求める社会でありそれが大勢とだった虚構の支配機構だということだ虚構の存在しない社会は存在しないし人間を動かすものが虚構なのだ - 従ってその虚構に何かの力が作用するのは当然のことなのだ ### 空気の支配から逃れる道 - 空気から脱却しうる唯一の道はあらゆる高速を自らの意思で断ち切った - 思考の自由とそれに基づく模索だけである - こうするべきっこうあるべきという固定概念や常識こういったものを遠慮なくバッサリ切り捨てることで自分本来の思考を取り戻し、それこそが空気から脱却する道ビーチにつながっている ### 原点回帰 - その場に漂う重苦しい空気に流されそうになったら自分にとっての原点に一度立ち返ってみてはどうか - 経営理念や人生理論に回帰することで自分の意思を取り戻し、それによって空気的判断から逃れることができる。
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「「空気」の研究」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51465466.html
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「「空気」の研究」山本七平著、文春文庫、1983.10.25 238p ¥460 C0195 (2024.12.23読了)(2023.06.08購入)(2007.07.05/18刷) 数年前に「KY」空気をよむ、空気が読めない、というのが流行りました。 日本では、理屈やデータで物...
「「空気」の研究」山本七平著、文春文庫、1983.10.25 238p ¥460 C0195 (2024.12.23読了)(2023.06.08購入)(2007.07.05/18刷) 数年前に「KY」空気をよむ、空気が読めない、というのが流行りました。 日本では、理屈やデータで物事を決めるのではなく、その場、その時の空気で決めるということが行われます。それは、どうしてなのか、ということを考察している本です。 理屈やデータで決めたわけではないので、どうしてそのような決定が行われたのか、誰にも説明ができないし、だれも責任を取れません。国民性であり、文化なのでしょうから、なぜそういうことになるのか全く分かりません。 最近でも、コメ不足が言われ、コメは十分あると言いながら、値段が高騰し一向に下がる気配がありません。新米が出たら値段は下がるともいわれていたのですが、新米が出ても一向に下がりません。需要と供給の経済原理とかいうのがあるとか言いますが、いったいどうなっているのでしょうか。 【目次】 「空気」の研究 「水=通常性」の研究 日本的根本主義について あとがき 解説 日下公人 ☆関連書籍(既読) 「日本人とユダヤ人」イザヤ・ベンダサン著、角川文庫、1971.09.30 「比較文化論の試み」山本七平著、講談社学術文庫、1976.06.30 「勤勉の哲学」山本七平著、PHP研究所、1979.10.31 「日本資本主義の精神」山本七平著、光文社、1979.11.05 「聖書の常識」山本七平著、講談社、1980.10.01 「論語の読み方」山本七平著、祥伝社、1981.11.30 「一九九〇年の日本」山本七平著、福武書店、1983.06.30 「人望の研究」山本七平著、祥伝社、1983.09.25 「帝王学―「貞観政要」の読み方」山本七平著、日本経済新聞社、1983.11.25 「「色即是空」の研究」山本七平・増原良彦著、日本経済新聞社、1984.10.25 「派閥」山本七平著、南想社、1985.05.15 「指導力」山本七平著、日本経済新聞社、1986.01.24 「小林秀雄の流儀」山本七平著、新潮社、1986.05.20 「参謀学」山本七平著、日本経済新聞社、1986.11.20 「経営人間学」山本七平著、日本経済新聞社、1988.01.22 「ある異常体験者の偏見」山本七平著、文春文庫、1988.08.10 内容紹介(出版社より) 現代の日本では“空気”は絶対権威のような力をふるっている。論理や主張を超えて人々を拘束するこの怪物の正体を解明し、日本人に独特の伝統的発想と心的秩序を探る。(日下公人)
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戦時中から現代に至るまで、日本の選択を左右してきた「空気」に関する論考。文化的な本質を西欧の(聖書に基づく)世界観と比較して分析していて、とても納得感があった。日本人の意思決定の癖は、政府の中枢から零細企業まで、今も昔も本質的には変わらないのだ。 私の知識不足で、古い文章からの引...
戦時中から現代に至るまで、日本の選択を左右してきた「空気」に関する論考。文化的な本質を西欧の(聖書に基づく)世界観と比較して分析していて、とても納得感があった。日本人の意思決定の癖は、政府の中枢から零細企業まで、今も昔も本質的には変わらないのだ。 私の知識不足で、古い文章からの引用は背景が分からず読みづらかった。ただ、流れで読めば全体の理解に支障をきたすほどではない。
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山本さんは論理展開の鬼。 概念の言語化と例示の上手さに舌を巻く。 戦時下の精神は特殊だったように思えるけど、実は平時でも、似たようなことは起きている。
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「空気を読む」の「空気」とは。を研究、考察した本。 科学的に説明がつかないからといって、無いものとしたところで、”ある存在”を否定することはできないし、ないものにはできない。
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