りかさん の商品レビュー
児童文学のようですが、人形に映された人の業について、かなり深い話になっています。 この話の続編が「からくりからくさ」になるのですが、 「からくり・・」の方を先に読んでしまった私は、こんなに伏線があったのか!と「りかさん」を先に読まなかった事が悔やまれてなりません。 因みに、この文...
児童文学のようですが、人形に映された人の業について、かなり深い話になっています。 この話の続編が「からくりからくさ」になるのですが、 「からくり・・」の方を先に読んでしまった私は、こんなに伏線があったのか!と「りかさん」を先に読まなかった事が悔やまれてなりません。 因みに、この文庫版は「からくり・・」の続編の「ミケルの庭」が収録されているので、「からくり・・」を挟んで、本書を読むのがベストです。
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何度読みかえしても、なんともいえない気持ちになる。心のひだをやわらかくくすぐられるというか。 青い目の人形の辺りはとても凄惨で悲しい気持ちになるけど、おばあちゃんとりかさんとようこの3人の女性のうつくしさや賢さや心の強さが救いになっている。素敵な本です。文庫版には「からくりからく...
何度読みかえしても、なんともいえない気持ちになる。心のひだをやわらかくくすぐられるというか。 青い目の人形の辺りはとても凄惨で悲しい気持ちになるけど、おばあちゃんとりかさんとようこの3人の女性のうつくしさや賢さや心の強さが救いになっている。素敵な本です。文庫版には「からくりからくさ」の続編書き下ろしつき。
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人と心を通わすことのできる市松人形りかさん。それを機に少女ようこは他の人形のことも見えるようになり、自身も成長していく。 雰囲気がとても優しいです。りかさんの相手を包み込む暖かさがとても好きです。そんな人間になりたいものです。
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小さい頃からずっと「リカちゃん人形」を引き合いに出されてきたリカという名の私。 主人公の女の子がおばあちゃんからもらったのは、女の子が欲しがっていた洋風のリカちゃん人形ではなく、「りか」という名の和風の市松人形だった、というずらしの視点が、おもしろく感じられた。 作者は最近映...
小さい頃からずっと「リカちゃん人形」を引き合いに出されてきたリカという名の私。 主人公の女の子がおばあちゃんからもらったのは、女の子が欲しがっていた洋風のリカちゃん人形ではなく、「りか」という名の和風の市松人形だった、というずらしの視点が、おもしろく感じられた。 作者は最近映画化された『西の魔女が死んだ』の作者。 梨木香歩という名前の中に「梨香(りか)」という名前が見えるのは気のせいだろうか。 児童文学者らしい、きちんとした暖かい雰囲気の物語になっている。 子供の頃、人形遊びをした女性向けの本。 ホラーではないけれど、人の気を受けて長年存在している人形がメイン。怨念ほどではないにしろ、長年の因縁によるしこりが話の中心となることもあり、かなり恐い本だとも感じたので、お勧めできるかはちょっと微妙。 人形が持つ、愛らしさといじらしさと純粋さと恐ろしさが良く出ている作品。
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私もこんなリカちゃん人形が欲しかった・・・かもしれない。 日本人形は少し怖いけど、りかさんは素敵ですよ。 これが「からくりからくさ」に続いていくんですね。
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『リカちゃん人形』が欲しいと頼んだようこに、 おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形『りかさん』だった。 と、子供にはなんともがっかりな出来事から始まるお話。 夜になるとお雛様達はみんなで話してるって。 子供の頃に思ってました。そう思ってた人は楽しめる一冊ではないか...
『リカちゃん人形』が欲しいと頼んだようこに、 おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形『りかさん』だった。 と、子供にはなんともがっかりな出来事から始まるお話。 夜になるとお雛様達はみんなで話してるって。 子供の頃に思ってました。そう思ってた人は楽しめる一冊ではないかと。
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●2008年4月26日読了 主人公の女の子がおばあちゃんにリカちゃん人形をねだります。 でもおばあちゃんがくれたのは「りか」という名前の市松人形でした。 そしてこのりかさんはしゃべるのです。主人公の女の子とおしゃべりができます。 こう言うと一見怖そうな話ですが、全然怖くないです。...
●2008年4月26日読了 主人公の女の子がおばあちゃんにリカちゃん人形をねだります。 でもおばあちゃんがくれたのは「りか」という名前の市松人形でした。 そしてこのりかさんはしゃべるのです。主人公の女の子とおしゃべりができます。 こう言うと一見怖そうな話ですが、全然怖くないです。 むしろ優しいカンジのする、心温まる作品でした。 人形にもそれぞれの人生みたいなものがあるんだなぁって。 でも書き下ろしの作品は、「りかさん」の続編「からくりからくさ」を読まないと、繋がりがうまく理解できないように思いましたー
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読んでいるとその風景が見えてくるような本。いろいろなお人形が出てきて、人形好きにはたまらない。ちょうど、横浜で返礼人形をみた後だったので、アビゲイルがとても心に残った。持つ人間の心や気持ちを受け止めて背負っているお人形。持ち主が気持ちよく過ごすということが、人形を大事にすることに...
読んでいるとその風景が見えてくるような本。いろいろなお人形が出てきて、人形好きにはたまらない。ちょうど、横浜で返礼人形をみた後だったので、アビゲイルがとても心に残った。持つ人間の心や気持ちを受け止めて背負っているお人形。持ち主が気持ちよく過ごすということが、人形を大事にすることにもなるのかなとおもった本でした。
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またしても塾から。 授業で使ったのは最後の方だけだったからなぁ…… 本当にアビゲイルがかわいそうでしょうがない。
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梨木さんにやられました。 西の魔女以来。 「りかさん」というのは主人公の蓉子がおばあちゃんに誕生日にもらった日本人形。蓉子は本当は「リカちゃん人形」が欲しかったのに、おばあちゃんが勘違いして、運命的に蓉子のもとへ。 この「りかさん」が普通の人形とちょっと違う。 話が出来...
梨木さんにやられました。 西の魔女以来。 「りかさん」というのは主人公の蓉子がおばあちゃんに誕生日にもらった日本人形。蓉子は本当は「リカちゃん人形」が欲しかったのに、おばあちゃんが勘違いして、運命的に蓉子のもとへ。 この「りかさん」が普通の人形とちょっと違う。 話が出来るし、ご飯も食べる。 ってホラーに聞こえるかもしれないけど、 すごくあったかい話です。 蓉子が、りかさんを持つことによって、 色々な不思議な現象を体験し、成長していくもの。 例えば、友達の家の雛人形たちの確執と遭遇したり…(笑) 梨木さんの作品は、「家守奇譚」にもいえますが、 なんだか、身の回りの色々なものには「命がある」というか息づいているものなんだなぁってことを、実感させてくれる力があると思います。 周りのものがいとおしく感じることができる。 大事なことに気づける気がします。 ってことで、梨木さん作品読破します!!
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