りかさん の商品レビュー
リカちゃん人形が欲しかった「ようこ」に贈られたのは、真っ黒い髪の市松人形、りかさん。 不思議な力を持つりかさんに導かれて、ようこは人形の、心の、奥深さを知るようになる。 誰にでも、必ず一つ。 大切にしてきたお人形やぬいぐるみがあるはず。 そんなことをふと思い出して、ぎゅっと心で抱...
リカちゃん人形が欲しかった「ようこ」に贈られたのは、真っ黒い髪の市松人形、りかさん。 不思議な力を持つりかさんに導かれて、ようこは人形の、心の、奥深さを知るようになる。 誰にでも、必ず一つ。 大切にしてきたお人形やぬいぐるみがあるはず。 そんなことをふと思い出して、ぎゅっと心で抱きしめたくなります。
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リカちゃんが欲しい!とおばあちゃんに頼んだようこ。 もらったのは市松人形の「りか」。 このときのショックったら、すごく理解できる。 私も小さい頃、母に「お洋服かってきてあげたわよ」と言われると、 うれしくてうれしくてたまらなかった。 でも、あけてみると少女趣味なちょうち...
リカちゃんが欲しい!とおばあちゃんに頼んだようこ。 もらったのは市松人形の「りか」。 このときのショックったら、すごく理解できる。 私も小さい頃、母に「お洋服かってきてあげたわよ」と言われると、 うれしくてうれしくてたまらなかった。 でも、あけてみると少女趣味なちょうちん袖のブラウス。 もっとお洒落なのが欲しかったのに とおもうけど、せっかく買ってくれたので文句も言えない。 まさにあの感覚。 で、私のちょうちん袖ブラウスは箪笥の肥やしになるんだけれど、 ようこにとっての「りかさん」はそうはならなかった。 りかさんが言葉を話せること、それと他の人形の心を映し出してくれる、 そういう能力を持っていたから。 ほのぼのする小説で。 癒されたいときにいい。 古いものを大切にする気持ちとか、 人を思いやる気持ちが欠けている時って、 必ず心が病んでる時。 だから私にはいい薬になった。 出会えたことがうれしくなるような本。
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ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。 お人形のおいてあった下には着替えが幾組かたたんであり、さらにその下のほうにもう一つ、箱のようなものが入っている。 開けると、和紙にくるまれた、小さな食器がいくつか出てきた。 「説明書」と書かれた封筒も出てきた。 中には便せんに、おばあちゃんの...
ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。 お人形のおいてあった下には着替えが幾組かたたんであり、さらにその下のほうにもう一つ、箱のようなものが入っている。 開けると、和紙にくるまれた、小さな食器がいくつか出てきた。 「説明書」と書かれた封筒も出てきた。 中には便せんに、おばあちゃんの字で、つぎのようなことが書いてあった。 『ようこちゃん、りかは縁あって、ようこちゃんにもらわれることになりました。 りかは、元の持ち主の私がいうのもなんですが、とてもいいお人形です。 それはりかの今までの持ち主たちが、りかを大事に慈しんできたからです。 ようこちゃんにも、りかを幸せにしてあげる責任があります。』 …人形を幸せにする? …どういうことだろう、ってようこは思った。どういうふうに? (「BOOK」データベースより)
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「今度の雛祭りに、ようこは欲しいものはあるかい」 おばあちゃんにお願いしたはずのリカちゃん人形。しかし、贈られてきたのは真っ黒髪の市松人形「りかさん」だった。りかさんには不思議な力があった。人と心を通わせ、ようこと言葉を交わすことが出来た。りかさんと出会いから、ようこは古い人形...
「今度の雛祭りに、ようこは欲しいものはあるかい」 おばあちゃんにお願いしたはずのリカちゃん人形。しかし、贈られてきたのは真っ黒髪の市松人形「りかさん」だった。りかさんには不思議な力があった。人と心を通わせ、ようこと言葉を交わすことが出来た。りかさんと出会いから、ようこは古い人形たちの心の声を聞き、彼らに込められた「想い」を見つめる。 冒頭の数ページを「なんて陳腐な話だろう」と思ってしまった自分の浅はかさを、読了後痛感されました。この本はただのメルヘンで可愛らしい小説ではありません。 「人形の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとんとん整理してあげることにある。」人形は、人間の心を写す鏡。主人公のようこが出会う、人形達のエピソード。特に、戦前日本への親善大使として作られたアビゲイルの過去には強く心を揺さぶられました。 『りかさん』は日本人が忘れかけた、人と人の繋がりの大切さや、目に見えない神様やご先祖様への敬意や、自然や物を大切にする心を教えてくれているのだと思う。 同時収録の「ミケルの庭」も素晴らしかったです。「その晩のそれから」の臨場感、絶望した紀久に差し伸べられた蓉子のあたたかな手に、涙が止まりませんでした。『からくりからくさ』もぜひ読んでみたい。
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すごくワクワクする本でした!最初はまさかの展開から始まりますが、読み始めると止まらない本です。 「りかさん」という市松人形が、主人公「ようこ」と初めて話す部分はとても面白いです。 また、この話は人形のりかさんと話せるだけでなく、家にいる「お雛様」の声も聞こえるようになるのですが・...
すごくワクワクする本でした!最初はまさかの展開から始まりますが、読み始めると止まらない本です。 「りかさん」という市松人形が、主人公「ようこ」と初めて話す部分はとても面白いです。 また、この話は人形のりかさんと話せるだけでなく、家にいる「お雛様」の声も聞こえるようになるのですが・・・ これがまた面白いのです!!人形事情といいますか!← 人形の過去の思い出が分かるようにもなっているので、この本を読むと「私の人形も話さないかなぁ・・。」なんて思えます! さらに「たまには遊んであげよう!」 など、幼少期のようなワクワクした思いを味わうことが出来ました。 こんな素敵な気持ちになる本・・・皆様も読んでみてはいかがでしょうか?
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とにかくこの方の世界観の優しさがすごく好きなのかもしれません、私。 “人形”というもののあるかたちとか、考え方がすごく好き。 聞こえるはずのない声。優しい声。 そういうものが、あるんじゃないかなって思うことですごく優しくなれるんじゃないかと思います。物じゃなくて、命あるものだと...
とにかくこの方の世界観の優しさがすごく好きなのかもしれません、私。 “人形”というもののあるかたちとか、考え方がすごく好き。 聞こえるはずのない声。優しい声。 そういうものが、あるんじゃないかなって思うことですごく優しくなれるんじゃないかと思います。物じゃなくて、命あるものだと感じることが。 ざわつく木々、舞い落ちる花びら、森羅万象のもの。そして、神さま。古い言い伝え。古の妖怪たち。 ふと、何かに守られてるような、見つめられてるような、そして何だかお人形が笑ってるような、そんな気がすることって、ありませんか?
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図書館の児童書コーナーで借りたんだけど児童書なんだろうかこれ。 アビゲイルの話が、悲しかった。 りかさんは素敵だ。よう子ちゃんもこれから素敵な女性になっていく。
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リカちゃん人形が欲しかったのに、 貰ったものは日本人形のりかさん。 この顛末がまず面白い。 りかさんと暮らす日々がますます 濃いものに満ちていて お人形遊びをしておけばよかったなあなんて思った。
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みなさんのページへいくと、気になる本とか多いですよね。読みかけの本とか、挫折本とか、今読んでいる本とか、この『りかさん』も気になる本です、ワタクシにとって・・・ブックオフにて購入。『梨木香歩』さんが気になるのです・・・手元に本があれば、いつでも読めますよね…(いつか読みますよ…)...
みなさんのページへいくと、気になる本とか多いですよね。読みかけの本とか、挫折本とか、今読んでいる本とか、この『りかさん』も気になる本です、ワタクシにとって・・・ブックオフにて購入。『梨木香歩』さんが気になるのです・・・手元に本があれば、いつでも読めますよね…(いつか読みますよ…)2月9日編集追加。先日、読了しました。人形って、何なんでしょうね・・・
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あ、まちがえた。 からくりからくさは、すごく好きで、 続きということで、母の日かなんかに母にこれをあげたら、「おもしろくない」と言われてしまったんだった。 こちらが、私の中では完結してないんでした。
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