孤剣 の商品レビュー
蓑島さんから借りた本。 用心棒のお話。 この作者はすごい人らしい。 でてくる女の人が蓑島さん的に好みのようである。。
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用心棒日月抄の第二段「孤剣」。 藩に帰ってやっとのんびりできるかと思いきや、またもや厄介な密命を受け、またしても脱藩という形で江戸へ上り、孤独な用心棒をこなしがてら使命を全うしようとする青江又八郎。 だけどこの巻では、用心棒稼業に少し慣れてきた主人公が、個性的な友人たちと共に時に...
用心棒日月抄の第二段「孤剣」。 藩に帰ってやっとのんびりできるかと思いきや、またもや厄介な密命を受け、またしても脱藩という形で江戸へ上り、孤独な用心棒をこなしがてら使命を全うしようとする青江又八郎。 だけどこの巻では、用心棒稼業に少し慣れてきた主人公が、個性的な友人たちと共に時に助け合いながら生きてゆく姿が、ちょっと侘びしくも面白いw また、ひょんなことで関わりを持った嗅足組の「佐知」との色恋を抑えた友情、連携プレィ、そして仄かな触れあいが、イイ(^.^* ・・・しかしこの巻を読んでしみじみ思ったのは、 「やっぱり人って、腹が満たされなければ何やるにしても動けないんだ」 ってこと。 それほど、青江にしても他の浪人者にしても、彼らが職を求めるに当たり切実なことと言ったら・・・「食うに困って」、これ以上の理由はないのである (物語の中で幾度となく「米が底をついた」という記述を見て、「またか、、、」と貧困が常に傍にあることを嫌でも思わせる話なんだ、この本は・笑) そしてそれに加え特に青江の場合、頼るべき人もなく単身江戸の片隅に寄食している孤独が、僅かな人との触れあいにより、ただ食事をするだけにしても何十倍ものパワーを得て元気になる様子が、とても繊細に暖かく描かれている。 ただの味噌汁と一杯のご飯と漬物。 それだけでも「食べられる」ってことのありがたさ。そこに人が居て見守ってくれること。 この話を読むと、そんなごく自然でささやかな幸せを感じずにはいられない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
又八郎は間宮様の藩命によりまた脱藩して江戸へ。藩の台所事情により江戸での暮らしの金はもらえず、自分の才覚でなんとかしろとのこと。キビシイ~!毎度の相模屋で米櫃が底を突いてしまう一寸先は闇の用心棒暮らしが始まる。細谷・米坂といった仲間に人情溢れる話を交えながらストーリーが進んでいく。そして今回は又八郎のパートナーに強くて頼もしく可愛らしい何でもこなせる佐知が登場し、2人の微妙な距離感かつ淡い恋とも言える関係がなんとも清々しい。ラストの2人の声には出さずとも想いが伝わっているようで胸が塞がれるようだった。
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お家転覆の証拠書類を握って恐るべき剣鬼が国許から姿を消した。藩取り潰しを目論み、公儀隠密も暗躍する。青江又八郎は密命を帯びて再度脱藩、江戸へ。息づまる三つ巴の死闘。密かに寄添う忍びの女。
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藩命と用心棒の掛け持ち。 青江、細谷、米坂のトリオは良い感じで、 この3人の活躍をもっと読みたかった。 前作の自由気侭な日暮し感は減ってる
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用心棒シリーズ第二弾。一作目のような史実に絡んだ面白さはないけれど、江戸の市井で再び浪人生活を送る羽目になった主人公が、旧藩の危機のために奔走するさまは、読む手を休ませない。
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全1巻。 シリーズ物の時代小説。 前回の用心棒日月抄の続き。 やっぱりって印象。 物語は面白く、 愛すべき登場人物達に ニヤニヤしてしまうが、 単純な時代物になってしまった。 前回の複雑に絡み合った構成で、 気持ちの良い時代小説をつむぐ構造ではなく、 少しずつ手がかりを集め...
全1巻。 シリーズ物の時代小説。 前回の用心棒日月抄の続き。 やっぱりって印象。 物語は面白く、 愛すべき登場人物達に ニヤニヤしてしまうが、 単純な時代物になってしまった。 前回の複雑に絡み合った構成で、 気持ちの良い時代小説をつむぐ構造ではなく、 少しずつ手がかりを集めてゴールに向かう合間のいろどりに ちょこちょこ用心棒を差し入れてる感じ。 話としては面白いがそれだけ。 ファンのためと、編集者のために あーあって言いながら書いてる 藤沢先生を思い浮かべた。 勝手に。
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2009年12月31日、読み始めました。 青江・・・由亀という人がありながら・・・。 2010年1月3日、読み終わりました。
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シリーズ二作目。さちが良い感じ。 久しぶりに(って、本当に小学生のとき以来。。)、読みながら辞書ひいた。ニュアンスで読むと、ちょっともったいない気がする言葉が出てきて。
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雑炊が食べたいおいしそうな郷土料理などが出てくるシーンが著者のいろいろな作品中に出てくるので、「これ」と絞るのが難しいですが、代表してこの作品の雑炊をあげます。明るい雰囲気になった著者の代表シリーズ「用心棒日月抄」第2作。江戸の大地震のあと主人公の青江は風邪をこじらせてしまい高熱...
雑炊が食べたいおいしそうな郷土料理などが出てくるシーンが著者のいろいろな作品中に出てくるので、「これ」と絞るのが難しいですが、代表してこの作品の雑炊をあげます。明るい雰囲気になった著者の代表シリーズ「用心棒日月抄」第2作。江戸の大地震のあと主人公の青江は風邪をこじらせてしまい高熱で寝込んでしまう。そんな時に一度は自分の命を狙う羽目になってしまった美しい女刺客の左知が作ってくれた「大根の味噌汁に冷や飯を炊き込んだ、故郷ではおなじみの」雑炊!深い味がしそうです。
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