孤剣 の商品レビュー
用心棒日月抄シリーズ2作目
用心棒日月抄シリーズ2作目。 連作短編形式。 たった三月で江戸に戻る又八郎。 藩という組織を離れ頼るのは己一人という状況で、孤剣という副題がついている。 が、佐知、細谷、米坂、吉蔵もいて、又八郎には意外と孤独感は無い。孤独な人間同士の結び付きということか。
長束
青江又八郎の用心棒シ…
青江又八郎の用心棒シリーズ第2弾です。せっかく国元へ戻った又八郎ですが、お家のために再び江戸へ舞い戻ってきます。藩のため、家族にさびしい思いをさせなければいけない所などは、現代の単身赴任そのものです。でも、赴任先でも色々と楽しいこともあるようです。
文庫OFF
1984(昭和59)年発行、2003(平成15)年改版、新潮社の新潮文庫。8編。短編連作。シリーズ第2作。用心棒稼業での人との関り、ヒロインとの関係、そして敵役の探索、と結構盛りだくさん。いずれも面白く一気に読んでしまいます。それにしても、なぜか私は第1作を読んでいないのだが、な...
1984(昭和59)年発行、2003(平成15)年改版、新潮社の新潮文庫。8編。短編連作。シリーズ第2作。用心棒稼業での人との関り、ヒロインとの関係、そして敵役の探索、と結構盛りだくさん。いずれも面白く一気に読んでしまいます。それにしても、なぜか私は第1作を読んでいないのだが、なぜだろうか。 収録作:『剣鬼』、『恫し文』、『誘拐』、『凶盗』、『奇妙な罠』、『凩の用心棒』、『債鬼』、『春のわかれ』、解説:「解説-藤沢周平の文体」向井敏(昭和59年8月、評論家)、他:昭和55年7月新潮社より刊行、
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シリーズ二作目。帰藩した青江又八郎に新たな密命が。再び江戸に戻り用心棒稼業を再開する。 あとから付け足された設定ではあるが、エンタメとして高いクオリティを保っている所が流石。
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IT業界でいろんなお客さまを相手に仕事をしているが、主人公の又八郎が用心棒としていろんな案件を対応していく姿に、自分の仕事と被ることが多くありました。 仕事の丁寧さ、 絶対的な剣の技術、 人として信頼できる誠実さ こうした点を兼ね備えた又八郎から、時代小説ではあるが、自分の仕...
IT業界でいろんなお客さまを相手に仕事をしているが、主人公の又八郎が用心棒としていろんな案件を対応していく姿に、自分の仕事と被ることが多くありました。 仕事の丁寧さ、 絶対的な剣の技術、 人として信頼できる誠実さ こうした点を兼ね備えた又八郎から、時代小説ではあるが、自分の仕事に関して学ぶことがたくさんありました。
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けっこうクールガイかと思いきや、せこく値切ってみたりして、なんだかギャップ萌えである。かと言って、人間味がある、みたいな人情ものとも違う、いやちょっとずれてるわけですよ。うまく言えん。言葉遣いが偉そうだからだろうか。 しかしちょっと席を外した際に問題を起こす、更にはそれが続けて起...
けっこうクールガイかと思いきや、せこく値切ってみたりして、なんだかギャップ萌えである。かと言って、人間味がある、みたいな人情ものとも違う、いやちょっとずれてるわけですよ。うまく言えん。言葉遣いが偉そうだからだろうか。 しかしちょっと席を外した際に問題を起こす、更にはそれが続けて起きるとか、ウッカリさんにも程がある。 その他諸々、割と適当にやってる感じがホノボノやな。そんな食って寝てるだけでも強いっていうのもまた。なんかおかしい。
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藤沢周平「孤剣」、用心棒日月抄シリーズ№2、1984.9発行。国元に新妻由亀と祖母を残し、青江又八郎は脱藩の形で江戸に。江戸で用心棒家業をしながら藩の密命を。一時は死闘をした女忍びの佐知(佐知の腿の負傷を又八郎が応急治療)が陰になり又八郎をサポート。抑制の効いた二人のプラトニッ...
藤沢周平「孤剣」、用心棒日月抄シリーズ№2、1984.9発行。国元に新妻由亀と祖母を残し、青江又八郎は脱藩の形で江戸に。江戸で用心棒家業をしながら藩の密命を。一時は死闘をした女忍びの佐知(佐知の腿の負傷を又八郎が応急治療)が陰になり又八郎をサポート。抑制の効いた二人のプラトニックな関係が、このシリーズを盛り上げています。
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『用心棒日月抄』第二作。国許に帰った又八郎だが、第一作で禍根を残した宿敵・大富静馬の逃走から、藩の密命を帯びて脱藩浪人として江戸へ戻る。藩の援助が受けられず、江戸での用心棒稼業が再開(笑)。以前は刺客として又八郎の前に立ちはだかった佐和が、今度は味方として大活躍する。そして又八郎...
『用心棒日月抄』第二作。国許に帰った又八郎だが、第一作で禍根を残した宿敵・大富静馬の逃走から、藩の密命を帯びて脱藩浪人として江戸へ戻る。藩の援助が受けられず、江戸での用心棒稼業が再開(笑)。以前は刺客として又八郎の前に立ちはだかった佐和が、今度は味方として大活躍する。そして又八郎とのロマンスも……江戸の街並みが眼前に広がるような筆致も素晴らしい!
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用心棒日月抄シリーズ第2巻です。再読。 藤沢さんは勿論大衆小説の作家さんですが、山本周五郎と同様にその道を突き詰めた挙句に文学の薫りを帯びた作家さんです。 でもこれは徹底したエンタメ小説です。 何といっても人物造形・配置(あえてキャラとは呼びません)が素晴らしい。 前作「用心棒日...
用心棒日月抄シリーズ第2巻です。再読。 藤沢さんは勿論大衆小説の作家さんですが、山本周五郎と同様にその道を突き詰めた挙句に文学の薫りを帯びた作家さんです。 でもこれは徹底したエンタメ小説です。 何といっても人物造形・配置(あえてキャラとは呼びません)が素晴らしい。 前作「用心棒日月抄」からの、優等生的な主人公の青江又八郎と、豪放だがどこか一本抜けたところのある巨漢・細谷源太夫コンビに、この作品では”尾羽打ちからした貧乏浪人を絵にしたらかくもあろうという風采”だが剣はできる米坂八内が加わった用心棒トリオ。そこに業突く張りなようで人情味を見せる口入屋の相模屋吉蔵が効果的に良い感じのユーモアを加える。そして前作の最後に青江を襲った藩の密偵組織の嗅足組頭取の娘の佐知が、本篇では又八郎と共同で事件に立ち向かいます。青江と佐知はお互いに惹かれ合いながらも自制し、清冽な色気を見せます。やっぱり藤沢さんの描くヒロインは良いです。 今、藤沢さんの全作品を出版順に読み返しているのですが、余りの面白さに、他を飛ばしてシリーズ第三作『刺客』を手に取りたくなってしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一度は剣を交えた佐知との静馬探索にぐいぐい引き込まれ、あっという間に読了。 妙に色っぽい佐知に恋をしながら読んでしまった。 新たな仲間の頼りなさに不安になりながら読み進めたが、最後はうまく着地しめでたし このシリーズは本当にオススメ。
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