死者の奢り・飼育 の商品レビュー
芥川賞を受賞した「飼育」を含めた6編からなる。 どの作品も、無意識のうちに?意識的に?眼を背けてやり過ごしてしまい、なるべくなら生涯そこには注意を向けたくないような「暗部」がテーマ。
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☆初レビューです☆ 「死者の奢り」「他人の足」「飼育」「人間の羊」「不意の唖」「戦いの今日」の短編6作。 人間の本能や醜い所を見事な表現力で書きつづっています。特に、「他人の足」では、決して自分と他人はあいまみえれない物なんだと感じました。心にずしんと何かを投げかける作品ですが...
☆初レビューです☆ 「死者の奢り」「他人の足」「飼育」「人間の羊」「不意の唖」「戦いの今日」の短編6作。 人間の本能や醜い所を見事な表現力で書きつづっています。特に、「他人の足」では、決して自分と他人はあいまみえれない物なんだと感じました。心にずしんと何かを投げかける作品ですが、テンションは少し下がるかも…。。笑
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戦後作家のリアルな感情が伝わってくる作品群。 大江文学は生の根源、精神の根源を問いかけてくるように思える。 圧倒的な文章力。
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「死者の奢り」「他人の足」「飼育」「人間の羊」「不意の唖」「戦いの今日」の短編6作。 いずれも1958(昭和33年)の作品。 小さな村、バスの中で、静かな怒りを積もらせる人々が描かれている。 埃のように微かに感じた違和感が、怒りであったと知るのは物語が終わってからだ。 鈍感では...
「死者の奢り」「他人の足」「飼育」「人間の羊」「不意の唖」「戦いの今日」の短編6作。 いずれも1958(昭和33年)の作品。 小さな村、バスの中で、静かな怒りを積もらせる人々が描かれている。 埃のように微かに感じた違和感が、怒りであったと知るのは物語が終わってからだ。 鈍感ではいられない。己の中の鋭利な感覚が煌めく。 ・・・なーんちゃって。 個人的には「人間の羊」の最後の暗転感が印象に残っています。 描かれていないのに叫び出しそうな主人公の姿が目に浮かびます。
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これも衝撃的だった。 他の作品も面白かった記憶がある。 どうして読まなくなったのだろう。 2002年5月31日読了
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死体の密度が伝わってきた。 普段意識されるまでに消えてしまうような わたしたちが感じる微細な感覚までも ここまで的確に言語化できているのはすごいと思う。 光の描写が印象的。 これが世界に認められたの大江さんかー。 奥がふかいなあ。
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年上人のすすめ、図書館 大江健三郎強化月間。笑 死者の奢り、他人の足、飼育、人間の羊、不意の唖、戦いの今日 小説に思想とか時代背景が入っているのですよね。 マスの権力暴力とマイノリティの反発(しかし形にはならないので鬱屈する) 性的人間等を書いたときと、心情が変わっているの...
年上人のすすめ、図書館 大江健三郎強化月間。笑 死者の奢り、他人の足、飼育、人間の羊、不意の唖、戦いの今日 小説に思想とか時代背景が入っているのですよね。 マスの権力暴力とマイノリティの反発(しかし形にはならないので鬱屈する) 性的人間等を書いたときと、心情が変わっているのがわかる。 飼育、は芥川賞かっさらったのにも納得。 戦いの今日、不意の唖 もよい。
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大江健三郎は、ちょっと読んでつまらなくってすぐやめてしまっていたんだけれど、今回読んでみたらめちゃくちゃ面白くってすぐに読み終わってしまった。こういう風に時が経つと趣向が変わるのは面白い。戦後の閉塞感溢れる様子が迫ってくる感じの文章だった。世の中の暗部を抉り出すような作品群は、よ...
大江健三郎は、ちょっと読んでつまらなくってすぐやめてしまっていたんだけれど、今回読んでみたらめちゃくちゃ面白くってすぐに読み終わってしまった。こういう風に時が経つと趣向が変わるのは面白い。戦後の閉塞感溢れる様子が迫ってくる感じの文章だった。世の中の暗部を抉り出すような作品群は、よくあるきれいごとを描く作品とは一線を画していていい。現実感があるね。
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この人の描写力はほんとうにすごい。 臭ってくるし、いたたまれなくなる。 「他人の足」の、躁鬱が繰り返して躁に終わるところが非常に好み。 09.05.11
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今回は本そのものというよりも、読んでいるうちに最初にこの本を読んでいた頃を思い出し★4つ。もうすっかり茶色くなった文庫本は高校生の頃に読み衝撃を受けた覚えがある。どの辺だったろうと思ったが解らなかった。ストーリーにきちんと起承転結があり最後に落ちがあり解りやすい。そのきっちりとし...
今回は本そのものというよりも、読んでいるうちに最初にこの本を読んでいた頃を思い出し★4つ。もうすっかり茶色くなった文庫本は高校生の頃に読み衝撃を受けた覚えがある。どの辺だったろうと思ったが解らなかった。ストーリーにきちんと起承転結があり最後に落ちがあり解りやすい。そのきっちりとした感じが若いなと感じるのは私が年を取ったせいなのかなあ。もう人間としての尊厳も無く、死体という物体として何年も水槽の中で浮いたり沈んだりしていた死体。「徒労」という言葉が浮かぶ。
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