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死者の奢り・飼育 の商品レビュー

4.1

200件のお客様レビュー

  1. 5つ

    65

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    7

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2009/10/04

衝撃的でした。大江さんは『個人的な体験』しか読んでなかったけどこっちもすごい。やはり題名にもなっている『死者の奢り』、『飼育』は秀逸です。

Posted byブクログ

2009/10/07

時代背景からも、今の自分には理解しがたい状況ではあるが、 戸惑いつつも、登場人物から伝わってくる、苦しさや閉塞感が、妙にリアルで、ああ、これが文章のうまさなのだと感じた。 場面のひとコマひとコマが、実に丁寧に、雰囲気までもが想像できるほどに描き込まれているので、 何度でも読み返し...

時代背景からも、今の自分には理解しがたい状況ではあるが、 戸惑いつつも、登場人物から伝わってくる、苦しさや閉塞感が、妙にリアルで、ああ、これが文章のうまさなのだと感じた。 場面のひとコマひとコマが、実に丁寧に、雰囲気までもが想像できるほどに描き込まれているので、 何度でも読み返して、じっくり味わいたいと思った。

Posted byブクログ

2009/10/04

21歳の頃読む。 短編集。 病院の解剖用の死者を管理するアルバイトをした主人公の「死者の奢り」。 戦争で敵兵を村で捕まえた「飼育」。 狂気ともいえない、誰もが持っているけれど、 見ないようにしている感情。 そんなものを見た。 読後は不思議な心地がした。

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2009/10/04

ここここれが、 そそそそんなに若いときに書かれたものとは!! 恐るべし大江氏!! 味わい深過ぎる眼から鱗の一冊。

Posted byブクログ

2009/10/04

異界の住人の体臭は性的な興奮を呼ぶ。相容れない者同士の柔らかく鋭敏なヒダの触れ合いが起こすオルガズム。傑作。本を読んできて良かった。

Posted byブクログ

2009/10/04

ノーベル賞作家・大江健三郎に初挑戦。 やっぱりこういう人のアタマの中はちょっと尋常じゃないっていうか、どんな温和な人の中にも狂気があるんだなと。 全篇に死臭が漂ってる、そんな感じ。 短編集なんだけど、ついてるタイトルがいちいちアーティスティックなことに驚いた。

Posted byブクログ

2009/10/04

内容(出版社/著者からの内容紹介より) 黒人兵と寒村の子供たちとの惨劇を描く「飼育」等6編。豊饒なイメージを駆使して、閉ざされた状況下の生を追究した初期作品集。第39回 芥川龍之介賞受賞。

Posted byブクログ

2009/10/04

2008/5/19〜5/21 暗い世界を描いているのですが、でも面白い。 なんだか不思議でした。 飽きる部分がなかった! その中でも『飼育』はとてもいい話で、読みはじめから最後まで 『何が起きるんだろう』と常に期待の気持ちを放さない小説でした。 戦を近くで感じた人にしか表現で...

2008/5/19〜5/21 暗い世界を描いているのですが、でも面白い。 なんだか不思議でした。 飽きる部分がなかった! その中でも『飼育』はとてもいい話で、読みはじめから最後まで 『何が起きるんだろう』と常に期待の気持ちを放さない小説でした。 戦を近くで感じた人にしか表現できない、書くことが出来ないものだと感じました。 私たちは戦からだいぶ離れている。(終戦からかなり時間がたっているということ)

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2009/10/07

先生から面白いよと言われたので別に先生におべっかするためじゃないんだからね!とツンデレながら読んでみました。なんかこう、爽快に面白いというわけじゃないんだけど(つーか暗い話ばっかだからね)思い出してみると「ああ、あの話は面白かったなー」と、あとからジワジワくる面白さといいますか。...

先生から面白いよと言われたので別に先生におべっかするためじゃないんだからね!とツンデレながら読んでみました。なんかこう、爽快に面白いというわけじゃないんだけど(つーか暗い話ばっかだからね)思い出してみると「ああ、あの話は面白かったなー」と、あとからジワジワくる面白さといいますか。そういうのが、本当の意味で心に残ってるんだよね。社会派という感じな作風……戦後日本の生々しさが出てるねえ。「死者の奢り」もいいんだけど「他人の足」「飼育」がよかったなあ。

Posted byブクログ

2009/10/04

初期からずっと扱いたいテーマは変わってないんだなあ。すごくよいです。重たいから誰にでも薦められるというわけじゃないけど。

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