美しい星 の商品レビュー
三島の中では、異色の…
三島の中では、異色のSF。違和感を覚える方もいらっしゃるでしょうが、構成の魅力、文章の充実、完成度は高く、納得の読み応えです。時代の背景をあわせて読み込むとさらに深みのある内容に思います。
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SF小説は三島作品に…
SF小説は三島作品には珍しいですが、楽しく読めました。自分を宇宙人だと思い込んだ家族が取る行動から目が離せません。
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三島さんには珍しい(…
三島さんには珍しい(唯一?)のSF作品。宇宙人や円盤が出てきますが、そんな三島作品があることにまず驚き。軽い内容かと思って読み始めると、核兵器による人類滅亡の危険を宇宙人の視点で、深く洞察しています。地球平和について改めて考えさせられる作品です。
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SF作品。独特の世界…
SF作品。独特の世界で引き込まれたが、私にはまだ早すぎたよう。
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三島由紀夫の、恐らく…
三島由紀夫の、恐らく唯一のSF小説。自分が宇宙人だということに気づいた主人公達は……。マイナーな作品かも知れませんが、愉しく読みました。
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内容は軽妙なのですが…
内容は軽妙なのですが、文章が相変わらず豪華絢爛で、ギャップが楽しいです。
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- ネタバレ
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ものすごくツボにはまってしまった作品。 途中まではくそ真面目に書かれたトンデモ話みたいな感じで面白かったんだけど、第8章以降から 人間の本質を問うような展開。人間の愚かさと愛しさをすべて包み込んだような。 すごく良かった。色んな感情を味わった。
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作者名が伏せられていたら三島由紀夫だとわからないくらいの読みやすさです。さらに、ものすごく没入感が強く、気づけば小説の世界にすっかり入り込んでしまいます。大杉家の面々が宇宙人であること、そしてそれとは別の宇宙人の存在も物語途中から現れるのですが、どこからどこまでがリアルかSFかわ...
作者名が伏せられていたら三島由紀夫だとわからないくらいの読みやすさです。さらに、ものすごく没入感が強く、気づけば小説の世界にすっかり入り込んでしまいます。大杉家の面々が宇宙人であること、そしてそれとは別の宇宙人の存在も物語途中から現れるのですが、どこからどこまでがリアルかSFかわからなくなるほど絶妙な匙加減です。私達は知らぬ間に計算に計算を重ねた三島文学の術中にどっぷりはまることになります。これは面白い。シンプルに面白い! いやあ、見事な作品でした。
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初の三島由紀夫。ずっと敬遠して来た。なんとなく今なら咀嚼できそうな気がして。。面白かった。あっ。SFです。
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オリンピック終わっちゃった。玉井選手素晴らしかった! 堀米選手には諦めない気持ちの大切さをあらためて教えられました。が、が、ね、クライミングの森選手でしたね。酷いことするよ世界って。でも森選手自身は慣れっ子なのかな。あたしもああいう世界が嫌いではない。でもいつかどっかで右フック1発ブチ込んではやりたい。この本はそういうお話ですね(嘘)。 こないだこの原作(と知らず)の映画を楽しく見たんですけど皆さん酷評でね。コメディじゃないから! リリーさん真面目にやってるからか「ふざけてる」って見えちゃうかもだけどガチだから。そしたら原作は三島由紀夫って。やっぱり監督さんはガチだった。原作を読んでからもう1回見ることにしました。 で、読みました。三島由紀夫はガチでした。本当に宇宙人が乗ったユーフォーいるって思っていたっぽい。当時は原水爆の問題が今よりも段違いに身近(今のがだんぜん身近なのでは?)だったんでしょう、そこらへんはスタンリー・キューブリックと同じですかね、爆発実験による放射性物質が舞い降りてくることも恐怖だったみたい。つまりはぜんぜん美しい星じゃないんですね。 この人間によって汚されちゃった地球を三島由紀夫は自分でなんとかしたいとは思ったんでしょうけど、まぁ無理なんで、宇宙人にお願いしようと。そしたら最終的には宇宙人同士の争いになっちゃって、しかもこれが三島版『大審問官』だもんだから、それこそ無理よぉ由紀夫よ! 結局は「核兵器で人類を殲滅せよ!」みたいなことになっちゃって……。 とても偉い人たちがこの本の凄さをたくさん書いているみたいなのでそうなのかもだけれど、あたしは『成功者なのにマッスル化しちゃう人たち』のことをあんまり信用していないんでこの本も偉い人たちのお話もあんまりアレだな。もすこし禅問答っぽい結末(三島版『大審問官』のね)のほうが宇宙人っぽくて良かったな。でもこのお話の最後は好きっす。 《ありもしない前提から出発して、薄っぺらな理想と脅迫的言辞を積み重ねた、冗漫な大論文をかくうちに、いつか自分が大そう偉い者になったような気がしだし、自分の筆の中に人間世界の諸問題が、ちょこなんと納まってしまったような錯覚に陥り、いろんな委員会の役員に名を列ね、人間どもを迷わすことで金を儲ける、あの連中とお前とどこが違う。破滅は少くとも事実の論理なのに、救済はせいぜい願望の論理で、願望が事実に敵し得ないのが人間界の鉄則だというぐらいのことは、お前も肚の中で認めているのだろう》
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