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美しい星 の商品レビュー

3.8

177件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    49

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2009/10/04

火星人の父・木星人の母・水星人の兄・金星人の妹という惑星一家。白鳥座からやってきた人々。それぞれの思う「美しい星」とは。三つの宿痾(事物への関心・人間への関心・神への関心)を背負う地球人を、救うのか安楽死させるのか。人類の滅亡(特に核兵器)について、SF調で描く。(ランク3は、私...

火星人の父・木星人の母・水星人の兄・金星人の妹という惑星一家。白鳥座からやってきた人々。それぞれの思う「美しい星」とは。三つの宿痾(事物への関心・人間への関心・神への関心)を背負う地球人を、救うのか安楽死させるのか。人類の滅亡(特に核兵器)について、SF調で描く。(ランク3は、私には評価できないということです)

Posted byブクログ

2009/10/04

埼玉県に住む大杉家は全員宇宙人。でも家族それぞれ住んでる(た)星が違う。そんなお話。 同じ宇宙人てのは家族の絶対的な絆みたいなもんで、星の違いてのはそれぞれの思想、個性の違いの事だろうナァ。そこは単純にそーうけととっといてもいいんじゃないかナ。 SFと純文学を真剣に融合させようと...

埼玉県に住む大杉家は全員宇宙人。でも家族それぞれ住んでる(た)星が違う。そんなお話。 同じ宇宙人てのは家族の絶対的な絆みたいなもんで、星の違いてのはそれぞれの思想、個性の違いの事だろうナァ。そこは単純にそーうけととっといてもいいんじゃないかナ。 SFと純文学を真剣に融合させようとした意欲作のようにも思ったんだけど、床屋の曽根さん見てると完全ギャグ小説(筒井小説読んでるのかと錯覚しそうになる)のノリに見える・・・。まーしかしその辺は多少遊びがあったとしても、SFと純文学を真剣に融合させようとはした気がする。でも正直結局上手く混じりきらなかったかんじがするナ。まー、三島は混ぜるというよりSFそのものを現実的なもの、当然の現象の如くとらえる意識改革みたいなものへ挑もうとしてたきがするけど。 宇宙人やUFOをハナから超現実・空想ときめつけて、それだけで『文学』から門前払いする人達への挑発みたいなネ。 まーそれはそれでいーとしても上手くまとめる事にも成功したとはいいづらいんでないかな?てかんじ。 しかし後半の大杉と羽黒助教授(他2名)との言い争いはかなりの迫力で、この辺の感想はあとがきにあるとおり。 ただし、オイラ的には羽黒助教授に軍配があがってるかんじなんだよネw 三島といえども流石に扱ったテーマが壮大過ぎて手を焼いてるかんじ。 まー単にオイラが三島のいわんとしてることが理解できてないだけって可能性も相当高いけどw 大杉重一郎と羽黒助教授の大論争。ここだけでも充分一見の価値のある作品だとは思う。

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2009/10/07

三島由紀夫は本当に天才だったんだなって思える作品。SF小説に対して抱いていた私の先入観を見事に覆してくれた。主人公は宇宙人。だけど、私にはSFを超え、純文学をも超えたものとして感じられた。

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2009/10/04

SFがはやったからとか、UFOブームだったとか、そういうのは隠れ蓑で、冷戦の時代に生きた三島由紀夫の、彼なりの危機意識の表現。たった一度、ボタンを押すだけで地球を何個も破壊することができるようなものの存在を知りながら、なぜ、人はこうしていつもどおりの平凡な毎日を送れるのだろう。筆...

SFがはやったからとか、UFOブームだったとか、そういうのは隠れ蓑で、冷戦の時代に生きた三島由紀夫の、彼なりの危機意識の表現。たった一度、ボタンを押すだけで地球を何個も破壊することができるようなものの存在を知りながら、なぜ、人はこうしていつもどおりの平凡な毎日を送れるのだろう。筆者のように、宇宙的な視点へ転換するのは、ごく当たり前の反応に思えてならない。しかし、筆者のような反応のほうが奇異に映る世の中です。重一郎の言う、「凡庸に、いやが上にも、凡庸に振舞うのだ」という言葉は、筆者が自身にいつも言い聞かせていた言葉なのでしょう。

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2009/10/04

「偶然とは、人間どもの理解をこえた高い必然が、ふだんは厚いマントに身を隠しているのに、ちらとその素肌の一部をのぞかせてしまった現象なのだ。」三島ワールドは凄い!2007/7

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2009/10/04

もんのすごい電波小説、と思いきや時々するっと通り抜ける冷たい風のような人間的な醜さや業の描写がリアルな現実世界を思い出させてくれました。読みやすさ云々より他の価値を持っているような気がします。

Posted byブクログ

2009/10/04

三島はUFOを信じていたんだって。昭和の文豪が書いたSF、なかなか珍しい。ストーリーは結構バカっぽくありつつ、文章表現は異常なほどに美しい。荘厳ささえ感じる。全てのことが因果応報、主人公達の思想もおもしろいです。

Posted byブクログ

2009/10/04

わたしの思う「三島」の美しく情景を飾る言葉は少ない。 かなりすっきり読みやすいけど この着飾った文章がすきなわたしには物足りない。 けれど三島由紀夫の秩序と神話的要素はしっかりと刻まれていている。

Posted byブクログ

2009/10/04

インドの寝台列車で読んだ本。三島由紀夫が時代の流れに警鐘をカンカン鳴らしてるんがひしひし伝わってきた。彼には時代の流れの先に何を見てんやろなぁ。う〜ん、気になる。

Posted byブクログ

2009/10/04

天下の三島作品へトライ! 一番とっつきやすい作品でした。 お話もキレイで、でも、最後ずーん、みたいな。 年を重ねてから、また改めて読みたいなあ。 出直してきます。 がんばれ、私。

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