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猫と庄造と二人のおんな の商品レビュー

4.1

133件のお客様レビュー

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ねこの妊娠に気づいた…

ねこの妊娠に気づいた時の庄三の妄想が楽しいです。ねこの鳴声をながながと訳してみるところ、笑いました。

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庄造と現妻との関係、…

庄造と現妻との関係、庄造と前妻との関係、そして嫁と姑との関係、そして猫のリリーは何も知らずに知らん顔。読んでいて微笑ましく思いました。谷崎潤一郎の言葉から描き出す猫はまるで生きているかのよう!

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庄造をめぐって二人の…

庄造をめぐって二人のおんなが対立しますが、庄造にとって最愛なのは猫。猫と庄造と二人のおんな+姑の心理描写がユーモラスです。他の作品のようなエロスはあまり感じられませんが、その分笑える部分が多いです。

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猫への異常なほどの愛…

猫への異常なほどの愛情に、思わず首を傾げたくなる場面もありますが、ある意味現代でも通じる「飼い主の本音」が見えてきそうです。

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最近も猫との生活を描…

最近も猫との生活を描いた小説は多いのですが、個人的にはこの話よりおもしろいものには出会えません。

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題名のとおり、猫と庄…

題名のとおり、猫と庄造と二人のおんなを描いた作品。二人のおんなとは庄造の前妻と後妻。庄造があんまりにも猫をかわいがるものだから、前妻は未練のあまり猫を自分のところに呼び込んで庄造の気を惹こうとし、後妻は嫉妬のあまり猫を追い出そうとするが、庄造は二人のおんなのことより猫に夢中。そん...

題名のとおり、猫と庄造と二人のおんなを描いた作品。二人のおんなとは庄造の前妻と後妻。庄造があんまりにも猫をかわいがるものだから、前妻は未練のあまり猫を自分のところに呼び込んで庄造の気を惹こうとし、後妻は嫉妬のあまり猫を追い出そうとするが、庄造は二人のおんなのことより猫に夢中。そんな猫を中心とした三人の関係が滑稽に描かれている。複雑な人間の心理とは裏腹に、猫は純粋でかわいらしい。谷崎はきっと猫のことが好きだったんだろうな。

文庫OFF

猫の描写が可愛い。猫…

猫の描写が可愛い。猫好きとしては、猫に愛情をそそぐ登場人物に感情移入できました。

文庫OFF

2024/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔の作家だし、難しいイメージを持っていたが、意外と文章自体は読みやすい。 解説によると、人間は何かに隷属したがるということだった。確かに登場人物たちは何かしらに執着していることが書かれている。 第三者視点での心理描写が読みやすいしわかりやすい。割と好き。井上靖も第三者視点だ。客観的に書かれる文章が好きなのかもしれない。 谷崎潤一郎の本はこれが初なのでまだ理解しきれてない部分が多い気がする。また機会があれば別の本も読んでみようと思った。

Posted byブクログ

2024/02/25

某所で紹介されてて興味を持ったので読みました。 出てくる人が皆、猫に翻弄されてて「猫飼いってこうなるよね〜」って思いながらの読書になりました。 庄造さんの可愛がりっぷりは読んでてちょっと引いたけど、猫ってかわいいから溺愛するのもわかる!

Posted byブクログ

2023/05/05

谷崎の作品を読んだのはこれが初めてだと思うが、筆力にうならされた。ある読書会が課題本として挙げていたので読んでみたのだが、粗筋をみてそのストーリーの小ささに、果たして読み通せるだろうかと危惧していた。しかし、それぞれの登場人物にとっての道理、そして人情のゆれが描かれ、飽きさせない...

谷崎の作品を読んだのはこれが初めてだと思うが、筆力にうならされた。ある読書会が課題本として挙げていたので読んでみたのだが、粗筋をみてそのストーリーの小ささに、果たして読み通せるだろうかと危惧していた。しかし、それぞれの登場人物にとっての道理、そして人情のゆれが描かれ、飽きさせない。現代人の生活に、同じような密な道理や人情が働いているのかは疑問としても、自分のなかにあるものを描いてくれていると思う。

Posted byブクログ