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本陣殺人事件 の商品レビュー

3.8

173件のお客様レビュー

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金田一耕助のデビュー…

金田一耕助のデビュー作「本陣殺人事件」を含む三編を収録する。「本陣殺人事件」は日本の本格ミステリの幕開けを飾る、作者渾身の作。日本家屋での密室殺人という、難度の高いテーマを見事な手腕でクリアしている。他の二編も一人二役などのトリックに挑んだ名作である。

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「犬神家の一族」「八…

「犬神家の一族」「八つ墓村」などが有名であるが、やはり横溝ファンを語るなら、「本陣」を読まなきゃ始まらない。現実的には無理な感じであるが、日本家屋での密室を扱っている。すばらしい。

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トリックにはJ・D・…

トリックにはJ・D・カーの影響が感じられるが、プロットはクリスティ的な騙しのテクニックが利用されている。

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一般的に有名な作品も…

一般的に有名な作品もあるのだが、金田一耕助をもっと知りたい人は、この本は必ず手にしなくてはいけない物だ。3作収録してあるので、すぐに読み終わってしまうが、なかなか楽しく読めた。

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昭和の最高ミステリー…

昭和の最高ミステリーにも数えられる1作です。横溝ファン以外も是非とも読んでください。古い作品なので、舞台設定に違和感を抱くかもしれませんが、この密室トリックは現代の作家達に多大な影響を与えているトリックです。若い方に読んでもらいたいですね。

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密室ものの本格ミステ…

密室ものの本格ミステリ。トリックに多少無理はあるかもしれませんが基本的に論理が大事にされていて面白かったです!

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容疑者と思われている…

容疑者と思われている男が実に怪しげだったが,殺人事件の起こった理由を知って驚いた。何年も前に読んだが、心に残っている。

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トリックは現実的には…

トリックは現実的には無理だろうと、と思わせるものですが、物語としては面白いです。

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2024/04/09

江戸時代より続く旧家の婚礼の夜、新郎新婦が惨殺されて発見された。密室となった離れ座敷、悲鳴とともに聞こえてくる琴の音、得体のしれない三本指の男。岡山の農村で起こった不可解な事件に、金田一耕助が挑む。名探偵・金田一耕助の初登場作品。 同じく農村で起こった殺人事件を書簡形式でつづっ...

江戸時代より続く旧家の婚礼の夜、新郎新婦が惨殺されて発見された。密室となった離れ座敷、悲鳴とともに聞こえてくる琴の音、得体のしれない三本指の男。岡山の農村で起こった不可解な事件に、金田一耕助が挑む。名探偵・金田一耕助の初登場作品。 同じく農村で起こった殺人事件を書簡形式でつづった『車井戸はなぜ軋る』と、東京近郊で起こった「顔のない屍体」の事件を扱った『黒猫亭事件』の二編を併録。 最初の二編は村や一族の来歴に加え、田舎の旧弊さが強調されていて、日本的な陰険で不気味な雰囲気がただよっている。どれも金田一耕助の行動が直接描かれているわけではないので、表立って活躍している印象がないのが意外だった。

Posted byブクログ

2024/03/24

『陰摩羅鬼の瑕』を読んだら、どうしても『本陣殺人事件』が読みたくなってしまった。 随分久し振りの再読だったので、金田一耕助シリーズの語り手がY氏……もとい、横溝正史本人と気付くのに少しかかってしまった。そうか、伝聞調でストーリーが進むのだったっけ。 3編からなる1冊。表題の『本陣...

『陰摩羅鬼の瑕』を読んだら、どうしても『本陣殺人事件』が読みたくなってしまった。 随分久し振りの再読だったので、金田一耕助シリーズの語り手がY氏……もとい、横溝正史本人と気付くのに少しかかってしまった。そうか、伝聞調でストーリーが進むのだったっけ。 3編からなる1冊。表題の『本陣殺人事件』はまさしく『陰摩羅鬼の瑕』につながる部分がありつつも、趣きは180度違う。機械仕掛けのトリックも、物語の装飾如何で受け取る印象も深刻になる。琴と不審人物と雪……事件の背景としてこれ以上のものはないよなあ。 『車井戸〜』も『黒猫亭〜』も、人間の業の深さというか、ムラ的因縁とか、その辺の湿っぽさが壮絶だ。謎やトリックはもちろんのこと、そういった人間的背景が時代感も伴って物語に陰影を与えてるように感じる。 それにしても…………金田一耕助というキャラクターは、魅力的でずるいよなあ。事件の合間を飄々と飛び回る。「金田一耕助」だからこそ、この一連の事件簿はたまらなく面白いのだろう。他も改めて読み直してみようかな。

Posted byブクログ