夜歩く の商品レビュー
ある海外作品のトリッ…
ある海外作品のトリックを横溝正史が自分流にアレンジした作品。夢遊病や首無し死体など、作者独特の世界が展開される。
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金田一シリーズの隠れ…
金田一シリーズの隠れた名作。一人称形式で語られる異色作。
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え?犯人この人?って…
え?犯人この人?って思うほど全くわかりません。横溝の普通の作品とは一味違います。知名度低めですが横溝ファンも是非一読下さい。
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タイトルはカーの作品…
タイトルはカーの作品から。夜中に歩き廻る、夢遊病の美女という設定が如何にも横溝です。
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ディクソン・カー『夜歩く』を読んだので、同じ題名の横溝正史探偵小説を。 金田一耕助長編では、本陣殺人事件、獄門島に続く三作目。 横溝正史は「首なし死体といえばあるお約束(ネタバレ回避のため伏せます)があるが、それの次の段階のものを書きたい」としたもの。 『夜歩く』は、むかーーし...
ディクソン・カー『夜歩く』を読んだので、同じ題名の横溝正史探偵小説を。 金田一耕助長編では、本陣殺人事件、獄門島に続く三作目。 横溝正史は「首なし死体といえばあるお約束(ネタバレ回避のため伏せます)があるが、それの次の段階のものを書きたい」としたもの。 『夜歩く』は、むかーーし映画だかドラマで『夜歩く女』という題名で見て、なかなか面白かったという印象だけ覚えている。しかし読んでみると、これ映像化はか難しいというか、この雰囲気、このトリックの醍醐味を出しづらい気がする。 === 語り手は「三文探偵小説家」の屋代寅太。彼は学生時代に知り合った仙石直記から「実家で何やら事件が起きそうな嫌な予感がするので、探偵小説家の君の力を借りたい」と相談される。仙石家は、かつての藩主古神家の家老筋にあたる。数代前から主君にあたる古神の当主はのんびり世間知らず…要するにボンクラ揃いなので、家老の仙石家が事実上の主として家屋敷商売を取り仕切るようになっている。 先代当主の古神織部には、初めの妻との間の嫡男守衛は傴僂で、二番目の妻のお柳との間には八千代がいる。数年前に織部が亡くなり現代の当主は守衛だが、実際に家を取り仕切っているのは直記の父の仙石鉄之進で、直記も威張り散らかしている。 守衛と直紀は、それぞれが美人の八千代を愛して自分のものにしたいと思っているのだが、はたして八千代の父は先代で故人の古神織部なのか、織部生前からお柳と通じていた仙石鉄之進なのかがわからない。そこで二人とも異母妹かもしれない八千代をモノにすることをギリギリで踏みとどまっている状態だ。 そんな古神八千代のもとに差出人不明の怪しい手紙が届き「われ東京へ来れり。近く汝と見参せん。……汝夜歩くなかれ」と書かれて首なし傴僂男の写真が同封されていた。実は八千代は夢遊病を患っているのだ。八千代は、たまたま立ち寄ったバーで、傴僂の画家蜂屋小市を見ると「本当に現れたわね!」と言って銃で撃つ。だが数日後「鉢屋小市と結婚する」と言い出して古神家の屋敷に招いたのだ。 屋代寅太が招かれた古神の屋敷にいるのは怪しげな人たちばかり。 傴僂の当主古神守衛、 客の傴僂鉢屋小市、 夜歩く女古神八千代、 暴力酒乱夢遊病の爺さん仙石鉄之進、 一見か細いが淫乱めいたお柳、 先代織部の弟で知的障害者の古神四方太、 主家より威張って女癖の悪い仙石直記 がいるという「何かが暴発寸前」の状態だった。 そしてその真夜中、屋代寅太と仙石直記は、夢遊病の古神八千代の後をつけると離れのから首なしの死体を発見するのだった。 やがて物語の舞台は古神家旧領の岡山県鬼首村(おにこうべむら。『悪魔の手毬唄』も同名の村での事件だ!)に移動する。そして新たな死体が。 だが鬼首村には名探偵の金田一耕助が呼ばれていたのだ! === 横溝正史小説では血縁がとにかく乱れまくって、ドロドロした血の因縁が暴発して陰惨な殺人事件に繋がっていく。今回も特に千石親子が女性に関してクズクズなので読んでも被害者の身になってつらいorz そして首なし死体ってかなり怪奇猟奇ですが「俺たちには刀で人を斬ることはできないが、親父やお祖父さんの世代は刀上等だったんだからいくらでも斬れるだろう」という若い世代や、「いやこちとら戦争で刀を奮ってるんだ、首無し死体くらいが何だ」という時代めいたものも。そうか、現代読者の私達が考える「日本刀で人を殺して切断して運んで」というのと、この本の登場人物たちがやるのとでは全く違う感覚か。 そしてそんな怪奇死体が連なる陰惨な事件であっても、横溝正史の人柄か、金田一耕助の存在なのか、どことなく爽やかささえ感じるんですよ。ドロドロの停滞した空気を金田一耕助の風が吹いて流していくような。 今回もかなりキモチノワルいし、加害者側が気の毒な事件だったけど、やっぱり横溝正史は面白いんだよなあ。
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面白かった。 唯一、映像を見る前に読んだ横溝正史の本。 初めはなかなか人が殺されず、 展開も読めなかったので、少し飽きてしまったが、 人が殺されてからはどんどんのめり込んでいった。 そして今クライマックスのどんでん返し。 面白かったな。
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横溝正史にもこんな作品があったなんて…! これはぜひ解説付きで読みたかった けど引っ越し先の図書館、こっちの漢字装丁シリーズしかないんだよな こっちはこっちで格好いいんだけど、あのイラストシリーズで読み進めたかった
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金田一耕助シリーズ。 佝僂の首無し死体から始まる連続殺人事件。本当に死んだのは誰か、事件ではなく呪いなのか?絡まりあった因縁の先にある真実とは。 首無し死体は誰なのかで二転三転するの面白い。何処から事件の仕込みが始まってたのかとか。存分に活用されてた。 金田一耕助がなかなか出てこないのとあんまり出張ってこなくてちょっと意外。 犯人からしたら頼りなさそうなぽっと出不審者に真相に近づかれるの怖いだろうな笑 結局舞台が岡山になったのちょっと笑った。 途中でメタ読みで語り部が怪しくね?って思ってしまった。 動機が切ない。終盤の怒涛の語り。 尼さんも金もらってる割に迂闊では。 勝ったのは。
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傴僂、御領主、子爵、村正、首無し死体、夢遊病など盛りだくさんの内容が怪奇さを増している。 首無し死体による被害者の撹乱やアリバイトリックなど織り込まれ複雑さを増している。 最後のどんでん返しで、今まで何を読まされていたのか混乱する。 金田一耕助の出番は少ないが、頭脳明晰さを披露する。
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金田一耕助もの。初めて読んでみた。せむし男や夢遊病、横溝らしい物語だ。 三文小説家の屋代は親友の仙石直記からある因縁話を聞く。彼の家の主家筋の古神家にまつわる話である。古神の忠実な家来であった仙石家。直記の父の鉄之進は古神家の未亡人、お柳さまと関係がある。古神家の先代、織部の子どもは先妻の子、守衛とお柳の子、八千代。守衛はせむしである。八千代は鉄之進の子ではないか、と直記は疑っている。八千代は脅迫状で脅されており、情緒が不安定な時にバーであった、せむしの男、蜂屋を拳銃で撃ってしまう。直記に頼まれて屋代は彼の小金井の家に行く。その時、事件が起こる。なんと顔のない死体。せむしの体から守衛か蜂屋であることが分かる…話の半分くらいまで金田一耕助が出てこない。顔のない死体ものではあるが、何のために顔のない死体にしたのか、誰の利益のために顔のない死体にしたのか、分かりにくい。妖刀村正も出てくるし、もう、てんこ盛り。ただ絵にしたときの美しさが分かりにくいので、これは映画やドラマにはなりにくいな、とは感じた。屋代さんが結構どころか全部持って行っているので、磯川警部はほとんど台詞なしだし。金田一の出番が少ないので星を一つ減らした。これも鬼首村だけど「悪魔の手毬唄」より後の話なのだろうか。
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