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夜歩く の商品レビュー

3.9

88件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2022/09/16
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金田一耕助=石坂浩二さんの私でしたので、完全に初読でした。ただ、いろいろとフェアではないとか、某海外作品の手法とか、うっすらと警戒しながら読みました。 最後まで動機が解らず、ミスリードされたまま独白で、え!そっち側でしたか・・・。 トリックや病気よりも、関係者の救いようのない嫉妬心や底無しのドロドロ感に引き込まれました。 本当に作中の男の嫉妬は醜いな。 金田一耕助の爽やかさに救われました。

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2022/07/18
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古くはクリスティの『アクロイド殺し』、最近では相沢沙呼の『invert 城塚翡翠倒叙集』と同じ語り手が実は犯人のパターン。やはり今となってはトリックに夢遊病が利用されているのは都合が良すぎる。八つ墓村と同様、金田一の出番が少ないのも残念。

Posted byブクログ

2022/07/12
  • ネタバレ

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最初誰かわからない会話から始まり、若干置いてきぼりになったけれど、首を切られた死体が出てから一変して面白くなってきた。あと、傴僂って字が最初読めなくて、意味を調べてもぴんと来なかったから不気味さがよくわからなかった。これは私が悪い。 水の中から首を見つけたときが一番怖かった。ぎゃあ! 語り手が、実は寅太じゃなくて、殺されたとされた誰かのパターンだ!と早々に予測し見事に外した。なるほどね。 金田一が出てくるとすっごく安心するなぁ。一気に物語が加速する。最初は不審者だと思われているのに、妙にその魅力に取りつかれていく登場人物たちは面白い。途中で力尽きるところは笑ってしまった。 雨と夜の描写が美しい。直記がね、一番悪いと思うんだよなぁ。

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2022/06/26

もう、タイトルからしてなんか怖いもの。 雰囲気抜群だ。 半分過ぎにやっと探偵登場。 なるほどなるほど。そっちだったか。

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2022/05/31

全体的にかなり凝った設定と展開なのですが、仕掛けが多すぎるのと、金田一耕助が出てきた後があっさりしすぎていて、ちょっと期待はずれでした。

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2022/05/18
  • ネタバレ

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田舎の古神家をまつる連続殺人事件。死体が分からないようになっているトリックかつ明らかに怪しい人間が犯人なので、そこは驚かなかったが、死んだ時間の工作はなるほど〜と思った。 金田一の出番が後半からだが、新たな展開が続くようになっているのでだれずに物語が進んでいくので読みやすい。 あと舞台設定が上手いなと思う。(しきたりのある古神家、くる病、首なし死体など)

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2021/11/01

そんなんあり?それはわかんないよ!て思いました笑 夢遊病がモチーフになってるのはこの時代よくあるけど、今の時代じゃむずかしいですね。

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2021/10/30

 読めども読めども金田一が登場せず、「おや、金田一シリーズではなかったか?」と思った頃に登場。身内ではない外部の人目線から見た金田一耕助は、かなり頭が切れるが故の不気味さがあり新鮮だった。  本作は横溝版クリスティの某有名作品。クリスティ既読の方も未読の方も、予備知識なしに読んで...

 読めども読めども金田一が登場せず、「おや、金田一シリーズではなかったか?」と思った頃に登場。身内ではない外部の人目線から見た金田一耕助は、かなり頭が切れるが故の不気味さがあり新鮮だった。  本作は横溝版クリスティの某有名作品。クリスティ既読の方も未読の方も、予備知識なしに読んでいただきたい。犯人は彼かと思いきや、最後まで騙された。しかし、警察に捕まらないために、2人(3人?)も殺すなんて。しかも本当に殺したかった人間は殺せなかった犯人って一体…。ラストに喋りすぎて目的完遂できない所がお約束で、ふっと笑える。

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2021/09/24
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面白かった! 登場人物もそれほど多くなく、スルスルと読めました。 金田一耕助の出番はだいぶ後半でまだかまだかと待っていました。それも登場人物に探偵小説家がいたせいもあるかと思いますが、最後にこれが効いてくるのが面白かったです。

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2021/08/15

物語の面白さと結晶のような完成度に圧倒されつつ、頁を閉じた。 冒頭の技がすごい。のっけから事情のわからない長い台詞。会話が続き、なんだなんだと読んでいくうち、おどろおどろしい殺人事件にあれよあれよと巻き込まれてしまう。視点の工夫から読み手は目撃者になる。金田一の登場にほっとした。...

物語の面白さと結晶のような完成度に圧倒されつつ、頁を閉じた。 冒頭の技がすごい。のっけから事情のわからない長い台詞。会話が続き、なんだなんだと読んでいくうち、おどろおどろしい殺人事件にあれよあれよと巻き込まれてしまう。視点の工夫から読み手は目撃者になる。金田一の登場にほっとした。 「イヤミス」に代表される現代ミステリーをプラスチックとするなら、横溝正史の推理小説は樹木。忌むべき内容なのに、どこか潤う。日本の原風景がみえるからか。 この作品は横溝が自信喪失の中で書いたものらしい。それを念頭に読むと心に迫るものがある。 読んでよかった。

Posted byブクログ