アンダーグラウンド の商品レビュー
『1Q84』がベストセラーとなっている、村上春樹の手によるオウム真理教の事件に関するノンフィクション。 かなり読み応えがあります。 基本的に裁判員制度上では、裁判員に被害が及ぶ可能性がある事件については裁かないことになっていますが、 こういった事件も裁く可能性はあるのです・・・。
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これはなんというか、いろんなことを考えすぎて、書ききれない。 地下鉄ユーザーとしてのわたし、駅員としてのわたし、いろんな視点から読むことができてしまって、ほんとうに頭の中が混乱した。 もうすこし整理する時間が必要だ。
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ひきこもりのおねえちゃんを持つ妹の・・・冒険? 暗いし救いもやさしさも無い凡作 庄司薫のさよなら快傑黒頭巾のほうが読んでて楽しいしワクサク感があると思うけどな
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2009.02.22. 地下鉄サリン事件があったのは、私が小学生の頃だった。そうだったにしても、私は何も知らなさすぎる。こんな大変な事件があったこと、それによって12人もの人が亡くなったこと、今も苦しんでいる人がたくさんいること。被害者の方たちへのインタビュー。どれも生々しく、パ...
2009.02.22. 地下鉄サリン事件があったのは、私が小学生の頃だった。そうだったにしても、私は何も知らなさすぎる。こんな大変な事件があったこと、それによって12人もの人が亡くなったこと、今も苦しんでいる人がたくさんいること。被害者の方たちへのインタビュー。どれも生々しく、パニックとは恐ろしい。爆弾でボンッと爆発するテロと、静かに誰にもわからずに広まってしまう化学兵器テロと。こんなことが日本であったんだ。読了後、頭を抱えてしまった。悶々として眠れず、翌日電車に乗るのが非常に怖かったです。
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村上春樹が地下鉄サリン事件の被害者に対してインタビューを行い、それをまとめたものがこの『アンダーグラウンド』である。サリンがまかれた電車に乗っていた人、その家族、その駅で働いていた人、たまたまその外を通りかかった人、色々な人が色々な形でこの事件に遭遇し、そして人生が変わってしまっ...
村上春樹が地下鉄サリン事件の被害者に対してインタビューを行い、それをまとめたものがこの『アンダーグラウンド』である。サリンがまかれた電車に乗っていた人、その家族、その駅で働いていた人、たまたまその外を通りかかった人、色々な人が色々な形でこの事件に遭遇し、そして人生が変わってしまった。 色々思う。信仰とは、生命とは、組織とは、支援とは、回復とは、責任とは、裁きとは、日常とは、幸福とは。 そして、62人の証言者のことを思った。 事件が起きたのは1995年。既に10年以上の時が流れている。時の流れの早さに驚くばかり。
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あまり村上春樹さんを読まない私ですが、図書館で手にとってそのまま連れ帰りました。 濃い内容を読み込むうちに、コーヒービート大にリンパ腺が腫れてきて、高熱が出ました。 体に細菌が入ってきたような気がして恐ろしかったです。 地下鉄サリンの被害者の肉声を一冊にまとめたような本。 こうい...
あまり村上春樹さんを読まない私ですが、図書館で手にとってそのまま連れ帰りました。 濃い内容を読み込むうちに、コーヒービート大にリンパ腺が腫れてきて、高熱が出ました。 体に細菌が入ってきたような気がして恐ろしかったです。 地下鉄サリンの被害者の肉声を一冊にまとめたような本。 こういう仕事って『龍』さんのテリトリー、というのが私のイメージで、今でも勘違いします。
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1995年3月20日の朝、東京の地下でほんとうに何が起こったのか。同年1月の阪神大震災につづいて日本中を震撼させたオウム真理教団による地下鉄サリン事件。この事件を境に日本人はどこへ行こうとしているのか、62人の関係者にインタビューを重ね、村上春樹が真相に迫るノンフィクション書き下...
1995年3月20日の朝、東京の地下でほんとうに何が起こったのか。同年1月の阪神大震災につづいて日本中を震撼させたオウム真理教団による地下鉄サリン事件。この事件を境に日本人はどこへ行こうとしているのか、62人の関係者にインタビューを重ね、村上春樹が真相に迫るノンフィクション書き下ろし。 図:重かった。。実際の本の質量もそうだけど内容も‥。村上流に言うなら「なにげなく手に取った一冊」だったわけだけど、この厚さ(10?はあるだろうか)だし正直読みきれるとも思ってなかった。 でも実際は被害に遭われた方のインタビュー内容にぐいぐい引き込まれてあっと言う間に読みきった。やはり亡くなれてた家族の方のページではボロボロと泣いた。 いつ、自分がこのような被害にあわないともいいきれない。他人に理解できない苦しみ(後遺症や精神的ダメージ)を抱えて生きていくのも事件当日と同様に苦しいだろう‥。 何もできない。けど、忘れてはいけない。 この本を読んでいたとき、11歳の娘が『地下鉄サリン事件』や『オウム真理教』を知らなかったことに愕然とした。
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テレビで見ていた凄まじい事件に立ち会った人々の話。 好奇心を満足させるというより、どうしてこんなことが?と考える本。 どうしてこんなことして、人を傷つけるんでしょう… 無差別って怖い。
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私は日本人の個人に対してかなり誤解していたかもしれない。被害にあった方達には決して軽んじることのできないそれぞれに特有の物語が以前からあったんだ。自分、家族、会社ひいては社会のために一個人として関わっている人たちは誰一人として顔のない普通の人はいないという事実に今更驚く自分の浅は...
私は日本人の個人に対してかなり誤解していたかもしれない。被害にあった方達には決して軽んじることのできないそれぞれに特有の物語が以前からあったんだ。自分、家族、会社ひいては社会のために一個人として関わっている人たちは誰一人として顔のない普通の人はいないという事実に今更驚く自分の浅はかさに気づく。こんなにモラルを持って、自分の理想を持って、家族の人生を背負って生きている人がこんなにいるんだ。そんなことも実感せずにいるくらい自分は社会性を失いつつあるのかなと思った。皆が何かのグループの一人としてではなく、個人として認識できれば自分の接し方ももっとかわるのではないか。システムのもとで他律的パワープロセスばかりが優先されてしまい、自立的パワープロセスを破壊されたと感じてしまう人が多い今、その個人の関わり方が何かの理由で阻害されている、という作者の指摘には希望が持てた。
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ああ、とにかくどんなに今が絶望的でもとにかく生きなければという状況の時に手に取った本。 案の定、生きなければ、と思えました。 だけど、この事件で死んでしまった人たちの、命の意味は。
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