アンダーグラウンド の商品レビュー
この分厚い書籍、実は都合3回借りて読んでいる。 ノンフィクションで複数回読むものは少ないのだけれど・・・。 身近でいて遠いこの事件の「終わり」はないのかも知れないと思わせる。
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地下鉄サリン事件後に 著者が被害者にインタビューした内容をまとめたもの。 すごいボリュームです。 容量的にも、内容的にも読むのは大変な本でした。 でも、インタビューされる側もする側も もっともっと大変だったと思います。 それでも、この本がまとめられたのは この本に託された意味...
地下鉄サリン事件後に 著者が被害者にインタビューした内容をまとめたもの。 すごいボリュームです。 容量的にも、内容的にも読むのは大変な本でした。 でも、インタビューされる側もする側も もっともっと大変だったと思います。 それでも、この本がまとめられたのは この本に託された意味の大きさを表しているのだと思います。
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地下鉄サリン事件の被害者または遺族の方々に、村上春樹さんがじっくりと話を聞き、長い時間をかけてまとめあげたとても悲しく、重い本です。それでも、読んでみて本当によかったと思います。 中でも一番印象に残ったのは、祖父を亡くした女性の方の体験したことの話でした。事件が起こる当日、亡くな...
地下鉄サリン事件の被害者または遺族の方々に、村上春樹さんがじっくりと話を聞き、長い時間をかけてまとめあげたとても悲しく、重い本です。それでも、読んでみて本当によかったと思います。 中でも一番印象に残ったのは、祖父を亡くした女性の方の体験したことの話でした。事件が起こる当日、亡くなったはずの祖父が目の前に出てきて、何かを必死に伝えようとしてくれたそうです。そのおかげで彼女は助かりました。私も祖父を亡くしているけれど、強く想っているからこそ、何か感じるものがあるのだと思います。
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壮絶な悲しい本です。 村上春樹さんの取材にも頭が下がります。 オウムの事を風化させないためにも 是非読んで欲しいです。
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地下鉄サリン事件の被害者側のインタビューにまとめたもの。 世界で多大な関心を集める村上春樹が、マスコミゆがんだ報道ではなく、事件に対して誠実に真っ向から取り組んでいる、理由はなににせよ。 60人ぐらいのインタビューからなるものだが、話にとてもひきこまれる。電車の中で読んでいる...
地下鉄サリン事件の被害者側のインタビューにまとめたもの。 世界で多大な関心を集める村上春樹が、マスコミゆがんだ報道ではなく、事件に対して誠実に真っ向から取り組んでいる、理由はなににせよ。 60人ぐらいのインタビューからなるものだが、話にとてもひきこまれる。電車の中で読んでいると、本当にぞわっとして、本を閉じてしまう。 村上春樹の書き方が上手なのか、本人たちの話があまりにも悲惨だからなのか。 丸の内線でサリンの被害にあった、あるおじさん。 三両目にのって、被害にあった。彼はいつも三両目に乗るときめているそう、なぜならそこから上智大学のグラウンドが綺麗に見えるから。そこで目がどんどんくらくなり、倒れ、被害に合う 丸の内線に乗るたびに、この光景をみていたのかと考えると、 むしょうにやりきれない。 アンダーグランド2を読まなくてはならない
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この本を読んだ高校生の頃は、田舎に住んでいたために千代田線や日比谷線などの東京の地下鉄の土地鑑がなく、いまいちピンと来ていなかった。それから5年くらいして、自分が通勤で千代田線を毎日使うようになったある日に、ふとこの本の事を思い出してゾクっとした。本の内容は淡々と被害者の行動を追...
この本を読んだ高校生の頃は、田舎に住んでいたために千代田線や日比谷線などの東京の地下鉄の土地鑑がなく、いまいちピンと来ていなかった。それから5年くらいして、自分が通勤で千代田線を毎日使うようになったある日に、ふとこの本の事を思い出してゾクっとした。本の内容は淡々と被害者の行動を追っていくだけなんだけど、それが数重なるとどうにもやるせない気持ちになっていきます。
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出たときからとっても興味があった一冊。 今回図書館で見つけたので何年かぶりに手に取りました。 読み終わったら感想書きます。よく考えると、初春樹になるのかな。 ……だったのですが。 なんか、読んでると私の調子が悪くなってしまうので、途中で断念してしまいました。 なんか、感情移入し...
出たときからとっても興味があった一冊。 今回図書館で見つけたので何年かぶりに手に取りました。 読み終わったら感想書きます。よく考えると、初春樹になるのかな。 ……だったのですが。 なんか、読んでると私の調子が悪くなってしまうので、途中で断念してしまいました。 なんか、感情移入しちゃうのかなぁ。 半分ぐらいまで読みました。 それでも、壮絶だった。ちょっと今、通勤電車が怖いです。
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卵にできること・・・ 「さきがけ」という宗教団体は言わずもがな、新興宗教に対しての村上氏のアテンションである。同書は、村上氏が地下鉄サリン事件の被害者にインタビューをした記録であり、その後の「約束された場所」に繋がり、「1Q84」が生まれたのは否定できない。 中村
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地下鉄サリン事件の被害者へのインタビュー集。 読み進むうちに事件が群像劇として立ち上がってくるのが圧巻。
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オウムのことについて関心を持ったのが高校時代、森達也の『ドキュメンタリーはウソをつく』を読んでからだ。その時までは「オウム」と聞けば「小さい頃に聞いたことがある恐ろしい出来事」くらいにしか思っていなかった。森達也の本を手に取ったのもオウムについて関心があったのではなく、ドキュメン...
オウムのことについて関心を持ったのが高校時代、森達也の『ドキュメンタリーはウソをつく』を読んでからだ。その時までは「オウム」と聞けば「小さい頃に聞いたことがある恐ろしい出来事」くらいにしか思っていなかった。森達也の本を手に取ったのもオウムについて関心があったのではなく、ドキュメンタリー(メディア全般も範囲内だった)というものに関心があったからだ。 オウムに関する知識や会見は彼の作品から吸収することになる。彼の作品を知っている人ならわかると思うが、僕はそれ以来オウム(に関わらずだが)のことについて、ある意味で中立的に、ある意味で偏りのある視点に立ってみるようになった。森達也のドキュメンタリーは、オウムの側から「(我々の)こちら」側を撮ることによって、マス・メディアでは知らされない狂気を映し出すことを試みる。このドキュメンタリーの攻撃性は、「こちら」側の目の前に鏡を置くことによって、「こちら」側に「こちら」側を考えさせるというところにある。正しい事とは何かと。 森達也の示した視点には大きな影響を受けた。「正義」という言葉に敏感になり、悪というものの規定範囲を一気に広げた。「中立である」ことが正しいことであると考えた。しかしただ「中立である」ということだけならば、中立は正義だとか悪だとかいう言葉となんら違わない。僕は村上春樹が言うように「東京の地下で何が起こったのか」ということに関して、余りに何も知らない。何も知らない人間に「正義」だとか「悪」だとか「中立」だとかを言う資格はない。僕は無知であるがゆえに、問題の構造を外から眺め、その視点を変えることだけに満足していたのだ。 「東京の地下で何が起こったのか」それは形をなした構造の中にある形を成さない混沌への問いかけだ。本書はそ構造から混沌へと続くドアへの一つの鍵となりえる。眺めているだけでは何も理解できないのだなと、本書は教えてくれる。
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