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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1997/03/20 |
JAN | 9784062085755 |
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商品レビュー
4.4
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村上春樹がサリンの被害者に対して行なったインタビューをまとめたもの。 加害側のオウム真理教については詳細が報じられる一方で、被害者側については断片的な切り取り情報しか出てこないため、その実像を知ることができない。そうした問題意識のもとで、村上春樹氏が60人以上もの被害者の方々に面...
村上春樹がサリンの被害者に対して行なったインタビューをまとめたもの。 加害側のオウム真理教については詳細が報じられる一方で、被害者側については断片的な切り取り情報しか出てこないため、その実像を知ることができない。そうした問題意識のもとで、村上春樹氏が60人以上もの被害者の方々に面会し、なるべくその肉声に近い形で記録した。 正直に言うと、初めはエピソードが一つ一つ重く感じられたが、後半になるとインタビューの多さに飽きを感じてしまう自分がいた。最後は頑張って読み切ったという感想。 自分は地下鉄サリン事件についてあまり記憶していないが、本書を通じて、1995年3月20日の東京の地下鉄で何が起きていたのか、リアリティを持って感じることができた。これまで漠として認識していたサリンによる身体的な被害やその後遺症といったもの(もちろん人によって様々だが)が実際にどういうものか、初めて知ることができた。 人によって事件発生時の捉え方に差があるのは興味深かった。同じ車両・同じアナウンスを聞いていたはずなのに、車掌の狼狽ぶりに危機感を持った人がいる一方で、職場に到着して自身に症状が出るまで異変を感じなかった人もいた。当時中学生だった少年は同時にインタビューを受けた母親の方が大ごとと考えており、本人は特に感慨などなさそうだったのは性格かそれとも若さなのだろうか。 乗っている人の属性か被害の大きさの違いか、千代田線や丸の内線よりも日比谷線の乗客の方が周囲と助け合うエピソードが多かったように思えた。 登場する重症者の方(本書中は仮名)がつい4年前に長い闘病生活を終えて亡くなられたとのこと。ほとんどの人にとって地下鉄サリン事件は過去の話だが、被害に遭った人はなお続いている体験なのだと感じた。
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事件当時のことは全く覚えていないが、インタビューを通して多くの目、身体、位置、感覚、時間軸、感情が頭の中に立ち上がってきて、私にとっての地下鉄サリン事件となった。 この作品は1997年に出版されたが、この物語はまだ生きている、というより、地下鉄サリン事件を生んだ社会はまだオウム...
事件当時のことは全く覚えていないが、インタビューを通して多くの目、身体、位置、感覚、時間軸、感情が頭の中に立ち上がってきて、私にとっての地下鉄サリン事件となった。 この作品は1997年に出版されたが、この物語はまだ生きている、というより、地下鉄サリン事件を生んだ社会はまだオウム真理教の世界観に答える物語を提出できていないように思えた。
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図書館借り出し 30年近く前。 地下鉄サリン事件。 膨大な被害者の中の62人に村上春樹氏がインタビューし、まとめたノンフィクション。文章からとても真剣に真摯に行われたことがわかる。 そして日本社会、日本人の中に存在する言葉にしにくい部分を少しわかった気がした。
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