鼻/外套/査察官 の商品レビュー
「鼻」 コミカルに軽快に書かれていた。 なんだか落語を読んでいるみたい。 ありえないのだけれど、形を変えて起こることもあるのかもしれない、と思いを巡らせようとしてしまう。 突然、思いもよらないことが我が身に降りかかった混乱ぶりが、どこか分かる気がした。 「外套」 アカーキー・ア...
「鼻」 コミカルに軽快に書かれていた。 なんだか落語を読んでいるみたい。 ありえないのだけれど、形を変えて起こることもあるのかもしれない、と思いを巡らせようとしてしまう。 突然、思いもよらないことが我が身に降りかかった混乱ぶりが、どこか分かる気がした。 「外套」 アカーキー・アカーキエヴィチには、つい微笑んでしまう。 決して悪い人ではない。 自分の能力の範疇で、自分の喜びとともに、日々生きてきた人だ。 苦労して外套を新調した、その喜びに浸って、何が悪いことがあろうか。 しかし、残念なことに、この新たな変化が人生の大きな変わり目になってしまった。 切ない話だ。 役人の滑稽さが上手く描かれていて、笑った。 「査察官」 それほど面白くなかったかな。 横暴なしょうもない権力者が痛い目を見るのは気持ちいいけれど。
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鼻、外套の二作品は、落語調。 落語には興味はないが、読みやすかった。 査察官は、滑稽だ。 騙される方も面白いが、騙す方もバカバカしい。 お前はバカなのかとツッコミたくなる。
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「鼻」が読みたくて手に取った作品。 ひとつの体のパーツに過ぎない鼻が自我を持ち、 まるで一人の人間のように振舞っている様子がシュールすぎて強烈に印象に残る。 特に祈りの場面は最高にシュール。 鼻とは何を象徴しているのだろうか。 権力、プライド、憧れ、美意識、世間体・・・? 日...
「鼻」が読みたくて手に取った作品。 ひとつの体のパーツに過ぎない鼻が自我を持ち、 まるで一人の人間のように振舞っている様子がシュールすぎて強烈に印象に残る。 特に祈りの場面は最高にシュール。 鼻とは何を象徴しているのだろうか。 権力、プライド、憧れ、美意識、世間体・・・? 日本の「鼻」(芥川)はコンプレックスを描いたが どちらも「他人からの目」というものが共通して重要なキーワードと なっているのだろう。 自身にとっての「鼻」とは何を象徴するものだろうか? 考えてみたくなる。
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想像以上におもしろかった。古典だが全然古さを感じない。こんな奇抜な設定のコミカルな話だなんて・・。 岩波文庫と迷い、「鼻」の出だしを読み比べたがどちらも読みやすいと思えた。この文庫を選んだのは3編収録だったから。 ところが、訳者解説に「「落語調」で訳した」、あとがきに「むこうみ...
想像以上におもしろかった。古典だが全然古さを感じない。こんな奇抜な設定のコミカルな話だなんて・・。 岩波文庫と迷い、「鼻」の出だしを読み比べたがどちらも読みやすいと思えた。この文庫を選んだのは3編収録だったから。 ところが、訳者解説に「「落語調」で訳した」、あとがきに「むこうみずとも思える落語調ゴーゴリを快諾いただいた・・・」と書いてあった。もし落語調でない原作を落語調に訳したものなら、出版社は購入者にわかるように裏表紙等に明記すべき。裏表紙の「新しい感覚で訳出した」という表現は曖昧過ぎる。
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▼ゴーゴリさんというのも、「いつか読んでみよう」と思っているうちに、「あれ?読んだのでは?」という気になってしまったいましたが、読んだことはありませんでした(笑)。 ▼19世紀のかなり前半の人であり作であるはずなので、つまりはトルストイとかドストエフスキーの「ひとつ前の時代」。...
▼ゴーゴリさんというのも、「いつか読んでみよう」と思っているうちに、「あれ?読んだのでは?」という気になってしまったいましたが、読んだことはありませんでした(笑)。 ▼19世紀のかなり前半の人であり作であるはずなので、つまりはトルストイとかドストエフスキーの「ひとつ前の時代」。そう考えると、18世紀という間に、「産業革命」「資本主義」「ブルジョワジー」「都市」「現金貨幣経済」みたいなものがモスクワまで行きわたっていたんだな、という感慨。そういうものがないと、「ブルジョワジー向けの物語商品」というのは生まれないので。 ▼「鼻」は、自分の「鼻」が独立した人格として活動をはじめてしまうというスラップスティックかつ不条理ファンタジーな風刺的一篇。 「外套」 は立派な外套を調達すること、に、自分の社会の構成員としてのメンツやプライドがすべてかかってしまった小役人?の悲喜こもごものドタバタコメディ。 いずれも「形式的な同調圧力社会」 と 「お金に支配される人生」が交錯して生まれる物語。 という主題性をおいておいても、かなり面白いし、訳も(恐らく)面白く読ませることに割り切った感じで好きでした。 ▼「査察官」は、要は偽物役人が田舎で好き放題をする。田舎のひとたちは中央の役人にへつらってなんぼなのでだまされる。これは戯曲でした。確か手塚治虫の七色いんこで取り上げられていたような。今の自分が楽しんだかと言われると、やや口説かったかなあ。
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『鼻』、何度読んでも意味がわからない。不条理で不気味、得体の知れなさ故に人はやれ何かの皮肉だ風刺だと意味を付けをしようと奮闘するのだろうなと思うと面白い。
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自分の鼻がある日紳士になって街を歩くとは奇想天外。落語調でドタバタ劇の印象。どう味わっていいのか分からなかった。 査察官もすごく面白いと聞いていたので期待して読んだのだけど…舞台でキャラクターや風刺を笑って楽しむ話なんだろうと思う。外套は未読。
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鼻→ある朝、起きたら鼻がなかった…から始まる奇妙なお話。何かの皮肉なのかもしれないが、それが何かわからないので、ただ単に奇妙なお話。
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ところどころでちょっとクスリとくる感じ。鼻ッなどとあるので何だかラノベみたいだなぁと思った。あえて落語調にしているらしい。鼻ははとにかく不条理でカフカの変身を何となく思い出した。外套は主人公が愛おしくなる。下級官吏は今で言う何に相当するのかいまいちつかめず。ロシア文学はあまり経験...
ところどころでちょっとクスリとくる感じ。鼻ッなどとあるので何だかラノベみたいだなぁと思った。あえて落語調にしているらしい。鼻ははとにかく不条理でカフカの変身を何となく思い出した。外套は主人公が愛おしくなる。下級官吏は今で言う何に相当するのかいまいちつかめず。ロシア文学はあまり経験がないが、名前が長いところにはロシアっぽさを感じた。 一般にあまり馴染みがないのもあってか解説が充実。『死せる魂』もいつか読んでみたい。 査察官だけ未読
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