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鼻/外套/査察官 の商品レビュー

3.5

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

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2013/08/19

新訳版ではべらんめえ口調となっているようです。 これ岩波版と対比で読んでみたいなぁ。 どう違う印象を受けるのでしょうね。 3つの作品どれもが好きです。 2つはまあありえないよ的な 非日常物語。 何せ最初の作品は鼻ディサピアードですので。 しかも移動しよるから恐ろしい。 でも、...

新訳版ではべらんめえ口調となっているようです。 これ岩波版と対比で読んでみたいなぁ。 どう違う印象を受けるのでしょうね。 3つの作品どれもが好きです。 2つはまあありえないよ的な 非日常物語。 何せ最初の作品は鼻ディサピアードですので。 しかも移動しよるから恐ろしい。 でも、一番の傑作は 滑稽さ前回の「査察官」 悪いことしなければごまかしの連続なんかに ならなかったのにね。 最後のあの場面は「頭にこびりつく」ことでしょう。 賛否両論あるでしょうが この口調もわるかない。

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2012/10/15

『鼻』を新作落語にできないだろうか、などと考えながら読んだ。落語調に訳すという試みは、自分は面白いと思った。でも、あくまでも「調」なのであって、本寸法の落語ではない。だからこれを元にして、プロの落語家や落語評論家が手直しすれば、新作落語に「改作」できるのではなかろうか。それを白鳥...

『鼻』を新作落語にできないだろうか、などと考えながら読んだ。落語調に訳すという試みは、自分は面白いと思った。でも、あくまでも「調」なのであって、本寸法の落語ではない。だからこれを元にして、プロの落語家や落語評論家が手直しすれば、新作落語に「改作」できるのではなかろうか。それを白鳥師匠が演じたら…などと、妄想が尽きなかった。 いわゆる「古典」だからといって、肩肘張って読まなくてもよい。このことに気づけたのは大きな収穫だった。 作品自体のレビューも忘れずに書きたい。喜劇『査察官』も面白かった。皮肉の利いた言い回しとドタバタっぷりが、面白い。そして、幕切れの前衛的な雰囲気に息を呑んだ。このシーンだけでも必見です。

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2011/08/06

善悪の行使とその必然性、そして表現のなかにおける寓話性のバランスを構築して破壊しまくった時代の本。古典だけれど妙に生々しく恐ろしい。

Posted byブクログ

2011/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正直、まったく意味がわからなかった。 このテンションの高さ、ついていけません…。 ロシア文学って、あんまり読んだことないけど、「!」とか罵倒の言葉が多いイメージが。 熱いんですよね。 こういう喜劇的?な、ユーモアたっぷり的な作品って、苦手です…。 笑えないし、楽しめないし、疲れちゃう。

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2011/07/02

摩訶不思議なできごとが起こるのですが、節々に風刺的なものをかんじるので、なんだかちぐはぐしています。でもその奇妙さや、まるで読者を嘲るかのような奇抜な展開や突飛な終わりかたがこの小説の癖になるところだとおもいました。『査察官』は展開は読めてしまうものの、すべてを知ったうえで登場人...

摩訶不思議なできごとが起こるのですが、節々に風刺的なものをかんじるので、なんだかちぐはぐしています。でもその奇妙さや、まるで読者を嘲るかのような奇抜な展開や突飛な終わりかたがこの小説の癖になるところだとおもいました。『査察官』は展開は読めてしまうものの、すべてを知ったうえで登場人物たちの微妙に噛み合わないやりとりを読むのはおもしろかったです。落語調の訳というのが新鮮でしたが、違和感なく素直に楽しめました。

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2011/06/07

これが19世紀の写実文学とすると、2世紀経った今も世界は変わらないな~と率直に感じた。翻訳を落語的に試みたところが良かったんだと思う。「査察官」については現代の私たちにっては、若干物足りなく展開はある程度読めてしまうが、当時は非常に斬新で、また物議を醸したのだろうと思う。外套は人...

これが19世紀の写実文学とすると、2世紀経った今も世界は変わらないな~と率直に感じた。翻訳を落語的に試みたところが良かったんだと思う。「査察官」については現代の私たちにっては、若干物足りなく展開はある程度読めてしまうが、当時は非常に斬新で、また物議を醸したのだろうと思う。外套は人間味が良かったが、最後の幽霊の展開は予想できなかった。

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2011/04/06

2月にバーゲンで、定価の1/3で外套を購入。 ロシアで着ても大丈夫な位暖かいですが、でーじ重い。 1.5kgもあります。 この外套に身に包んだ瞬間、何故か、ゴーゴリの『外套』を読みたくなりました。 この作品は、悲喜劇なんですが、プロレタリア兼人望の無い、しがない安サラリーマン...

2月にバーゲンで、定価の1/3で外套を購入。 ロシアで着ても大丈夫な位暖かいですが、でーじ重い。 1.5kgもあります。 この外套に身に包んだ瞬間、何故か、ゴーゴリの『外套』を読みたくなりました。 この作品は、悲喜劇なんですが、プロレタリア兼人望の無い、しがない安サラリーマンには、身につまされて笑えませんでした。 昨日も、永年勤続で賞金を貰いましたが、お偉いさんから、会社に返せとかチクチク嫌がらせを受けたし。。。 これって、パワハラじゃないかと憤りながらも、しっかり返しませんでした。 そこで一句、やせ蛙、負けるなまるま(○ま=一色の碧い彗星の略称)、ここにあり。パクリ。 感動したっ!以上!!(毎度お馴染み、小泉元総理のパクリ)

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2011/01/07

ロシアが産んだ新感覚な笑いのエンターテイナー作家、ニコライ・ワシーリエヴィッチ・ゴーゴリの代表作3本を落語調で翻訳。 やっぱり「鼻」は何度読んでも訳が分からない。でも、クセになるおもしろさ。巻末解説の「4次元的創造力」という言葉に納得。「鼻」のあまりのシュールさに慣れてしまうと...

ロシアが産んだ新感覚な笑いのエンターテイナー作家、ニコライ・ワシーリエヴィッチ・ゴーゴリの代表作3本を落語調で翻訳。 やっぱり「鼻」は何度読んでも訳が分からない。でも、クセになるおもしろさ。巻末解説の「4次元的創造力」という言葉に納得。「鼻」のあまりのシュールさに慣れてしまうと、続く「外套」、「査察官」の世界観が当たり前すぎて、物足りなくなる。 よって、ゴーゴリ初体験の方は「鼻」を後回しにして読むべし。

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2010/09/23

岩波文庫『外套・鼻』を積読状態にしていた折に、 古典新訳文庫で新訳が出てたので買ってみたら、 ゴーゴリが落語調に面白く訳されていたので、 すぐに読み終わってしまった。 落語の語り口がゴーゴリと相性がよく、 無理のない自然な訳文になっていて、非常に読みやすかった。 こういう面白い翻...

岩波文庫『外套・鼻』を積読状態にしていた折に、 古典新訳文庫で新訳が出てたので買ってみたら、 ゴーゴリが落語調に面白く訳されていたので、 すぐに読み終わってしまった。 落語の語り口がゴーゴリと相性がよく、 無理のない自然な訳文になっていて、非常に読みやすかった。 こういう面白い翻訳の試みは積極的にやってほしいと思うけど、 同じく古典新訳文庫の『歎異抄』の関西弁の方は失敗だと思います。

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2010/09/22

訳者の訳がおもしろい。 ロシアの文化、地理、歴史について浅学のため 理解に苦しむ箇所も多々あったけど、 こう、風刺的でかつユーモアがあり短編なので結構好きなタイプでした。

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