鼻/外套/査察官 の商品レビュー
課題で読みました。まずは落語調の訳にびっくりしたけど、いやな感じではなかった。どれも素直なコメディではなく、見栄や惨めさが巧妙に組み合わさった滑稽なお話。
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なんとも不思議なお話。 社会に対する批判なのか何なのか。 なんというか。 もやもやとした気持ちが抜けない感じ。 で、なんなのよ?なんかいいたいことは他にあるんじゃないの? って聞きたくなる。
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ジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』を読んで ゴーゴリが気になったので読んでみる。 新訳だということで入り込めるかどうか心配ではあったが、おもしろい。 鼻は子どもに読み聞かせて一緒に笑いたいし、 外套は日本人に馴染み深い恨みつらみで化けて出る。 査察官のどたばたはな...
ジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』を読んで ゴーゴリが気になったので読んでみる。 新訳だということで入り込めるかどうか心配ではあったが、おもしろい。 鼻は子どもに読み聞かせて一緒に笑いたいし、 外套は日本人に馴染み深い恨みつらみで化けて出る。 査察官のどたばたはなんとも滑稽。 どれもどこかで出会ったことがあるようで それでいて奇抜な話。 訳者の遊び心に引きずられながら、 ずんずん読める。 ロシア文学を敬遠している人はゴーゴリから入ってみるのもいいかもしれない。 ロシア文学をますます好きになるか、 あるいはその反対か。 道は2つに1つ。
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http://blog.livedoor.jp/axis_anri/archives/1460388.html このお話が漫画だったら、それも好美のぼる先生の作品だったらなぁ。ああ! 頭の中で漫画版『外套』を絵柄から主人公(むろん少女という設定で)の髪型から外套のデザインまで事...
http://blog.livedoor.jp/axis_anri/archives/1460388.html このお話が漫画だったら、それも好美のぼる先生の作品だったらなぁ。ああ! 頭の中で漫画版『外套』を絵柄から主人公(むろん少女という設定で)の髪型から外套のデザインまで事細かに想像して、心底読みたくて、非常に貧乏な同人誌作成が趣味のひとにギャラを払ってでも描いてほしいくらいだ。
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同僚に借りた。 光文社古典新訳文庫、素晴らしい。 この新訳については賛否両論だと思うが こういった試みそのものは評価されるべき。
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なんだかへんてこでした。「マジな顔で」とか「どえりゃー寒さ」とか、違和感がすごくありました。 言っちゃえば、今の時代には合うけれど、時代が過ぎれば価値を失いそう。。。
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信じられないくらい垢抜けない主人公、アカーキー・アカーキエヴィチ。 しかしこういう、地味な生活をこよなく愛する人も、その周りの役人や警官も、いかにも日本にもいそうなキャラクターだ。登場人物こそロシア人の名前だけれど、この「外套」で展開されている物語は、落語に非常に近い感じがあると...
信じられないくらい垢抜けない主人公、アカーキー・アカーキエヴィチ。 しかしこういう、地味な生活をこよなく愛する人も、その周りの役人や警官も、いかにも日本にもいそうなキャラクターだ。登場人物こそロシア人の名前だけれど、この「外套」で展開されている物語は、落語に非常に近い感じがあると思った。 訳者の人もそれを意識してか、語り手の口調を江戸っ子調にしているので、一層、これがロシアの話しとは思えない親近感が湧く。 話しそのものは、なんとも物悲しい話しなのだけれど、基調がコミカルなので、マンガっぽい感じもする。悲劇と喜劇は紙一重のものがあり、そのどちらの風味も丁度いい具合にブレンドされた物語であるところに、しみじみとした味わいがあるのだと思う。
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あわれなアカーキイ・アカーキエヴィチわたしたちは、外套で判断し、外套に理想を求め、外套を失い落胆する。くるむはずの自身はいずこに。
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19世紀突如ブレイクしたロシア文学は言論に制限のある社会的背景から文学以上のもの(人民を導く使命)を背負わされてしまった。それによりゴーゴリの作品も妙な裏読みをされがちになったというわけ。裏読みも楽しみの一つだけど、ナンセンスをそのまんま受け止めて楽しみたいところ。
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「〜しますってえと」とか「〜ってんで」とか「おかみさん」とか、そんなふうには作者は書いてないでしょう。 読み始めから違和感があって、特に「鼻」がひどい気がする。「査察官」は戯曲だからか、この落語調?があってるとも思えるけど、どうなんだろうか。 翻訳って、訳者はあくまでニュ...
「〜しますってえと」とか「〜ってんで」とか「おかみさん」とか、そんなふうには作者は書いてないでしょう。 読み始めから違和感があって、特に「鼻」がひどい気がする。「査察官」は戯曲だからか、この落語調?があってるとも思えるけど、どうなんだろうか。 翻訳って、訳者はあくまでニュートラルな立ち位置にいるのが原則では?あんまり作品に介入してくると本来の良さが読むほうにとってはよく分からなくなってしまう。 結局好みの問題で僕はダメだったということです。 「鼻」が最も奇想天外です。
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