おいしいハンバーガーのこわい話 の商品レビュー
世界中で毎日多くに人々がファストフードを食べていますが、そのファストフードは「どのように作られているか」を知ることができます。食に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。 中村学園大学:ニックネーム ☆おゆまる☆
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チキンナゲットってどうやってできているのかと考え、調べてみたところ、結構すさまじい映像をみてしまったのが本書を読むきっかけとなった。 本書は、「ハンバーガーはこうして生まれた」、「子どもは大事なお客さま」、「マックジョブってなんのこと?」、「フライドポテトの秘密」、「スカッとしな...
チキンナゲットってどうやってできているのかと考え、調べてみたところ、結構すさまじい映像をみてしまったのが本書を読むきっかけとなった。 本書は、「ハンバーガーはこうして生まれた」、「子どもは大事なお客さま」、「マックジョブってなんのこと?」、「フライドポテトの秘密」、「スカッとしない清涼飲料の話」、「牛や鶏はどんな目にあってる?」、「ファストフード中毒」、「きみたちにできること」の8章で構成されている。 タイトル通り、ハンバーガー等に代表されるファストフードに対して様々な観点から考えさせてくれる本。したがって、基本的にファストフードに批判的な立場で書かれている。 興味深かったことをいくつか列挙しておく。 「マックジョブ」の項目で、「学校に行きながら週に20時間以内の仕事をする子たちは、その仕事から経験と自信を得ることが、さまざまな調査によってわかっている」という。その一方で、週に20時間以上働く子たちは、授業をさぼったり、中退する確率が高くなるという。これは、日本でも同じことが言えるのかもしれない。 「フライドポテト」の項目で、家族経営で頑張る農家が次々と巨大企業に呑み込まれているという。これは鶏や牛でも同じことであり、コーンシロップの原料となるとうもろこしでも同様のことが起こっている(DVD『キングコーン』参照)。 では、アメリカではもう家族経営的な企業体は無理なのか?と考えてしまうがそうでもない。最後に「インアンドアウト」や「バーガービル」等の例を挙げる。この点で少しだけホッとできたが、アメリカにおけるファストフードの問題は本当に多岐にわたる。では、日本はどうであるか。 次はそこを知りたく思う。 公民の授業にとり入れられるような気がした。
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ハンバーガーを初めとするファストフードは手軽ではおいしいけれど、その裏側には驚くような話、こわい話がたくさんある。本書はティーンエイジャーを主な対象として著した著者の真摯な思いが伝わってきます。 本書は『ファストフードが世界を食いつくす』をティーンエイジャー向けに書き直し、新...
ハンバーガーを初めとするファストフードは手軽ではおいしいけれど、その裏側には驚くような話、こわい話がたくさんある。本書はティーンエイジャーを主な対象として著した著者の真摯な思いが伝わってきます。 本書は『ファストフードが世界を食いつくす』をティーンエイジャー向けに書き直し、新たに内容を付け加えたものです。手軽でおいしいファストフード。ですがその裏には…。というお話がいっぱいで、読み終えたあとにはかなり気分がめいることは請け合いです。 確かに、読みながらですが、僕もマクドナルドをはじめとする各種ファストフード店に言ったときのことを思い出していても、うまいことはうまいのです。マクドナルドに最後に行ったのが2010年。そのときはコーヒーとソフトクリームを食しましたが、ポテトやジュースを頼まなかったので、店側としてはあまりいい客ではなかったのかもしれません。 話を本題に戻すと、ここでは主にアメリカの事情をメインに書いているので、日本にそのまま当てはまるとは必ずしもそうとはいえないかと思われますが、やすい、はやい、うまいを実現させるために人件費を極限にまで切り詰めたり、脂肪、糖分、塩分、そして添加物が豊富に含まれてあることが事実であったり、果ては安い価格で大量に均一的な規格の食材を仕入れるためにあらゆる業界の構造を自分たちに都合のいいようにカスタマイズし、農家や食肉加工上で働く従業員たちの健康や生活を脅かすということが徹頭徹尾にわたって描かれており、最後のページを閉じたときには思わずうなってしまいました。 ここではマクドナルドを主に槍玉に挙げておりますが、そういう便利で手軽なものを求めたのがわれわれ消費者であるということも忘れてはいけないことであると思います。本編の最後の方に記されている 「ファーストフードを無理やりかわされている人は、一人もいない。現状を変える第一歩は驚くほど簡単だ。買うのをやめればいい。ファストフード店のやり口が気にいらないのなら、彼らに金をあたえるのをやめるのだ。食べ物に使う1ドル:1ドルが、1票に値する。ある会社から何かを買うとき、わたしたちは事実上、その会社の考えかたやふるまいに賛成票を投じている。」 言葉がとても秀逸で、たしかにファストフードを利用するのをわれわれは『強制』されてはいません。 ただし、それを選ぶような『手練手管』の数々に「ノー」という意思表示をするのは難しい(これを読んだ上でも僕は『時々』ファストフード店を利用しないとはいえないから)のだということを認識しつつ、彼らとどのように付き合っていくか?それに対する道しるべにはなるかと思われます。
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ファーストフードのハンバーガー、主にマクドナルドを題材にしているけれど、ここに書かれているのは食の安全の話や資本主義、貧困問題など現代に生きる私たちが直面している問題ばかり。 今の日本(2012年12月現在)、日本はデフレ、デフレと言われているけれど、このデフレは安いものを追い...
ファーストフードのハンバーガー、主にマクドナルドを題材にしているけれど、ここに書かれているのは食の安全の話や資本主義、貧困問題など現代に生きる私たちが直面している問題ばかり。 今の日本(2012年12月現在)、日本はデフレ、デフレと言われているけれど、このデフレは安いものを追い続けた結果起きたことであり、収入が伸び悩んでいるのは安い価格のお店で働く人たちの賃金が安いことにある。 内容は子どもたちには難しい部分があると思うけれど最後の章「きみたちにできること」はぜひ読んで欲しい。 日々、出来ることから変えられることがあるのだから。
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かわいいイラストとわかりやすい文章の啓発本。だけど思うに、こういう本を手に取って読もうとする人に、ファーストフード中毒者はいないんじゃないかな。私もそう。 恐いというより、何を選択して食べるかにおいて必要な情報。2012/12/6
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【コメント】 この本を読むとファストフードは食べたくなくなる。 本書はハンバーガー(ファストフード)について書かれている。が、 読んでいくにつれ、この問題の根本は「ゆきすぎた資本主義」 であることに気づく。 ***** ということで、この「ゆきすぎた資本主義」の問題は、 今...
【コメント】 この本を読むとファストフードは食べたくなくなる。 本書はハンバーガー(ファストフード)について書かれている。が、 読んでいくにつれ、この問題の根本は「ゆきすぎた資本主義」 であることに気づく。 ***** ということで、この「ゆきすぎた資本主義」の問題は、 今まさに話題になっているTPPを通して日本にももたらされるかもしれない。 弱肉強食の市場主義は、効率化の名のもとに様々な問題を引き起こす。 食の安全は脅かされ、雇用環境は悪化する。。。etc 【内容】 ハンバーガーにまつわる怖い話し。 歴史から始まって、マーケティング、生産者や労働者の過酷な実態、 衛生面の問題、健康面の問題など内容は多岐にわたる。 2001年に発表されたベストセラー 「Fast Food Nation(ファストフォードが世界を食い尽くす)」を 子供向けに書き直し加筆したもので2007年出版。
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ファストフードの真実、的な話を子ども向けにまとめたということだが、子どもには少し難しかったのではないかな?という印象。よく調べてあるシリアルに伝わってくるけど、こういうのは映像だったり画像で伝えたほうがいいのかもなぁ。あまりにグロいから使えなかったのかもしれませぬが。これを読んで...
ファストフードの真実、的な話を子ども向けにまとめたということだが、子どもには少し難しかったのではないかな?という印象。よく調べてあるシリアルに伝わってくるけど、こういうのは映像だったり画像で伝えたほうがいいのかもなぁ。あまりにグロいから使えなかったのかもしれませぬが。これを読んでもマックのポテトが食べたい私って…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原著は2006年、日本語版は2007年。 とにかく塩辛よりしょっぱいマックは論外としても、ケンタもバーキンも出入り禁止に。行くならモス。それも月に一度まで。 安いものにはそれなりの理由が、しわ寄せがあるというもの。 マックジョブ フライドポテトの秘密 砂糖漬けの清涼飲料水
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最近、日本でも、生産地や消費期限・賞味期限の偽装、あるいは、くず肉を使った牛肉の模造まで様々な食に関する不安な事象が発生していますが、本書では、”ジャンクフード”の代表格で、アメリカを象徴する食べ物でもあるハンバーガーにまつわる、ハンバーガーを代表するジャンクフード類の食べ物その...
最近、日本でも、生産地や消費期限・賞味期限の偽装、あるいは、くず肉を使った牛肉の模造まで様々な食に関する不安な事象が発生していますが、本書では、”ジャンクフード”の代表格で、アメリカを象徴する食べ物でもあるハンバーガーにまつわる、ハンバーガーを代表するジャンクフード類の食べ物そのものとしての問題点と、それらが生じさせる社会的問題点に関して記されています。 この書の前後から、アメリカ国内においてもジャンクフード類が原因と考えられる健康上の問題点に関して高い関心を引いていて、その原因の一つであるトランス脂肪酸の使用が制限されたり、あるいは、学校内における清涼飲料販売の制限・昼食でのジャンクフードの制限などが始められています。それらはまだ始まったばかりで効果が見えるまではまだまだ時間がかかるでしょうが、関心が持たれ始めたのはよい兆候でしょう。 この本を読んでみて怖いなぁとおもったのが、イギリスや、日本でも、ジャンクフードの消費量が二倍になると、生活習慣病も二倍になると言う統計的データですね。まぁ、その話は、この本の著者が記しているだけなので、どれだけのきちんとした検証がなされているかは不明ですが、一つの考え方としては、十二分に検討すべきことなのではないでしょうか。 最近、日本でも食育と言う言葉が持て囃され始めていますが、食は人間の根源的行動の一つです。それをきちんと学んで、将来に生かしていくと言うのは、本当にきちんとすべきことだと改めて思いました。
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目の前にある食べ物について考えるようになる本。当たり前の怖さがここにも。普段、何気なく食べている食品にも疑問符をつけた上で納得し、食べるべき。これを読んで「あーもうハンバーガー食べれないや~」とは僕は思いません。が、少なくも子供にはあまり食べさせたく無い、とは思いましたね。まだ居...
目の前にある食べ物について考えるようになる本。当たり前の怖さがここにも。普段、何気なく食べている食品にも疑問符をつけた上で納得し、食べるべき。これを読んで「あーもうハンバーガー食べれないや~」とは僕は思いません。が、少なくも子供にはあまり食べさせたく無い、とは思いましたね。まだ居ないけど。笑 大型チェーンはなんで広まったのか、そんなビジネス的な事も少しお勉強出来ます。 これを読んで食肉処理場を見学したくなりました。何事も実際見て見なきゃわからんもんですから。。。
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