裁判官の爆笑お言葉集 の商品レビュー
マジで笑えます
裁判官が発した、数々の名言。笑ってしまうものも、しみじみするものもあるが、裁判官もまた人であるということが良くわかる。普段は足を運ぶことのない裁判所に、ちょっと行ってみたくなる。好奇心を刺激される本。
かみかみ
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裁判の、判決とかを言うときに、裁判官が言ったあらゆる意味で印象に残った語録、という本でしょうか。 タイトル通り笑えるのもありますが、笑えないものもあります。 「しっかり起きてなさい。また机のところで頭打つぞ。」 オウム真理教元教祖、松本知津夫に向けて。 真面目に裁判を受けていないとニュースで言っていましたが、まさか居眠りして裁判官から注意を受けていたとは! 「刑務所に入りたいのなら、放火のような重大な犯罪じゃなくて、窃盗とか他にも…。」 社会復帰できずに、衣食住揃っている刑務所に戻りたくて、再犯する人は珍しくないそうです。 だからといって人死が出るかもしれない放火を何で選ぶかな…という、思わず本音が出たんでしょうね。気持ちは分かる(笑)。 「私があなたに判決するのは3回目です。」 まーじーかー。というめぐり合わせです。 裁判官は移動が頻繁にあるので、2回というのは無いわけじゃ無いらしいんですが、移動先にまで出現、というのは相当強力な縁がある事に。 裁判官の方としては、二度と会わないことを願ってるでしょうに、がっくりきたでしょう、きっと。 重々しいのもあります。こちらは事件そのものが重いので、こういう所で軽口言うのははばかられますが、一つ上げると。 「家族らの信頼を裏切ったが、多くの人たちが更生を期待していることは、じゅうぶんわかっていると思う。」 覚醒剤取締法違反で捕まった、世界で一つだけの花の槇原敬之に向けて。 裁判も色々あるんだな、という感じです。
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. 違法行為やもめ事があった際に、人を裁くために設けられている、法曹の世界。 できれば、関わらずに過ごしたいですが、人生、何があるかはわからないもの。 法曹関係の書籍で、気になったものは、読むようにしています。 『特捜検察の正体』 https://booklog.jp/user...
. 違法行為やもめ事があった際に、人を裁くために設けられている、法曹の世界。 できれば、関わらずに過ごしたいですが、人生、何があるかはわからないもの。 法曹関係の書籍で、気になったものは、読むようにしています。 『特捜検察の正体』 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B0CBJXLNB5 この本は、”お堅い”イメージがある裁判官が、裁判等の場で発した言葉を集めた名(迷?)言集。 発売当初から話題になり、ロングセラーになっていることも知っていたのですが、読まないままになっていました。 最近になってAudibleにラインアップされていることを知り、聴くことにしました。 本書が出版された2007年以前に、裁判官が発した言葉が、発言の趣旨ごとに章分けされて紹介されています。 聴き進めてまず感じたのは、「裁判官も、人間臭いことを言うのだな」ということ。 被告人は何をしたのか? 現行の法律と過去の判例と照らし合わせて、被告人にどのような罰を負わせるべきか? そのようなことを調査、判断し、その結果を淡々と伝えるのが、裁判官の役目だと思ってました。 しかしそれだけではなく、(罪を犯した)被告人が少しでも早く更生できるように促すこと、同様の犯罪が起こらないようにすることも、裁判官の仕事なのだと、認識を改めさせてもらえました。 被告人を叱ったり励ましたりする言葉が多いのも、その背景があってのことだと理解しました。 現行の法律では、(裁判官当人が思う基準では)公平な判決を下せない場合もある。 その無念さや、法制度の問題点を指摘するような発言があるのも、印象に残りました。 全体を通じて、冗談を交えた、読みやすい文書だと感じました。 2020年代の感覚からすると、不謹慎に感じる表現もありましたが、これも、裁判官や裁判という場を身近に感じて欲しいという意図かと、受け取りました。 自分では経験できないことを、疑似体験させてもらえる。 読書の楽しみを味わわせてもらえた、一冊でした。 .
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初めて新書を読む人にも、読みやすくておすすめ。 タイトルのような全ての内容が笑えるようなものではなく、心に響く説諭もある。
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全然「爆笑」じゃない…タイトルにつられて気軽に購入したのに、内容はちゃんとしっかり裁判の何たるか、のお話でした。 その中で、人が人を裁く難しさを実感。けど、交通事故の場合は、少しずつ新たな例を増やしていくつもりで、刑重くしてもいいのでは!?と思いました。 あと、判決を出した後に自ら命を絶った裁判官もいた事にショック。責任感の強い方だったんですね。あの判断は間違えていなかったと天国で納得されている事を祈るばかりです。
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初めて裁判に関する本を読みました。 堅すぎずにサラッと読めます。 裁判官も1人の人間であるからこそやっぱり感情なしで、というわけにはいかない。 刑事もののドラマや映画が好きでよくみますが、言葉の意味はここでようやく知りました。
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裁判絶対見にいくぞ!と思いました。 特に著者が推していた 園尾隆司判事 村上博信判事 この両名は気になります、、、。 裁判官もいろんなしがらみの中で、それでも人として裁判官として伝えたいことがあって、それをどうやって伝えようかと思慮に思慮を重ねて、日々頑張っていらっしゃるんだ...
裁判絶対見にいくぞ!と思いました。 特に著者が推していた 園尾隆司判事 村上博信判事 この両名は気になります、、、。 裁判官もいろんなしがらみの中で、それでも人として裁判官として伝えたいことがあって、それをどうやって伝えようかと思慮に思慮を重ねて、日々頑張っていらっしゃるんだなぁと、その人間らしさに感動を覚えました。
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人の人生を決める裁判官の言葉にさすがに爆笑はしないだろ。目をひくタイトルで思わす手に取ってしまったのは事実だけどセンスはないよね。 裁判官の言った印象的なひと言集です。ひとがひとを裁くという事について考えさせられるものばかりでした。多少つっこみどころがある一言も著者がうまくまとめ...
人の人生を決める裁判官の言葉にさすがに爆笑はしないだろ。目をひくタイトルで思わす手に取ってしまったのは事実だけどセンスはないよね。 裁判官の言った印象的なひと言集です。ひとがひとを裁くという事について考えさせられるものばかりでした。多少つっこみどころがある一言も著者がうまくまとめています。 「罪は万死に値する」と言っているのに執行猶予になっている。心情的には重い刑を言い渡したいのに、量刑相場がそれを許さない「板挟み」になったとき、裁判官は被告人にキツいことを言いがち。それによって量刑の軽さとのバランスをとっているのかも。 嘆願書を突っぱねて「嘆願書の量で刑に差をつけていいと思いますか。あなたはやったことで判断される」「人ではなく行為を裁くのです」。これは大事なことば。 『青い鳥判決』という、裁判官のジェンダーバイアスや多面的に物事を見る必要性を考えさせる判例も勉強になりました。 本来ならば実刑だけど、子供の成長するうえでの考慮がされて執行猶予になることもあるらしい。被告人に叱咤激励のことばをかけるなど、裁判官の人間味をあじわうのも判例収集の楽しみですね。正解がないことに白黒つけなきゃいけない裁判官たちに頭が下がるとともに、裁判の傍聴や判例収集を趣味にしている人たちの気持ちが理解できました。
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数年前に買ったけど 帯しか読んでなかったのに気がついて 読んでみた 帯がいちばんおもしろかったかな 中身も興味深くてよかったけど 「爆笑」はしない むしろ考えさせられるお言葉集 裁判官たちが やっぱり人間で、個性があって 怒ってたり呆れてたり期待してたり やり切れない事件もいっ...
数年前に買ったけど 帯しか読んでなかったのに気がついて 読んでみた 帯がいちばんおもしろかったかな 中身も興味深くてよかったけど 「爆笑」はしない むしろ考えさせられるお言葉集 裁判官たちが やっぱり人間で、個性があって 怒ってたり呆れてたり期待してたり やり切れない事件もいっぱいあって 大変な仕事なんだなぁって はじめて裁判官という人たちについて 考える機会になった 爆笑を期待してたので 裏切られた感はあるけども 2時間くらいで読めるし 読みやすいしおもしろかったので 星は3つ
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裁判官にも毛色があり、個性があるのを感じました。また、同時に、とても響く言葉、犯罪者に対して機会を与える言葉、様々な趣旨の言葉があり楽しめました。
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