フューチャリスト宣言 の商品レビュー
梅田望夫と茂木健一郎の対談をまとめた「フューチャリスト宣言」を読んだ。 梅田氏は本業はシリコンバレーで開業している経営コンサルタントで、国内では「Web進化論」や「ウェブ時代をゆく」で知られるようになった人。 茂木氏は本業は脳科学者で、一般にはNHKの「プロフェッショナル─仕...
梅田望夫と茂木健一郎の対談をまとめた「フューチャリスト宣言」を読んだ。 梅田氏は本業はシリコンバレーで開業している経営コンサルタントで、国内では「Web進化論」や「ウェブ時代をゆく」で知られるようになった人。 茂木氏は本業は脳科学者で、一般にはNHKの「プロフェッショナル─仕事の流儀─」で知られるようになった人。 NHKの「プロフェッショナル」は毎回とても興味深いゲストが、かなり含蓄に富んだコメントを述べてくれるので、好きな番組である。 しかし、司会の茂木氏とNHKのアナウンサーが、今ひとつ、ゲストの性根というか本音というか、奥の方にある手応えのあるコメントを引き出せないので、消化不良な感じが残る番組だなぁと思う。 しかし、この茂木健一郎、文章を書くととてもいい文章を書く。しかししゃべらすと今ひとつ。村上龍が「カンブリア宮殿」という番組でしゃべっているのを見たときも思った。あんなに面白い小説がかけるのに、しゃべらすと今ひとつだなぁと。 書くという行為と話すという行為は、まったく別の才能や努力やコツを必要とするということなんだろう。
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”未来”は”陳腐な今日の延長”ではなく”新しい、明るいもの”と思えるようになる。 対談の中から垣間見える2人の行動力、オープンさに触発される。今後、日常を退屈に思ってしまった時に読み返したい一冊。
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『ウェブ進化論』の梅田望夫氏と脳科学者の茂木健一郎氏の対談。ウェブは、日々新たな知識を蓄積し、『もうひとつの地球』をつくっているという。インターネットが普及してわずか12年という短い間に、日常的な生活は大きく変化してきている。茂木氏は、もはや最高学府は東大やケンブリッジ大学ではな...
『ウェブ進化論』の梅田望夫氏と脳科学者の茂木健一郎氏の対談。ウェブは、日々新たな知識を蓄積し、『もうひとつの地球』をつくっているという。インターネットが普及してわずか12年という短い間に、日常的な生活は大きく変化してきている。茂木氏は、もはや最高学府は東大やケンブリッジ大学ではなくインターネット上にあり、原文から最新の知見まで学べるようになり、辞典もブリタニカではなくウディペキアであるという。人類がはじめて月の上を歩くという時期には、未来はぴかぴかに輝いていた。しかしその後、公害など科学の進展が必ずしも未来は明るいものだといえない時代になってから、明日は今日の延長でしかないと落胆する人が多くいる。インターネットの登場によって、輝く未来が登場する予感とそれをしなくてはいけないという意思が必要だというオポチュニズムというか楽天主義を高らかにうたっている。農業がインターネットから遅れているように見えても、花の取引は、ウェブ上でなされる。中国の農家は、日本の市況を翌日に確実に情報として仕入れている時代。情報があふれる中で、情報を無視して生きていくことは無理な時代であることを痛感させる好書である。
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茂木先生によると、“研究者になる資質を持っている人は、野次馬的にいろんな方向に興味を持っている人。脳科学の「こころの理論」、他者の心を読みとったり、あるいは共感する能力と関係している。共感力は、とんがった知性においても大事です。”と言っています。また、梅田さんは、“たくさんの分野に興味があって、関係性に興味がある。俯瞰してものを見て全体の構造をはっきりさせたいという志向がある人は、これからの時代に有利になってくる気がします。”と応えています。 つまり、これからの研究者は、自分の研究領域を深く探求するだけでなく、専門家でありながら、その知恵を広く社会に応用できるような、情勢を察知する能力が必要だとういうことなのだと思います。
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梅田望夫さんと茂木健一郎さんの対談集。20年単位で技術革新を起こす人間が登場するというハナシに納得。
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ウェブ進化論著者とクオリア茂木。2007年初版だから、ちょっと前のインターネットについての対談。この手の内容には日本人論が占める割合が多い。 Face to Face会議自体に、本当に価値とか意味があるのかどうか、もうこの頃から疑ってて、ある種の実験的考察からは、今のSNSを彷...
ウェブ進化論著者とクオリア茂木。2007年初版だから、ちょっと前のインターネットについての対談。この手の内容には日本人論が占める割合が多い。 Face to Face会議自体に、本当に価値とか意味があるのかどうか、もうこの頃から疑ってて、ある種の実験的考察からは、今のSNSを彷彿とさせるようなことにも言及している。 いま読んでも古くないし刺激もあってなかなかの一冊。
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対談本。「ウェブ進化論」で有名な梅田望夫氏と茂木健一郎氏による、インターネットの可能性について言及した本である。タイトルにあるフューチャリストとは何か。本書の中にある文章を引用すると、"専門領域を超えた学際的な広い視点から未来を考え抜き、未来のビジョンを掲示する者&qu...
対談本。「ウェブ進化論」で有名な梅田望夫氏と茂木健一郎氏による、インターネットの可能性について言及した本である。タイトルにあるフューチャリストとは何か。本書の中にある文章を引用すると、"専門領域を超えた学際的な広い視点から未来を考え抜き、未来のビジョンを掲示する者"のことをいうらしい。今まで社会が抱えてきた問題自体が表に出てきており、終身雇用を代表にした、安全神話がことごとく崩れ去っている今を生きる私たちは、未来から見て全く意味をなさないことに時間を費やし一生を終えるリスクを持っている。リスクが常に自分のそばにいることを感じやすい時代もどうかと思うが、そうなっているのだらか仕方がない。問題は、リスクがいたるところにあることを自覚して、それでもなお、未来に対して希望を持ち続ける覚悟があるかということだ。未来はきっと明るいに違いない、でも今の状態ではいけない。なら、どうするか。この問いを常に発し続けて行動しているのが、この本の著者の二人なのだろう。未来のことなど誰にも分かる訳がない。だが、こうであってほしい未来は誰でも何かしら考えているはず。全力で疾走している二人の考えを知り、自分ならどう動こうかと考える上でこの本はいくらかのヒントになるかもしれない。
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いまどんな時代に生きているのかがインターネットを存分に触って生業としている人たちの会話でひしひしと伝わってくる。 情報を多数に発信でき、逆に好きな情報を受け取ることができる現代において、大学の講義とかも不要になって(ネットを通じて受けられるから)、skypeとかで距離の壁も消えていく。そこでなるべく人材は「創造」できる人。 本の中で気になったキーワード。 ・ギャップイヤー:この言葉は小学生の時とか、中学生の時とかに出会っておきたかった。 ・プロ:飽きなく楽しみとして取り組むことができる人材
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ネットのプラス面について書かれた本。人と人が物理的な制約をこえて出会えるようになったこと。この利便性がネットの長所であることは、多くの人が認めるところでしょう。現代はもはやネットがあって当たり前の社会なので、ネットのすごさをその都度意識することはありません。だからこそ、ネットで出来るすごいこととは何なのかを、正確に把握しておくことが大事なことなのだと思います。 また、ネットとの付き合い方がその人の個性とも。ミクシィ・個人ブログ・フェイスブックなど、よく訪れるサイトにその人の性格が出るものです。
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2007年の対談。 茂木 僕はこれからの時代における個人と組織の関係は、所属というメタファーではなくアフィリエイト(連携)というメタファーでとらえるべきだと思っています。そんなことをある時に思いついて、気が楽になったんですよ。日本人って所属が大事だと考えがちですが、今は個人とし...
2007年の対談。 茂木 僕はこれからの時代における個人と組織の関係は、所属というメタファーではなくアフィリエイト(連携)というメタファーでとらえるべきだと思っています。そんなことをある時に思いついて、気が楽になったんですよ。日本人って所属が大事だと考えがちですが、今は個人として屹立するためのインフラがネット上にちゃんとある。昔であれあれば、例えば梅田さんがコンサルティング会社にいるなら、その組織をバックにものを書いていた。どこどこの会社誰々ですと、説明してはじめて個人として信用してもらえる。ところが今はURL、ブログがあればいい。ネット上のプレゼンスがその個人を支えるインフラ。それを見てもらえればどういう人かわかるから。僕は色々な人に「これからは個人の信用はネットで保証すれば良い。誰が最初にそれに気づくか。それに「気づいた人がこれからは輝くよ」と言っています。つまり、ある組織に所属するということで完結している人は、これからは輝かない。 その通りだと思いました。
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