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自分の小さな「箱」から脱出する方法 の商品レビュー

4.3

832件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2009/10/21

本書での「箱」とは、他者から自分自身を防除するための壁や殻と言い換えてもよいもの。 本来自分を守るはずの「箱(壁・殻)」が、他人や自分さえも傷つけていると 本書は指摘している。 この箱は「自己欺瞞と自己正当化」を元に形成されている。 自己欺瞞とは「自信を裏切る」行為。 他者に...

本書での「箱」とは、他者から自分自身を防除するための壁や殻と言い換えてもよいもの。 本来自分を守るはずの「箱(壁・殻)」が、他人や自分さえも傷つけていると 本書は指摘している。 この箱は「自己欺瞞と自己正当化」を元に形成されている。 自己欺瞞とは「自信を裏切る」行為。 他者に対してもっと優しく接するべきという自身の心の思いに背き、他者を怒らせるような 言動をしてしまう。その原因を他者に転嫁してしまう。それも、自分を守るための行動。 その瞬間は自分を守れても、それが積み重なり、やがては自分も他人も 疲弊してしまう。 「箱」の外に出るための方法は、他者に思いをはせること。自分の行動が他人にどういった 影響を与えるか、どんな言葉をかければ両者とも気持ちよくコミュニケーションできるか。 ちょっとしたきっかけでも、箱の外に出る事ができる。 そんな誰も一度が悩んだことのある人間関係に関するヒントが、本書では読み物形式で すっと腹におちてくる。 「箱」に関する講義はまだ始まったばかりの模様。続編を大いに期待。

Posted byブクログ

2020/07/15

自分の「箱」に入っている状態というのは、この本の定義では、「人と人として認識せず、物として扱っている」状態ということになる。 「箱」の中にいる時、人は正常なコミュニケーションがとれなくなる。 鴻上尚史氏が、何かの本で、 「小さい組織の中で、誰かが自分の心を閉じることで、周りの人...

自分の「箱」に入っている状態というのは、この本の定義では、「人と人として認識せず、物として扱っている」状態ということになる。 「箱」の中にいる時、人は正常なコミュニケーションがとれなくなる。 鴻上尚史氏が、何かの本で、 「小さい組織の中で、誰かが自分の心を閉じることで、周りの人も同じことをするようになる。そうするとどういうことになるかというと、全員が決して自分からは心を開かない状態になる」 というようなことを書いていたけれど、実際、そういうことは、組織の中で起こりがちな膠着状態なんだろうと思う。 この本がスゴかったのは、自分の「箱」に入っているということの考察からさらに一歩進めて、「箱」に入っている時、人はどういう心理状態に陥るかということを実に的確に書いていることだった。 「箱」に入って、自分自身の感情に逆らうと、自己正当化のプロセスが始まって、相手の悪いところを見つけることで、相対的に自分が正しいと思い込もうとする。 そうすると、次には、「相手が失敗をすることを、無意識に喜ぶようになる」という洞察は、本当にその通りだと思った。 文章はあまり読みやすいものではなく、例として挙げられている物語もイマイチだし、やたらと長ったらしく書かれているところはツラい。まとめればそのエッセンスは、数ページに収まるようなものになるだろうと思うのだけれど、その、数ページ分で言われている内容が素晴らしい本だった。 人間は、相手が自分をどう思っているのかを感じることができる、これがポイントなんだ。 自分が相手から、なんとかしなくてはならない問題と見なされているのか、操られているのか、策略を巡らされているのかが、わずかな時間でわかってしまう。偽善だってかぎつけられる。(p.50) 見かけ上、わたしが何をやるにしても、たとえば席に座り、人を観察しながら新聞を読むにしても、それには基本的に二つのやり方がある。 他の人々をあるがままに、わたしと同じようにまっとうなニーズや望みを持った人々として見るか、あるいはそうでないか、この二つだ。 前にケイトがいっていたんだが、一つ目の場合には、人は、自分を他の人々に囲まれた一個人だと感じているのに対し、二つ目の場合には、物に囲まれた一個人だと感じている。前者の場合、わたしは箱の外にいるが、後者の場合は、箱の中にいる。(p.63) いったん自分の感情に背くと、すべての思考や感情が、何をしようと自分が正しい、と主張しはじめるんだ。(p.119) 「箱の中にいたわたしが何よりも求めていたのは、自分が正当化されることだったの。一晩中、いいえ、もっと前から息子を責め続けていたとしたら、自分が正当化された、自分が正しかったと感じるために、何が必要になる?」 「相手が間違っていなくてはなりませんね。息子さんを責めている自分を正当化するには、相手が責めるに足る人間でなくてはなりませんから」(p.162)

Posted byブクログ

2009/10/04

この本のわかりやすいところは、その書き方にある。まるで小説のよう。 自信を持ったある会社の社員である主人公に、寛容に対処しながらも痛烈に批判する社長。 その主人公が抱く感情の動きを事細かに書いてあるために、それに同調して読めるから読みやすいものの、一緒にこっちもイライラする事があ...

この本のわかりやすいところは、その書き方にある。まるで小説のよう。 自信を持ったある会社の社員である主人公に、寛容に対処しながらも痛烈に批判する社長。 その主人公が抱く感情の動きを事細かに書いてあるために、それに同調して読めるから読みやすいものの、一緒にこっちもイライラする事がある。でもだからこそ、その大切さがわかる。 紹介してくれた友人にありがとうです。

Posted byブクログ

2009/10/04

よりよきビジネス、人間関係、家庭生活のために、時には、もしかしたら自分は今「箱」に入っているのではないかと疑ってみることが大切です。あなたをとりまく人間関係のトラブルを、一挙に解決する考え方を紹介。 身の周りの人間関係は実はすべて自分が原因で引き起こしていることに気づかせてく...

よりよきビジネス、人間関係、家庭生活のために、時には、もしかしたら自分は今「箱」に入っているのではないかと疑ってみることが大切です。あなたをとりまく人間関係のトラブルを、一挙に解決する考え方を紹介。 身の周りの人間関係は実はすべて自分が原因で引き起こしていることに気づかせてくれる『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。 本書を読み進めるうちに家庭や職場での人間関係を深め十分な成果を出せる環境を作る方法を学べる。全米ビジネス書ベストセラー

Posted byブクログ

2009/10/04

人は「あることをしよう」とした時、その気持ちに従って行う場合と、従わないでやらない(背く)場合があります。 やらなかった(背く)場合、人は自分への裏切り⇒「自己欺瞞」の状態になり、その状態をこの本では「箱に入っている」と表現しています。 そして私が「箱」に入っている状態だと、私...

人は「あることをしよう」とした時、その気持ちに従って行う場合と、従わないでやらない(背く)場合があります。 やらなかった(背く)場合、人は自分への裏切り⇒「自己欺瞞」の状態になり、その状態をこの本では「箱に入っている」と表現しています。 そして私が「箱」に入っている状態だと、私は何とかして自分を守るために「自分があることをしなかった」事を正当化するための理由を探し出し、さらに相手を非難する、悪者に仕立て上げる。 私はまさに箱に入っている。 私は私を正当化するために、ひたすら人を非難して自分はなんてかわいそう・・・なんて思っていました。 箱から出ていられるようにしたい・・・

Posted byブクログ

2009/10/04

いい着眼点というか分析だし、 わかるんだけど、釈然としないところも残ってしまいました。私の場合。 続編を早く読みたいです。

Posted byブクログ

2009/10/04

すごく腹に落ちた。 箱を通して人を見ていないか 箱に入っていれば、 自分がいいと思ってやっている事でも 結局悪い影響をあたえている。 結構自分も仕事で周りに悪い影響与えてる時が あるんだなと気づかされた。

Posted byブクログ

2009/12/24

世間の評判が良いので読んでみましたが・・・・ ごめんなさい、私には無理でした まず、読みにくい。話は脱線、脱線、言い回しがクドイ まぁ、外国人の書いた話だし、しかたないんだけど、そこまでしつこく同じような例を上げて話さなくてもって感じで無理やり読み進めました。 自己欺瞞に焦点...

世間の評判が良いので読んでみましたが・・・・ ごめんなさい、私には無理でした まず、読みにくい。話は脱線、脱線、言い回しがクドイ まぁ、外国人の書いた話だし、しかたないんだけど、そこまでしつこく同じような例を上げて話さなくてもって感じで無理やり読み進めました。 自己欺瞞に焦点を合わせて書いていますが、それ以外の事は特にない感じ。中身が薄いです 自己啓発本は色々と読んでいますが、もっと説得力があって、読みやすく、誰にでも解釈でき、広い視野で物事を見ることができる、目からウロコの良い本はいくらでもあります。 初めて自己啓発本を読んだのが、この本だという方には良いかもしれませんが、私的には期待して読んだ分、残念でした

Posted byブクログ

2009/10/04

 当たり前の道徳・心理本といった印象。  私がそれほど感銘を受けなかったのは、既に私が「箱」から出ているのか、「箱」に入っていることにちっとも気づいていないだけなのかは、わからぬ。

Posted byブクログ

2009/10/04

書店でよく見かけてはいたけれど なんとなく理解できる自信がなくて読まずにいた本。 新しい会社に移ったマネージャーがその上司から研修を受けるというような設定で会話形式でストーリーが進んでいく。 もともとアメリカの本ということもあり、なかなかなじめなかったのだけれど、慣れるとどんど...

書店でよく見かけてはいたけれど なんとなく理解できる自信がなくて読まずにいた本。 新しい会社に移ったマネージャーがその上司から研修を受けるというような設定で会話形式でストーリーが進んでいく。 もともとアメリカの本ということもあり、なかなかなじめなかったのだけれど、慣れるとどんどん次が気になってくる。 具体例を出しつつ(この具体例はあくまでもアメリカ式だけれど)、たまにラフなイラストでチャートが入ったりもして、わかりやすく仕上げられている。 いちばん最後に「知っておくべきこと」と「知ったことに即して生きること」というまとめのようなものが載っている。 本の内容を理解したら、ここだけ読み返すだけでもかなり価値があると思う。

Posted byブクログ