獣の奏者(Ⅰ) の商品レビュー
面白かった! この一言に尽きます。いやあ、上橋さんのお話ってどうしてこう外れなしなんでしょうね! もりもり読んでしまうのは勿体ないと思いつつ、でもでもやめられないとまらない(笑)。これから読む方は、闘蛇編と王獣編、手元に二冊とも揃えてからどうぞ! 闘蛇と呼ばれる特殊な蛇を育て...
面白かった! この一言に尽きます。いやあ、上橋さんのお話ってどうしてこう外れなしなんでしょうね! もりもり読んでしまうのは勿体ないと思いつつ、でもでもやめられないとまらない(笑)。これから読む方は、闘蛇編と王獣編、手元に二冊とも揃えてからどうぞ! 闘蛇と呼ばれる特殊な蛇を育てる集落で育った主人公の少女、この少女とその母親は集落の中でも異端者で、とある事件をきっかけに少女は(半ば事故で)集落を出ることになります。そして流れ着いた先、そこで図らずも動物の飼育に対して才能をみせることとなって……と、凄まじい勢いで話は展開していくのですが、そこに無理に急いだ不自然なところはありませんし、また、全くと言っていいほどエピソードに無駄がありません。経験が血となり肉となって話のなかに活かされているところは、きっちり積んだテトリスのような気持ちよさ! 見事!
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獣ノ医術師の母と暮らしていた少女エリン。ある出来事をきっかけに天涯孤独の身となった彼女は、山中で天を翔る王獣と出会うが・・長編ファンタジー。 面白かったです。 評判は高いこの本ですが、ファンタジーは苦手なため読もうかどうか迷っていました。読んでよかったです。読みやすいし・・...
獣ノ医術師の母と暮らしていた少女エリン。ある出来事をきっかけに天涯孤独の身となった彼女は、山中で天を翔る王獣と出会うが・・長編ファンタジー。 面白かったです。 評判は高いこの本ですが、ファンタジーは苦手なため読もうかどうか迷っていました。読んでよかったです。読みやすいし・・。 エリンのキャラがいいです。芯がしっかりしていてとてもチャーミング。蜂飼いジョウンさんもあったかくて素敵。 文章も繊細で世界に引き込まれます。早く続きを読みたい・・。
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想像以上に楽しかったです。 母親により知らず知らずのうちに霧の民の秘密を覚えてしまっていたエリン。 これから汚い争いに巻き込まれていくことになるのでしょう。 最初から母親に全てを教わっていれば、こうなることもなかったのになと思うと歯がゆい。 相変わらず人物名やら身分やら名前を...
想像以上に楽しかったです。 母親により知らず知らずのうちに霧の民の秘密を覚えてしまっていたエリン。 これから汚い争いに巻き込まれていくことになるのでしょう。 最初から母親に全てを教わっていれば、こうなることもなかったのになと思うと歯がゆい。 相変わらず人物名やら身分やら名前を覚えるのが難しくて、何度もめくり返して確認してしまいます。
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上橋さんの物語は、いつも完璧に近いんです。 児童文学としても、ファンタジーとしても、小説としても、主人公たちの心の動きが、ふうっと胸に吹き込む一陣の風のように入ってくる。 この物語の主人公は、幼い娘、エリン。 母親は闘蛇とよばれる、王に仕える生き物の飼育者で、あるときこの闘蛇が...
上橋さんの物語は、いつも完璧に近いんです。 児童文学としても、ファンタジーとしても、小説としても、主人公たちの心の動きが、ふうっと胸に吹き込む一陣の風のように入ってくる。 この物語の主人公は、幼い娘、エリン。 母親は闘蛇とよばれる、王に仕える生き物の飼育者で、あるときこの闘蛇が死んでしまったことから物語は始まる。 責任を問われた母親は、その理由を察していながらも刑に甘んじる。しかし母を助けようとしたエリンが死ぬことには耐えられず、闘蛇を操る禁忌の技でもってエリンを逃がしてしまう。 そうして逃がされたエリンは養蜂家のジョアンに拾われ、楽しく日々を過ごすが、エリンには動物を慈しみ育てる天賦の才があること、学びたいという意欲があることから、ジョアンはエリンを学校に入れることに決める。 エリンが任されたのは、手負いの王獣だった。警戒してものを食べてくれない。野生の王獣を見たことのあるエリンはその違いを探すことで、王獣リランを救おうとするが・・・。 王国内での二つの国の対立や、謎の多い霧の民、エリンの能力、王獣の秘密、先を読ませるエッセンスがたくさんあって、これこそ夜っぴきの書物です。 一度上橋さんの本を手にとってしまえば、途中で本を伏せることが出来る人はいないでしょう。 わたしも早く下巻が読みたくなってたまらなくなりました。
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獣。ケモノ。人とは異なる生き物。 それも、本来ならば人とは全く相容れない、凶暴で強大な獣。 少女の住む村は、闘蛇という獣を育て扱う。しかしある日、事件が起こり。少女は一人、放り出される。 まだ幼いのにいろいろなものに関心を持ち、答えを得る主人公、カリン。こんな風に、強くなりたいと...
獣。ケモノ。人とは異なる生き物。 それも、本来ならば人とは全く相容れない、凶暴で強大な獣。 少女の住む村は、闘蛇という獣を育て扱う。しかしある日、事件が起こり。少女は一人、放り出される。 まだ幼いのにいろいろなものに関心を持ち、答えを得る主人公、カリン。こんな風に、強くなりたいと思った。 期待通りの上橋ワールドにぐんぐんと引き込まれていきました。
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『守人シリーズ』で知られる上橋奈穂子の最新長編ファンタジー。 2巻完結で持ってみると結構な厚さなのだが、ナルニアもハリーも挫折してしまった人にこそ読んで欲しい。 アボリジニをはじめとして人類文化を学び、現在准教授でもある彼女ならではの知識と視野。 少々登場人物が多いのでそういっ...
『守人シリーズ』で知られる上橋奈穂子の最新長編ファンタジー。 2巻完結で持ってみると結構な厚さなのだが、ナルニアもハリーも挫折してしまった人にこそ読んで欲しい。 アボリジニをはじめとして人類文化を学び、現在准教授でもある彼女ならではの知識と視野。 少々登場人物が多いのでそういった意味では読みづらいかもしれないが、ぜひまとまった時間にどうぞ。 魔法が解けてしまった大人のための大きな意味でのファンタジーである。
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ちまちま読み進めていくつもりだったのに、読み始めたら面白くて止まらなくて結局一気に上下巻とも読破。 読み終わったのが明け方でかなりの睡眠不足だけど徹夜した価値は十分感じられた。 この方が書く食べ物とかの表現はなんでこんなに美味しそうに思えてしまうんだろう。 (08.07.25)
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二年前位に買ってそのままにしていた本。 人間と獣。 改めて動物と人間とのつながりの大切さみたいなものを感じた。
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いっきよみ…!!!!(そして寝不足コースへまっしぐら) 上橋菜穂子さんのファンタジーは、実際にその世界にいてそこで見て聞いて書いてるんじゃないだろうかと思えるくらい描写が息づいていて、読んでいてあっという間に世界に入り込んでしまうから凄い。同じファンタジーなのに守人シリーズとはま...
いっきよみ…!!!!(そして寝不足コースへまっしぐら) 上橋菜穂子さんのファンタジーは、実際にその世界にいてそこで見て聞いて書いてるんじゃないだろうかと思えるくらい描写が息づいていて、読んでいてあっという間に世界に入り込んでしまうから凄い。同じファンタジーなのに守人シリーズとはまた全然違った世界が構成されていて、みたこともないような生き物がまるで存在するかのように思える面白さ。読み終わった瞬間に?巻を同時に予約しておかなかった事を物凄い後悔するくらい続きが気になりました。
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独特ながらも、まざまざと浮かぶ世界観がすばらしい。 どっぷりと見たことのない世界に浸ることができる。
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