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歳三 往きてまた の商品レビュー

4.4

47件のお客様レビュー

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2009/10/04

新撰組の没落の時期に土方歳三を描く。新撰組は京の警備をするための組織なのにそこを描かない。色々な男の生き方があるんだと実感させられる。こういう切り口がいいかどうかはわからないが、司馬さんのような政治や思想が中心ではなく、感情と男の友情による繋がりが描かれていると思う。個人的には相...

新撰組の没落の時期に土方歳三を描く。新撰組は京の警備をするための組織なのにそこを描かない。色々な男の生き方があるんだと実感させられる。こういう切り口がいいかどうかはわからないが、司馬さんのような政治や思想が中心ではなく、感情と男の友情による繋がりが描かれていると思う。個人的には相馬主計が近藤の死を見届けての変化と変化しないところなんかがおすすめ。

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2009/10/04

裏切りに次ぐ裏切り。信念よりも優先して時流を見極め己が身の処遇を決めなければ生きてはいけない世の中だったとて、時代の激流に竿をさす”誠”の一字は、荒ぶる世相だからこそ本当に切なかったです。 何が切ないって、とにもかくにも、理解されない土方さん・理解者がことごとく黄泉路を歩む土方さ...

裏切りに次ぐ裏切り。信念よりも優先して時流を見極め己が身の処遇を決めなければ生きてはいけない世の中だったとて、時代の激流に竿をさす”誠”の一字は、荒ぶる世相だからこそ本当に切なかったです。 何が切ないって、とにもかくにも、理解されない土方さん・理解者がことごとく黄泉路を歩む土方さんが切なくて! 土方さん愛されすぎですね! 儚さ・繊細さが際だつ作者の土方さんの描写にむずむずしました。 時代の奔流の中、誰しもが明日をしれない身なのだけれど、土方さんをひとりにさせない誰かを見いだしたくて! 祈る思いで読み進めていたので、伊庭さんの台詞に、深く頷きました。 女性的な描写が目立つが、いっそう新選組が大好きになる一冊です。

Posted byブクログ

2010/05/24

鳥羽・伏見の戦で近代的な軍装の薩長軍に、なす術もなく敗れた新選組。時代はすでに日本刀ではなく、小銃の時代になったと土方歳三もわかってはいるのだが、その後も、甲府、宇都宮、会津で戦い続け、そして敗れた。北の果て箱館に行き着いた歳三は、最後の戦いに臨む。新世界に背を向け、負け続けた漢...

鳥羽・伏見の戦で近代的な軍装の薩長軍に、なす術もなく敗れた新選組。時代はすでに日本刀ではなく、小銃の時代になったと土方歳三もわかってはいるのだが、その後も、甲府、宇都宮、会津で戦い続け、そして敗れた。北の果て箱館に行き着いた歳三は、最後の戦いに臨む。新世界に背を向け、負け続けた漢の姿を鮮烈に描く。

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2009/10/04

これは、土方さんの生き様にも惚れぼれしますが、「あんた、寂しがり屋だろう。みんな知りやしないんだ。だからどいつもこいつも先に逝っちまう。俺は知っているからね、ちゃんと後に逝ってやるよ」という伊庭さんの土方さんへ言ってる言葉がなんとも胸に響きました・・・。しかも、本当に伊庭さん土方...

これは、土方さんの生き様にも惚れぼれしますが、「あんた、寂しがり屋だろう。みんな知りやしないんだ。だからどいつもこいつも先に逝っちまう。俺は知っているからね、ちゃんと後に逝ってやるよ」という伊庭さんの土方さんへ言ってる言葉がなんとも胸に響きました・・・。しかも、本当に伊庭さん土方さんが死んだ翌日に逝きましたからね・・・。本当に、どうしてこんなにこの人たちは格好良いんだろうか。

Posted byブクログ

2009/10/04

想像してたのとは随分違う内容だったけど…これはこれでアリかな?でもやっぱりところどころ過剰な表現に引っかかりを感じてしまった。

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2009/10/04

皆、土方さんを愛している! 蝦夷に入ってからの、激戦に心を打たれました。 伊庭も相馬も野村も斉藤も、皆、素敵男性!

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2009/10/04

こうであってほしいと思っていたそのままの土方像がそこにあった。 バラガキの歳さんでも、鬼の副長でもない。 深みのある人間に成長した土方歳三だ。

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