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歳三 往きてまた 文春文庫
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歳三 往きてまた 文春文庫

秋山香乃【著】

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歳三 往きてまた 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2007/04/10
JAN 9784167717278

歳三 往きてまた

¥220

商品レビュー

4.4

47件のお客様レビュー

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2023/11/03

土方歳三がいかにして戦い抜いたか、これぞラストサムライとも言うべき姿だった。鉄砲や大砲に頼る戦に形が変わり、仲間を失っていくなかで土方自身に変化が現れ、死に様よりも生きる事を意識する。それでも自分自身は武士として死んでいった。胸が熱すぎる。 この後、官軍である新政府軍が、味方で...

土方歳三がいかにして戦い抜いたか、これぞラストサムライとも言うべき姿だった。鉄砲や大砲に頼る戦に形が変わり、仲間を失っていくなかで土方自身に変化が現れ、死に様よりも生きる事を意識する。それでも自分自身は武士として死んでいった。胸が熱すぎる。 この後、官軍である新政府軍が、味方であったはずの薩摩と戦争、日本最後の内戦が起こるが、負ける軍の不運さが、戊辰戦争にもみえた。 土方は実は死んでいなくて、金塊探しをしていたと信じたい。

Posted by ブクログ

2022/07/21

土方歳三の大政奉還以降の闘い、生き様を描く。 幕藩体制から近代国家への移行に際し、徳川体制下での武士を否定するわけであるから、戦争は避けられなかったのであろう。 土方歳三の意地、新撰組の局中法度である、士道に背きまじきことを貫いた生き様であった。

Posted by ブクログ

2022/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

しんどかったです。 だって、この小説の結末はわかっているのですから。 絶対幸せにならない。 負けて負けて、それでもなお全身に疵を負いながら戦い続ける男たちの姿を、もっと若かったら胸を熱くして読むことができたのかもしれません。 だけど、胸が熱くなるよりもまず、胸が痛くなってしまう。 特に新選組のファンというわけでも、土方びいきの訳でもないのですが、この作品は辛い。 特に、生きることに、人と接することに不器用な土方に、どうしてあれだけ大勢の人が慕ってついて行ったのかを考えると、もっと違う時代に生まれていればなあと思えてしまう。 誰よりも侍になりたかった男。 そして侍として死んでいった男。 ちょいちょい間が悪いというか、運に恵まれないところがあって、それが時代の勢いというものなのかもしれないけれど、やっぱり惜しい男ではあったよなあ。 負け戦を重ねるなかで、鬼の副長時代には見えなかった人の心の機微を知る土方。 そんな状況の中でも成長できることが素晴らしい。 だからこそ、ページが進むごとに近づく土方の最期を思うと、読み進めるのが本当にしんどかった。 永倉新八と斎藤一のところだけ、ちょっとほっこり。

Posted by ブクログ

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