ショートソング の商品レビュー
前半と後半のスピード感があまりに違うように感じたけれど、終わりに向かってとても清々しく、気持ちのいい展開であった。 書き手が詠み手であり、短歌をモチーフにしたこともあって、とにかく印象に残る短歌がたくさん。自分史上一番引用機能を使った作品だった。 登場人物にならって、文字のレイア...
前半と後半のスピード感があまりに違うように感じたけれど、終わりに向かってとても清々しく、気持ちのいい展開であった。 書き手が詠み手であり、短歌をモチーフにしたこともあって、とにかく印象に残る短歌がたくさん。自分史上一番引用機能を使った作品だった。 登場人物にならって、文字のレイアウトにこだわるならば、主人公が入れ替わるときの短いタイトルに、「…」が用いられていたが、あれはいらなかった。 …も含めてタイトルかと思っていたが、どうやらそうでもないみたいだし、…のあるないで登場人物の心持ちや物語の雰囲気が大きく変わってしまうので、なんだかモヤモヤさせられてしまった。 前半のスピード感のゆるさと合わせてこの星数に。
Posted by
短歌の世界を面白く楽しく、親近感が沸くような本でした。 言葉で遊ぶというのは 本当に面白いな、と思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日頃見ることはまずない短歌を題材にした小説。 学校で習う短歌などとは違い、日常のありふれた光景を少ない文字を使って表現したものなので、古典などの知識がなくてもすんなり入り込めた。中には面白いと思えるものもあった。 こういう世界もあるのだなと、知る機会に巡り合えたことに感謝。
Posted by
恋人はいてもいなくてもいいけれどあなたはここにいたほうがいい だいじょうぶ 急ぐ旅ではないのだし 急いでないし 旅でもないし 心を打つ短歌に出会え、またこれから心を打つであろう短歌への入り口となる。そんな本。
Posted by
短歌のお話。 2人の主人公を追って展開するストーリー。文章はとても読みやすく、本を読みなれていない人にもお勧めできそう。 作中にはたくさんの短歌が出てくる。 主人公の心情を切々とうたったものが多く、そしてそれが本当に世の中に発表されたものだというのだから面白い。 短歌っていうと...
短歌のお話。 2人の主人公を追って展開するストーリー。文章はとても読みやすく、本を読みなれていない人にもお勧めできそう。 作中にはたくさんの短歌が出てくる。 主人公の心情を切々とうたったものが多く、そしてそれが本当に世の中に発表されたものだというのだから面白い。 短歌っていうと、うーん、たわらまち?ぐらいしか知らないし、 私はカツオ君と一緒で「季語」とか何とかが短歌にも必要だと思ってた。 短歌ってこんなに自由で面白いんだ!と読者に思わせたなら、作者はこれを書いて成功したんだと思う。 巻末に作者と出展がきちんと乗ってる。自分もできるんじゃないかと錯覚するくらい、短歌に親しみを持てる。 この本は、高校生の時に図書館で見つけて、一度読んだ。 大学生になってから生協で文庫本を見つけ、買った。中村佑介の表紙じゃなかったら買ってなかったかもしれない。 うろ覚えの中で読んだけど、さくっと読むことができたし、さわやかな気分で一冊通して読めたと思う。 この人の他の作品も、機会があったら読んでもいいかなあ。 たまたま近くの本屋にあって、お財布の中が余裕だったら…
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
五七五七七にかける人生とか青春とか。 ちょっと短歌に興味があったので。こういうのを読むとすぐ歌を作りたくなる。 実際の短歌が話に入っていて、その試みは結構好きだった。でも、ラストの展開の尻すぼみ感が惜しい。この長さで終わるのであれば、もう少し終盤に盛り上がりを持ってきてほしかった。携帯サイトでの連載ということだけど、ペース配分がつかめなかったんだろうか。
Posted by
とにかくテンポがよくトントントンと話が進んでいくので とても読みやすい。 そして間にでてくる短歌がとてもいい。 どれもいいのであげたらきりがないが この短い限られた数の中でこれだけ 情景、心情、そんなものを匂わせられるのは凄いと 日本語の面白さと素晴らしさに改めてハッと気づかされ...
とにかくテンポがよくトントントンと話が進んでいくので とても読みやすい。 そして間にでてくる短歌がとてもいい。 どれもいいのであげたらきりがないが この短い限られた数の中でこれだけ 情景、心情、そんなものを匂わせられるのは凄いと 日本語の面白さと素晴らしさに改めてハッと気づかされる。 最後に本文からひとつ こんなにもふざけたきょうがある以上 どんなあすでもありうるだろう
Posted by
ふたりのキャラをかなりの短期間で行き来しつつも、 ふたりの想いがうまく描かれており、 歌も非常にうまい入り方をしていて、 最後まで一気に読んでしまった。 物語の終わり方がかなり秀逸。
Posted by
短歌に興味が湧いてきた。普通の出来事を短歌にするのって面白そう。 舞子のその後がちょっと知りたい。国友と伊賀の関係も。 下ネタっていうかエッチな感じがあるけど、表現されてるわけじゃないからそんなに気にはならなかった。 吉祥寺に行ってみようかな。
Posted by
短歌の世界を舞台にした話。 ハーフで容姿端麗だけど自分にまったく自信をもてないチェリーボーイ克夫と、容姿はそこそこだけど女にモテて自信に満ち溢れたプレイボーイ伊賀の2人が、交互にストーリーを進めていく。 面白くないわけじゃないけど、性描写が多すぎて、途中からなんだかイヤになっち...
短歌の世界を舞台にした話。 ハーフで容姿端麗だけど自分にまったく自信をもてないチェリーボーイ克夫と、容姿はそこそこだけど女にモテて自信に満ち溢れたプレイボーイ伊賀の2人が、交互にストーリーを進めていく。 面白くないわけじゃないけど、性描写が多すぎて、途中からなんだかイヤになっちゃったな。仲間内で寝すぎていて、その設定必要?という感じ。舞子にもイラッとした。 それにしても、最近の短歌はずいぶん現代的なんだなぁ。単語の途中が短歌の切れ目だったりして、こういうのはあまり好みじゃないけど、いい歌もたくさんあった。未知だった短歌の世界を少しだけ知ることが出来て、これから短歌も読んでみようかなと思った。
Posted by