ショートソング の商品レビュー
きっと短歌を作りたくなる。 美男子チェリーボーイ・克夫が憧れの舞子先輩に連れて行かれたのは短歌結社「ばれん」。そこで眼鏡プレイボーイ伊賀に出会う。この2人のそれぞれの視点を交互に入れながら話が進んでいく。2人が短歌を通して出会い、互いに影響されながら変化していく後半の過程が良い...
きっと短歌を作りたくなる。 美男子チェリーボーイ・克夫が憧れの舞子先輩に連れて行かれたのは短歌結社「ばれん」。そこで眼鏡プレイボーイ伊賀に出会う。この2人のそれぞれの視点を交互に入れながら話が進んでいく。2人が短歌を通して出会い、互いに影響されながら変化していく後半の過程が良い。うーん「変化」というよりは「目覚め」というほうが的確か。 吉祥寺が舞台。田舎ものなんで行ったことはないが、吉祥寺の色んなカフェだとか飲食店がかなり出てきて「君ら食べてばっかりやん」とつっこみたくなる(笑)。 話の中にいくつもいくつもいろんな短歌が出てくる。全て作者が作ったわけではなく、実際の歌人のものが多く、それをうまく話の中に配置して、いかにも登場人物が作ったかのように自然に話の中の挿入しているのは巧いと思った。 スラスラと読める。軽くて面白くて笑える。そして短歌を作ってみようかな、って気になる。きっと。
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宮藤官九郎の推薦文とカバーイラストでジャケ買い。>成功!初めて触れる短歌。けっこう親しみやすくて小説も面白かった。
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文庫サイズで読みやすい上に、二人の主人公それぞれの視点で物語を追っていくため全く飽きない。読み終わると短歌を作りたくなる面白い一冊。
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吉祥寺を舞台に、CHERRY BOYの国友克夫とPLAYBOYの伊賀寛介の、それぞれ2人の視点で交互に描かれる(短歌を交えながら)青春ストーリーです。 おもしろかったです。 休みの日に、一日で読んじゃいました。
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純粋に面白かった。幾度がみかけたことのある短歌がこうやって登場人物のものにされて、話を構成するのは楽しい。越えていく存在。
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しれっとご自分以外の短歌も交じっているあたり、枡野さんもお人が悪い(笑)懊悩する伊賀さんが面白かった。小説と短歌が入り交じって面白いです。
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