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天と地の守り人(第一部) の商品レビュー

4.5

72件のお客様レビュー

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2011/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チャグムの書簡を読むだけで、思わず涙が出る。 ここまで国の司として、民の幸せを思ってくれる。 己の命を顧みずに。 若さかもしれなくても、それは尊いものだ。 若いながらも真っ直ぐに進もうとし、成長していくチャグムを見ていると ふとゲドのアレンを連想した。 ジンやオルの必死さを見ても、チャグムがどれだけ 司としての資質があるかわかるというものだろう。 自分では動けず、バルサに託すしかないジンの焦燥感や 悔しさを思うと、こちらまではらはらしてしまう。 バルサが冷静にチャグムが拐われた可能性を考え 宝石の流通先などから当てをつけようとするところは流石。 その後の展開も素晴らしい。 読み手はチャグムがどうなったか分からず、 探している者が他にもいるという不安要素だけが与えられる。 徐々にわかる事実。 ただヘマをして売られそうになったわけではないチャグム。 それを感じ取ってただ船から下ろすことにしたユザン。 生きていたことがわかって嬉しい。 でも奴隷商人に売られた訳じゃないから辿り様が無いというジレンマ。 マーサは相変わらず恰好良いおばさまだと思う。 とてもいい人がチキサとアスラの面倒を見てくれていることが すごく嬉しい。 遂にヒュウゴが出てくるも、バルサは勿論そんなことはご存じない訳で 今後は読み手は「ヒュウゴは味方だから」とウズウズする羽目になる。 国同士の関係も深くリアル。 また、民族の風習がよくできてる。 たとえばカシャルのホッ・シャルであるとか、そういった伝統が 細やかに描かれていることで、物語に深みが出るし リアルに身近に感じ取ることが出来る。 バルサを巻き込むまいとするチャグム。 一度はタンダたちの元へ戻ろうとするバルサに ヒュウゴからの伝言が残されていて、急ぎチャグムを追う展開も熱い。 しかもその一方で、タンダは草兵に取られているという事実。 やっと追い付いたところでなんとか追手を倒し 再開するチャグムとバルサ。 このあたりは正に手に汗握る。 追わないでくれと言ったチャグムがバルサの名を呼び 傷を負いながらも彼女を手助けし、抱きしめたところでは思わず涙が出た。 本当に久し振りの再会。しかもまた命を救われるチャグム。 しかし、身長はバルサを追い越し、心根も、皇太子という身分を捨てたい と願っていた子供の頃とは違っている。 「カンバルへ連れていってやる」というバルサに、 自分で考えた末に改めて頼むところにもチャグムの成長を見る。 大きな渦のような、どうすればよいのかわからない流れを それでも皇太子であるという身分を持ち、泳ごうとするチャグムと 彼の幸せはそれを乗り越えた先にあると悟り手助けしようとするバルサ。 しかも、彼女の持ってきたヒュウゴやイーハンからの言葉。 微かに見える希望。 なんとも胸躍る展開である。 続きがとても楽しみ。

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2011/05/16

いよいよタルシュ帝国が北に攻めてきます。チャグムはそれに対抗するために奮闘します。バルサはチャグムを見つけることが出来るのか。

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2011/08/28

天と地の守り人「第1部」はロタ王国が舞台。行方不明の新ヨゴ皇国皇太子チャグムを救出すべくバルサは一人ロタ王国へとむかう… 『天と地の守り人』三部作の第一巻。

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2010/11/01

ついに守人シリーズ最終章がクライマックスに向けて動き出した。 新ヨゴ皇国の皇太子、チャグムが死んだと言う話を聞かされた女用心棒のバルサと呪術師のタンダはなるべくそのことを考えないように過ごしていた。 そんな中バルサの元にチャグムはまだ生きていると言う伝言を持ってきた密使と、それ...

ついに守人シリーズ最終章がクライマックスに向けて動き出した。 新ヨゴ皇国の皇太子、チャグムが死んだと言う話を聞かされた女用心棒のバルサと呪術師のタンダはなるべくそのことを考えないように過ごしていた。 そんな中バルサの元にチャグムはまだ生きていると言う伝言を持ってきた密使と、それと同じ頃戦に備えて徴兵される村人から代わりに兵に行ってくれと頼まれたタンダ。 色々な思惑や行動が複雑に絡まりあって、一体この物語の結末はどうなるのだろうとハラハラする。 最後ずっとチャグムを探し続けてきたバルサがやっとの思い出チャグムと再会できる雪の降りしきる中で出会えるあの場面は名場面だと思う。 そして最後カンバルへ連れて行ってやるといったバルサと、めぐり巡ってバルサの故郷へと帰る二人の運命に胸が熱くなった。

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2010/10/24

2010.10.24 (97) 国立競技場にも持って行って読む。三国しか水滸伝かというスケールの大きさ。チャグム絶体絶命。指輪物語を超えた。

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2010/09/23

 図書館で借りました。これ本当にジュニア向け?  バルサは戦うときにはいつもどこか傷つく。ギリギリのところで命のやりとりをしていたという経験と、自分の体を秤にかけてそうするのだろうけど、タンダにしてみればやりきれないこと。今回は逆の立場に立ってみてようやくわかったってことかな? ...

 図書館で借りました。これ本当にジュニア向け?  バルサは戦うときにはいつもどこか傷つく。ギリギリのところで命のやりとりをしていたという経験と、自分の体を秤にかけてそうするのだろうけど、タンダにしてみればやりきれないこと。今回は逆の立場に立ってみてようやくわかったってことかな?  チャグムの心の動きにも無理が無く、一見理想主義の甘い幻想を苦しみもがきながら求めていくところが‥いい。  繰り返し読むべきお話。

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2010/08/23

守り人シリーズ第8弾。 シュガからの手紙で、バルサが死にものぐるいでチャグムを探します。再会シーンでは思わず胸が熱くなりました。 しかし、第一部はまだ本当にさわり。彼らの努力が実を結ぶのか、それとも国はほろんでしまうのか。物語が終わる時、チャグムはいったいどの道を選ぶのか。 先...

守り人シリーズ第8弾。 シュガからの手紙で、バルサが死にものぐるいでチャグムを探します。再会シーンでは思わず胸が熱くなりました。 しかし、第一部はまだ本当にさわり。彼らの努力が実を結ぶのか、それとも国はほろんでしまうのか。物語が終わる時、チャグムはいったいどの道を選ぶのか。 先が気になってページを繰る手が止まりません。 前作までに出てきた人物も次々と出てきて、脇役に至るまで全ての人に血が通っている気がします。 島国の日本で、これほど多角的なファンタジーを書ける人が生まれた事が嬉しいですね。

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2010/04/25

もうーハラハラしっぱなしです。 最初の方でバルサが情報屋から聞いた話として「チャグムが、死んだ」という一文が出てくるのですが、死んでないと知ってるにもかかわらずここですでに涙が…(笑) こんなとこで、しかも死んでないの分かってるのに泣いててこの先どうするよと思いましたが案の定この...

もうーハラハラしっぱなしです。 最初の方でバルサが情報屋から聞いた話として「チャグムが、死んだ」という一文が出てくるのですが、死んでないと知ってるにもかかわらずここですでに涙が…(笑) こんなとこで、しかも死んでないの分かってるのに泣いててこの先どうするよと思いましたが案の定この先もチャグムの苦労の跡が見えるたびに涙が出て仕方ありません。 かわいそうでさー(T.T)。 今までの登場人物と、これまでに出てきた各国の政情と、それに加えてナユグとサグの異常なんかが混ざり合ってどこに向かってるんだか訳が分からないぐらい上手くそれぞれが絡み合ってて、読むのやめてられません。 これ書き終わったら速攻カンバルに戻ります。今バルサとチャグムが危ないとこなんですよ!

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2010/04/15

『天と地の守り人』第1部の舞台はロタ王国。行方不明のチャグムを探すべくバルサは一人ロタへと向かいます。チャグムのために危険を顧みず一人突き進むバルサにほろりときます。

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2010/01/28

守り人・旅人シリーズが繋がる最終章。 これまでの章の登場人物が箇所箇所に登場してくるので、感慨もひとしお^^ これまでのシリーズを読了されてからこの本をお取りになられる事をぜひお勧めします。

Posted byブクログ