がらくた の商品レビュー
相変わらずのエクニワールド。こんな夫婦にはなりたくないけれど、この静けさに似た感情はどこかおもしろいと思いました
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主要登場人物4人が各々語る4部構成。第3部まではすごくよかった。登場人物が魅力的で、でも少し現実離れした生き方をしてい、る。でも、実際居るかもな、こういう人、こういう出来事、こういう生き方、とだんだん引き込まれる。だけど最後、あれはないだろう。今まで築き上げられた全てが台無し。こ...
主要登場人物4人が各々語る4部構成。第3部まではすごくよかった。登場人物が魅力的で、でも少し現実離れした生き方をしてい、る。でも、実際居るかもな、こういう人、こういう出来事、こういう生き方、とだんだん引き込まれる。だけど最後、あれはないだろう。今まで築き上げられた全てが台無し。これって唯川恵の作品?って思った。だけど彼女だったらもっと最初からフィクション色が強くて、あんな終わり方をしても、フィクションだよな~で済ませられるかもしれない。しかし、これは江國香織なのだからどうにも納得できない気分にさせられる。
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面白くて一気に読破した。 奇妙な関係だなと思いながらも、なんだかそれが普通のようにサラサラと書かれていて、そういうところがさすが江國さんだなと思った。 最後は、「アレ?結局ただのエロオヤジなだけじゃん?」って思ってしまったので、-★1。
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…なんと言って感想を述べたらいいのかわからない…けど。 ミミちゃんは最後、そうであって欲しくなかったな。作者の意図はわからないけど。 冒頭のバカンスの場面は凄く好き。日本に場所を移してから(読んでて)困惑してきた。
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主婦になって、世界が狭くなったなぁと思っていたときに、この作品に出会いました。 私は柊子さんのような妻にはなれないけれど、旅先で柊子さんが旦那さんに電話をかけたくなる気持ちは分かるような気がします。
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主人公の二人の女性のどちらにも共感するとか自分を重ね合わせることはなかったし、何かこう感動して涙が止まらないとかそういうのもなく。でもこの独特の雰囲気のある世界が好きです。 この作家のもっと昔の本を、すごく泣きながら読んだのは10年近く前。今でも同じ本を読んだら同じように感じ...
主人公の二人の女性のどちらにも共感するとか自分を重ね合わせることはなかったし、何かこう感動して涙が止まらないとかそういうのもなく。でもこの独特の雰囲気のある世界が好きです。 この作家のもっと昔の本を、すごく泣きながら読んだのは10年近く前。今でも同じ本を読んだら同じように感じるのかな? この本は、学生時代に読んだアニー・エルノーの小説を思い出させました。
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ひさしぶりに手にとった、江國作品。 ぐっとこなかった。 彼女の文章があんなに好きだった過去のわたしはいずこ。 平静を装う必要もないのに ぜんぶを受け入れたみたいな顔して生きるのは 自己満足のため? そういう自分に陶酔しちゃうタイプ、苦手。。 とか思ってしまうあたしは、年寄りだろ...
ひさしぶりに手にとった、江國作品。 ぐっとこなかった。 彼女の文章があんなに好きだった過去のわたしはいずこ。 平静を装う必要もないのに ぜんぶを受け入れたみたいな顔して生きるのは 自己満足のため? そういう自分に陶酔しちゃうタイプ、苦手。。 とか思ってしまうあたしは、年寄りだろうか。 もっと奔放なひとが好きです・・・
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この物語で私が一番の常識人だと思っていた美海。 でも初体験をもっと大事にして欲しかった気が…。 これじゃあの夫婦や父親と同じじゃん…と思う。 一つの物語も違う女性目線から書かれると またそれは不思議な物で 最初のイメージと全く違ったりする。 江國さんらしい まったりとしたあり...
この物語で私が一番の常識人だと思っていた美海。 でも初体験をもっと大事にして欲しかった気が…。 これじゃあの夫婦や父親と同じじゃん…と思う。 一つの物語も違う女性目線から書かれると またそれは不思議な物で 最初のイメージと全く違ったりする。 江國さんらしい まったりとしたあり得ない夫婦の形の物語。 (私からしたら)
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こういう夫婦のようには わたしはなれないし そもなりたいとは思わないでしょう。 だからこそ、 興味が湧くのです。
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江國 香織さんのがらくた 最近本書が文庫化されて本屋さんにおいてあるのを見かけました。 私が読んだのはハードカバーのほうです。 本作は主人公が45歳の翻訳家柊子、15歳帰国子女の美しい少女美海の二人。 二人が交互に語り手となって、家族や恋愛の話、そして二人の出会いや、出会...
江國 香織さんのがらくた 最近本書が文庫化されて本屋さんにおいてあるのを見かけました。 私が読んだのはハードカバーのほうです。 本作は主人公が45歳の翻訳家柊子、15歳帰国子女の美しい少女美海の二人。 二人が交互に語り手となって、家族や恋愛の話、そして二人の出会いや、出会ってからの話がお互いの目線で書かれていました。 柊子は旦那の事を熱烈に愛していて、その愛し方は尋常ではありませんでした。 世界で一番大事なものは旦那で、彼が身近にいないときも彼を感じ、常に彼といたいと思う感情には圧倒されました。 結婚しても旦那さんのことを愛し続けられることは凄い大事だし、すごいうらやましい事です。 ただ反面、旦那は奥さんに対して誰とでも寝ていいという考えは納得行かないし、二人の関係はちょっといきすぎて理解できないものでした。 次に美海は学校や家族とも距離をおいていて普通の学生とは一風変わった感じは否めなかったです。 両親の離婚や帰国子女で転校を経験している事が影響してか、人との付き合い方や考え方に壁を感じました。 同世代を受け入れない様子や、冷静に周りを観察している様子は私の若い頃とあまりに違ったのでそのギャップにちょっとドキドキして目が離せませんでした。 柊子の母と、美海の父など、主人公をつなぐ人達は何人かいて、読み進めても誰かしら知っている人達が二人の語り手によって違った目線で書かれているのを読むのはたのしかったです。 本作を読んでの率直な感想は、こんな人達もいるんだ。 ってことです。共感できる点がないのと、ハラハラさせられるような事件は何も無いし、自分とはあまりに考え方の違う二人の考えや行動はちょっと刺激的でした。 文庫には解説がついていたので、是非解説読みたかったです。 この本を読んだほかの人の感想がちょっと気になる・・・。 おそらく賛否両論なはず・・・。
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