がらくた の商品レビュー
どの人物の行動もそれぞれの気持ちも共感できるが、あまり心に残らない。でも、ジャムの話はよかったかな。
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4章構成で柊子(夫依存・美術系の翻訳の仕事をしている)とミミ(柊子と彼女の母桐子がプーケットで出会った女子高生)の視点から交互に描かれている。 この柊子と夫の原さんの夫婦関係はちょっといただけないと個人的に思ってしまう。。。 私なら原さんのような冷たく何を考えているか理解不能な人とは一緒に生活できないし、絶対にソリが合わないと思う。 最後のオチは皆さんが言うようにやっぱりそこがくっつくか。。。と思うベタオチだった。
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恋愛小説ーだった。 凄く途中まで引き込まれていたのに、ラストが… 後味が悪い感じで、残念でした。 おおむね、楽しめました。
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江國ワールドに浸りたくて、長い積読期間を経て、ようやく読了。 柊子とミミの2人の視点から描かれる世界。 柊子と原武男は、お互いのことを大好きな夫婦のはずなのに、それでも他の人と関係を持つことを厭わない。それどころか、夫は妻にそれをすすめているのだ。 一見不思議な関係だが、そ...
江國ワールドに浸りたくて、長い積読期間を経て、ようやく読了。 柊子とミミの2人の視点から描かれる世界。 柊子と原武男は、お互いのことを大好きな夫婦のはずなのに、それでも他の人と関係を持つことを厭わない。それどころか、夫は妻にそれをすすめているのだ。 一見不思議な関係だが、それでもうまくいっている。 ミミは、帰国子女の周りからみたらとっつきにくい子。だけど、本人は気にしてない。 そんな2人がプーケットで出会って、日本に帰国してからも交流を持つことから始まるこのストーリー。 江國香織はドロドロなはずの不倫を、さらっと書くのが上手いと思う。
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■愛の歓びと怖さ、その光と影を描き出す、完璧な恋愛小説。二人の女性を主人公に語られる、愛と家族と時間の物語。 ■■腹立たしいうえに、気持ち悪い。人によってはアリなのかもしれないけど、わたし的には彼らの関係はすべてナシだ。文章自体は凄く綺麗で丁寧なのに、なんて生々しくて薄気味の悪...
■愛の歓びと怖さ、その光と影を描き出す、完璧な恋愛小説。二人の女性を主人公に語られる、愛と家族と時間の物語。 ■■腹立たしいうえに、気持ち悪い。人によってはアリなのかもしれないけど、わたし的には彼らの関係はすべてナシだ。文章自体は凄く綺麗で丁寧なのに、なんて生々しくて薄気味の悪い物語なんだろう。
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【ストーリー】 4章構成。それぞれ、奇数章は45才の柊子(40代。既婚・子ども無し。夫にべったり)、偶数章は15歳の美海の一人称を中心として語られている。 お金持ちの老婦人・桐子&その娘の柊子と、 建築家でおしゃれな父親(やはり40~50代?)と帰国子女の娘、美海(15歳)。 そんな2組の親子が旅先のリゾート地で偶然出会った。 旅が終わり、彼らは普段暮らしている場所(東京)で会うようになる。 テレビ局に勤める柊子の夫も加わって、人間関係の糸が少しずつ もつれていくが…というお話。 人間関係の糸がもつれて、というと、ドロドロなお話みたいですが、 もつれても、もつれても、ドロドロせずに静かなまま物語は続く。 たとえば「この人と寝るのって道義的には無しでしょ」 みたいな相手とセックスしても、葛藤したりしないのがこの物語の 登場人物たちの特徴だ。その場の気分で気に入った人と距離を つめていく。すぐに解けるちょうちょむすびのような不安定な人間関係。 江國さんのお話しは、登場人物の心理描写が直接的ではないので、 美海や柊子がどんな思い?時には思惑?でいるのかが、少しわかりづらくもある。 ・・・が、その硬質で透明感があって、静かな展開の中に潜む情熱の火種みたいなものを抱えているからこそ この物語特有のあぶなっかしい感じがとても魅力的なのかも。
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お母さんに江國香織ブームが来てるらしく 何かと読んでるので わたしもご相伴にあずかって読む 40代半ばくらいの旦那さん依存症な女の人と そのお母さんで読書家のおばあさんと 帰国子女で可愛い女の子のいろいろ ミミちゃん(女子高生)が 学校サボったり図書館行ったり 海行ったりが ...
お母さんに江國香織ブームが来てるらしく 何かと読んでるので わたしもご相伴にあずかって読む 40代半ばくらいの旦那さん依存症な女の人と そのお母さんで読書家のおばあさんと 帰国子女で可愛い女の子のいろいろ ミミちゃん(女子高生)が 学校サボったり図書館行ったり 海行ったりが うらやましい
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これは、読者の好悪をすごくはっきりわける作品だと感じたし、きっと江國さん自身も、それを意識して書いたんじゃないかという、確かな意図も感じた。 わたしは、全体的にこのお話は嫌いじゃない。 原の行動に裏切りを感じないし、場面場面の表現に、すごく納得してしまったから。 人は誰...
これは、読者の好悪をすごくはっきりわける作品だと感じたし、きっと江國さん自身も、それを意識して書いたんじゃないかという、確かな意図も感じた。 わたしは、全体的にこのお話は嫌いじゃない。 原の行動に裏切りを感じないし、場面場面の表現に、すごく納得してしまったから。 人は誰かを所有できても、独占はできない。 とか、 感情を不変に保存することとジャム とか、 離れている時ほど、所有されていることを感じる とか。 「純愛」と世の一般で定義されているものに(感覚として)、江國さんの主人公たちはあてはまらないのかもしれない。 そうして、そういう「純愛」が好きな人には江國さんの小説は受け付けないのかもしれない。 けれど、江國さんのうむキャラクターたちはたいてい、ただ一人を心から愛している、し。 その大切な人以外の、異性と過ごすことでよりその人を大事だと気付い、ている。 比較するという風じゃなく、そういうことで安心する、帰れる場所を意識することを、わたしは「不純」であるとは思えない。 だから、江國さんのお話に登場するひとはみんな、どこか否定してはいけないそれぞれの魅力がちゃんと、ある。 江國さんの描く世界が「ドロドロ」としないのは、そこにあるんだと思うし。 そういう「変わった」人たちが、「普通」に生きているところがおかして懐かしい、気持ちにさせる。 どっちにしても、わたしは江國さんの書くものすべてが無条件に好きです。
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安定や安心とは無縁の夫婦のお話。 夫婦なのに片思い。それはそれでひとつの形かも。 でも私はこんな男性には惹かれないなぁ。 ・・・という事で読後感はいまひとつでした。 主人公が母親と距離が近過ぎる?のが息苦しかった。
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江國香織の世界ってかんじ。 甘々で、夫を好きで好きでたまらない主婦、には さすがに飽き飽きしたなー。 高校生の登場は珍しいけど、 陳腐なラストにがっかり。
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