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思いわずらうことなく愉しく生きよ の商品レビュー

3.8

374件のお客様レビュー

  1. 5つ

    78

  2. 4つ

    137

  3. 3つ

    99

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

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2019/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三姉妹の性格とかキャラクターがはっきりしていて、人間観察をしているような気持ちになりました。 麻子のような依存し合うような関係もわかるし、最近別れを経験した私は、治子のように強くなりたいと思いました。 育ちゃんにはあまり共感はしなかったけど、この子が末っ子でいることで家族の結束が保たれているんだなぁと。 もっと江國香織さんの小説を読んでみたいと思いました。

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2019/06/20

ちょっと苦しくなったよ。 でも3姉妹それぞれがいいのです。 下地は同じ3人が別々のところで自分なりの「家」を考える。表現する。 みんなちょっとずつ不器用で、自分をがらりと変えたり、変えられなかったり、少しずつ変えてみようとしたり。 自分を理解することは、他人を理解するよりも難...

ちょっと苦しくなったよ。 でも3姉妹それぞれがいいのです。 下地は同じ3人が別々のところで自分なりの「家」を考える。表現する。 みんなちょっとずつ不器用で、自分をがらりと変えたり、変えられなかったり、少しずつ変えてみようとしたり。 自分を理解することは、他人を理解するよりも難しい。

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2019/05/28

DV夫と暮らす長女、キャリアウーマンの次女、個性的な三女、仲の良い姉妹の話。 のびやかすぎる彼女たちは、理解しがたい部分もあるが、それぞれどこか共感できる部分もある。 私の好きな終わり方で、読後感が良かった。

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2019/05/11

DVを受けても結婚生活を続ける麻子には共感できなかった。 真ん中の治子は、いちばんバランスが取れているし、熊木との関係性は自分達にも似ていて、心地よさがよくわかった。 3女の育子は自由奔放で無邪気にふるまう末っ子というかんじ。 自分にとって大切なものを信じ、愛することしか、生き...

DVを受けても結婚生活を続ける麻子には共感できなかった。 真ん中の治子は、いちばんバランスが取れているし、熊木との関係性は自分達にも似ていて、心地よさがよくわかった。 3女の育子は自由奔放で無邪気にふるまう末っ子というかんじ。 自分にとって大切なものを信じ、愛することしか、生きているうちにはできないが、それさえおのずから変化するように見えるのだから、いつまでたっても安心することができない。ひたすらに信じ、愛していれば大丈夫というわけでもなさそうなのである。 愛には愛でないものも含まれるから尊いのだ この解説に、共感。

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2019/05/08

江國香織作品の姉妹は仲がいい。 「麻ちゃん」「育ちゃん」と呼びあう感覚は同じ姉妹でもうちにはないものだけど、離婚した両親やそれぞれ家を出て暮らしている姉妹でも、同じ記憶を共有していることでいつまでたっても「家族」だというのはなんとなくわかる。  江國香織作品の恋人や夫婦た...

江國香織作品の姉妹は仲がいい。 「麻ちゃん」「育ちゃん」と呼びあう感覚は同じ姉妹でもうちにはないものだけど、離婚した両親やそれぞれ家を出て暮らしている姉妹でも、同じ記憶を共有していることでいつまでたっても「家族」だというのはなんとなくわかる。  江國香織作品の恋人や夫婦たちはするすると不倫したり浮気してしまい、それを非難する方が野暮に感じてしまうのだけど、今回はそんな奔放な生き方が「のびやかすぎる」と少し自嘲ぎみに語られている。  そして江國香織作品には旦那への依存度が強い女性がしばしば登場するが今回の麻子はDVがからむので作品全体が少し重い。  「邦一のために一つずつ品物を選んでいると、自分が守られているように思える。 麻子は、こうして買物をしている自分が幸福な女に見えることを自覚してしていた。その自覚が麻子を満足させ、幸福にさせる。」  「そばにいるときよりも離れているときに、結婚はその効果を発揮するのだ。」  「記憶は冷凍された食品のようなものだ、と麻子は思う。古いことは古いが、時が経っても現にここにある。腐ることも、成長することもない。」  「家族に愛されると、人は強くなるのね」  「家族は個人的聖域であり、呪縛だ、と、考える。」 

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2019/03/07

一見、ぶっ飛んでいるようで、意外と自分にもあるような一面を持っていたり、近くにいそうな感じのする三姉妹でした。 女は強い!この本を読んでいて、終始感じたことです。 同じ女性として、出てくる全ての女性に共感したし、とても気持ちの良い終わり方でした。 女性に生まれて良かったな...

一見、ぶっ飛んでいるようで、意外と自分にもあるような一面を持っていたり、近くにいそうな感じのする三姉妹でした。 女は強い!この本を読んでいて、終始感じたことです。 同じ女性として、出てくる全ての女性に共感したし、とても気持ちの良い終わり方でした。 女性に生まれて良かったなぁ。としみじみ思ってみたり。 境遇が違っても、しっかり支え合っている女姉妹の雰囲気も自分と重ねたりしながら読みました。

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2019/02/14

再読も面白かったです。 江國さんの姉妹もの、「流しのしたの骨」の3姉妹とごっちゃにしてしまっていたのですが、こちらも好きでした。 麻子治子育子…どの人も遠いところにいるようで、案外近いのかもと思ってしまいます。 こんなに強く伸びやかには生きられていないので、憧れてしまいます。 「...

再読も面白かったです。 江國さんの姉妹もの、「流しのしたの骨」の3姉妹とごっちゃにしてしまっていたのですが、こちらも好きでした。 麻子治子育子…どの人も遠いところにいるようで、案外近いのかもと思ってしまいます。 こんなに強く伸びやかには生きられていないので、憧れてしまいます。 「恋愛が過大評価されている」という育子の恋人の台詞に、そうそう!と思いました。あってもいいけど、無くてもいい気がします。(と、同時期に観ていた「獣になれない私たち」でも思いました) この作品の女性たちはとても強くて惹かれるのですが、比べると側にいる男性たちがなんとも弱くて…彼らじゃそりゃだめだろうな、と思いました。岸くんも多分無理です。 「思いわずらうことなく愉しく生きよ」はわたしの人生の目標にもしたいです。難しい生き方ですが。 これ確かドラマもあって、麻子が木村多江さんで、邦一がユースケ・サンタマリアさんだったような。でもどこかでも見たなこの夫婦。。

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2019/01/13

私自身3姉妹の中で育ち、家庭環境も似ていることもあり、のめり込んで読めた作品。 理解しがたい部分もあるが、それぞれが自分の生き方を探している感じが伝わってきて良かった。 思いわずらうことなく愉しく生きたい

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2019/01/12

三姉妹の話。仲の良い姉妹でみんないい子でお互いのことが好きなのに、なんとなく皆、三姉妹で自分が一番まともでしっかりしてる、と感じているのが垣間見れるところが好き。姉妹がいたらこんな感じなのかな、といない私は考えた。

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2018/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私たちはのびやかすぎる。 三姉妹のお話。 長女 麻子 既婚者、旦那はコミュ障のDV 次女 治子 バリキャリ ヒモ男囲う セフレいるけどなに? 三女 育子 OL 年下BF 個性派 みんなそれぞれのびやかに、思いわずらうことなく愉しく生きている。 もしくは愉しい道を生きようとしている。 長女のDVで旦那がいなければ不安で、旦那が絶対的なものになってしまうのはすごく分かるから私もそちら寄りだけどよくない 次女は分かってもらうのは難しいと思うけど本当に熊木の事が好きだった 三女は家族思いで変わってるけど段階を踏んで付き合っていきたい気持ちわかる 長女のDV発覚→スーパーでDV仲間見つける→3人で助ける

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