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秘密の花園 の商品レビュー

3.4

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    67

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    5

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2014/12/22

三浦しをんの秘密の花園を読みました。 私立女子校の高校生、那由多、淑子、翠の3人の視点で語られる物語でした。 全てを押し流すノアの洪水を待ち望んでいる那由多、男性教師と関係を持ってしまい苦しんでいる淑子、醒めた視線で同級生たちを見ている翠、それぞれの想いが語られていきます。 ...

三浦しをんの秘密の花園を読みました。 私立女子校の高校生、那由多、淑子、翠の3人の視点で語られる物語でした。 全てを押し流すノアの洪水を待ち望んでいる那由多、男性教師と関係を持ってしまい苦しんでいる淑子、醒めた視線で同級生たちを見ている翠、それぞれの想いが語られていきます。 カトリック系の女子校の図書室司書なのに飄々と自由に行動している笹塚が魅力的だと思いました。

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2014/12/08

そう、女子高生ってこういう生き物だよな、という本。危うい均衡を超えて、うまいこと神経を磨耗させた個体が生き延びて大人になる。

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2014/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三浦しをんの作品を何冊か読んでいるが、今までとは違った「女子高もの」おじさんの私にはいまいちとっつきにくかったが、なんとか最後まで読みました。それなりに楽しめました。 カトリック系女子高、聖フランチェスカに通う仲良し3人の那由多、淑子、翠は性格も異なり、生い立ちも違う。 聖フランチェスカは幼稚園から高校まであり、淑子は幼稚園から通っているが、那由多と翠は中学から入学してきた。 3章からなり、那由多、淑子、翠の視線でそれぞれが描かれているが、時系列に話が進んでいく。 那由多は幼児の時に性的ないたずらに合っているが、誰にも話していない。違う学校に通う薫と付き合うがうまく付き合っていけない。 淑子はフランチェスカ高校の国語の教師の平岡と付き合い、学校や先生のアパートでセックスしているが、思い込みが激しい。ある日、平岡宛に淑子との付き合いを脅迫するような手紙が届き、平岡に嫌われたと思い、姿を消す。 翠は那由多とともに平岡に迫り、淑子を探そうとするが…。

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2014/10/04

女の子たちの、罪の意識と感覚と。 暗黙の了解であるような、羨望や嫌悪で成り立つ友情とか友達グループとかをこんなにも意識的に、鮮やかに書いている

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2014/07/21

2007/09/26 小説では初・三浦しをん。 うーん、『ガラスの十代』って感じ笑 女子校っていう独特の空間だからこそだなぁ、とか まぁ共学わかりませんけど 自分と同年代の同性しかいない空間って、よく考えたら相当異常だよなぁ・・・ まさに箱庭。 そしていつの間...

2007/09/26 小説では初・三浦しをん。 うーん、『ガラスの十代』って感じ笑 女子校っていう独特の空間だからこそだなぁ、とか まぁ共学わかりませんけど 自分と同年代の同性しかいない空間って、よく考えたら相当異常だよなぁ・・・ まさに箱庭。 そしていつの間にか生活に侵食している宗教とか 身体を、心を、支配しようとする何か、とか 激情とか 幻想とか 妄想とか そんなものがいっぱい詰まった少女たち 傷つけあい傷つきあい愛し合い。 愛なのか友情なのか執着なのか利己愛なのかなんなのか 翠の気持ちは、なんとなく理解できる気がする。 翠が一番すき。 自分を、他人を、友情を、愛を、理解を、同情を、献身を、抱擁を、包容を、笑顔を、必死に求めている。 馬鹿みたいに求めるだけで。欲しがってばかりで。 ただ、大きな流れの中にたたずんでいる。流されないように、おいていかれないように。 いつか、自分の中の流れが、洪水を押し返すのを待っている 最大の災厄である希望 箱舟はいくつあったのか 淑子はどこでどうしているのかな。

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2014/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【今日も空は青いか?】 石田衣良の処女作。主人公の友人、安藤タカシの台詞だったと記憶している。 当たり前の事の意味だと僕は認識しているが、何故だか読み終わってふと思い浮かんだ。 自分を確立する確かな日々は、何時だって甘く怠惰で後味が苦い。三人は羽化し旅をしてまた出会う。未来を強く意識させられる作品。

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2014/07/16

新潮文庫、たまりません。この本の全てが好きです。 精興社様で働かせてください!!植木製本所様で製本した本が読みたい!!このフォントでいきましょうと決められた方を拝みたい。

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2014/07/02

女の子はみな、三人の少女に対して「これはわたしだ!」と共感するところがあるのだと思う。 少女ばかりの秘密の花園は、たしかに楽園でもあるし、刑務所でもあった。ノスタルジーで泣いてしまいそう。

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2014/02/25

女子高での少女3名のそれぞれの観点から語る群像劇。個人的にはこうした藪の中形式は好きなんだけど若干違和感が、と思ったら後付けで「第一章は連載、二章・三章は書き下ろし」の旨が。元々、中篇があったのものに、サブの少女達からの主観ものを書き加えたということかと納得。 第一章はいまいち乗...

女子高での少女3名のそれぞれの観点から語る群像劇。個人的にはこうした藪の中形式は好きなんだけど若干違和感が、と思ったら後付けで「第一章は連載、二章・三章は書き下ろし」の旨が。元々、中篇があったのものに、サブの少女達からの主観ものを書き加えたということかと納得。 第一章はいまいち乗り切れませんでしたが、二章・三章は素敵です。あとがきでオチを書いているのもまたヨシ。

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2014/02/02

三人の女子高生から語られるストーリー。 那由多の話が一番好きだった。自分自身がそういう女性に惹かれるというのと、表現の色彩豊かさに惹かれたのと。 女子校という世界を全く知らなかったので興味深かった。

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