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秘密の花園 の商品レビュー

3.4

197件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    67

  4. 2つ

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2016/04/17

「薫は結晶して詰まってしまった心を、咳払いで再び血中に霧散させると言った 」 どの子も年頃女子って感じ。 こういうの読むと女子校に行きたかったなあって思う(笑)

Posted byブクログ

2016/02/23

ミッションスクールに通う3人の女子高生それぞれの視点で描かれる中編3作のお話し 3人はそれぞれ秘密を抱えている うちの娘が将にカトリックの女子校に通ってるからかもしれないけど、こんな話し好きなんだよなぁ ま、前から笑うミカエルとかマリア様がみているとか好きだしね あと、ミッショ...

ミッションスクールに通う3人の女子高生それぞれの視点で描かれる中編3作のお話し 3人はそれぞれ秘密を抱えている うちの娘が将にカトリックの女子校に通ってるからかもしれないけど、こんな話し好きなんだよなぁ ま、前から笑うミカエルとかマリア様がみているとか好きだしね あと、ミッションスクールじゃないけど女子校ものならblueとかね 何というか、僕が想像する女の子同士の付き合いのリアルさがある 淑子のことはどーでもいいとして 那由多と翠の関係は憧れるなぁ だからこそ淑子の気持ちもよくわかる 何より笹塚さんがいい味出してる こんな先生がいたら高校はもっと楽しかったかもね 偏った知識だけど、こんな本が芥川賞とればいいのにとおもってしまう 結局、3人とも抱えている秘密や問題や悩みは解決していないし 終わり方もとらえようによってはぶん投げてるようにも思えるけど 個人的には、それは余韻ととらえた ここで終わりの物語ではなくて、人生のここだけ切り取ったようなお話しという意味で だからといって続編が必要なわけでもない その辺も含めて妙な現実感を感じる

Posted byブクログ

2015/12/16

 同じ女子校に通う少女たちの物語。少女だけどまだ何も知らないわけじゃない、けど自分の女性性に対しての嫌悪感や疑問を拭いきれるほど成熟しきっているわけでもない、この曖昧な時間は十代の一瞬であり、少女時代の儚さを感じた。どんな小さなことだって大事件になってしまう女の子の狭い世界は、年...

 同じ女子校に通う少女たちの物語。少女だけどまだ何も知らないわけじゃない、けど自分の女性性に対しての嫌悪感や疑問を拭いきれるほど成熟しきっているわけでもない、この曖昧な時間は十代の一瞬であり、少女時代の儚さを感じた。どんな小さなことだって大事件になってしまう女の子の狭い世界は、年を重ねると自然に趣が変わってしまうのだろうなぁ。また、女子校ならではの閉鎖的で濃密な雰囲気、少女たちの関係性が綺麗な文章からじわりと染みてくるようで、うっとりとむせ返るような気分になった。

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2015/11/23

※暴力、流血及び性描写の含まれる作品です。 【印象】 キリスト教主義の女子校に通う3人。 閉鎖社会も乙女心も秘密です。やや選民意識的。 【類別】 小説。 学園、青春、ロマンスの要素。 【構成等】 3つの章に分かれており、それぞれが別の人物の主観によっています。 【表現】 ...

※暴力、流血及び性描写の含まれる作品です。 【印象】 キリスト教主義の女子校に通う3人。 閉鎖社会も乙女心も秘密です。やや選民意識的。 【類別】 小説。 学園、青春、ロマンスの要素。 【構成等】 3つの章に分かれており、それぞれが別の人物の主観によっています。 【表現】 地の文は一人称視点。文体は平易。 回想とそれ以外との境界が曖昧にされがちです。

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2015/10/13

どんなに一緒にいても自分が相手にどう思われているかなんて相手の言葉だけではわからない。 それが一番知りたくても相手がたやすく隠してしまえば知る由もない。那由多と翠は実はお互いのことをいつも気にして考えているのにそれは相手に伝えられることはない。淑子はそんな二人の一番になりたいのに...

どんなに一緒にいても自分が相手にどう思われているかなんて相手の言葉だけではわからない。 それが一番知りたくても相手がたやすく隠してしまえば知る由もない。那由多と翠は実はお互いのことをいつも気にして考えているのにそれは相手に伝えられることはない。淑子はそんな二人の一番になりたいのになれないと感じている。それは第三者から見たら入りたくてもどこかアウェイな感じを那由多と翠には見えないけれど彼女は気づいてしまってるから。 なんて連鎖しないものなんだろう。交わるようでいつも肝心なことは届けられない。片思いより苦しくてひんやりとした日常を俯瞰した。

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2015/09/25

カトリック系の女学校に通う那由多、淑子、翠という3人の主人公が、それぞれのやり方で、自分たちのアイデンティティを模索するお話。彼女たちがこころのなかに抱える孤独だとか葛藤だとか愛着だとかを、半ば詩的な想像力の世界で表現されているのが印象的な作品です。

Posted byブクログ

2015/08/08

卒業して10年も経つとあまり覚えていないけれど、それでも学校に対してこんなに閉塞感を覚えたことはなかった気がする。それに対しては共感はできなかったのだけれど。 ただ、幼い頃の経験が、家族が、絡みつくように人格形成に影響を与えるのはとても納得がいった。 思春期の、恋ではない度を超え...

卒業して10年も経つとあまり覚えていないけれど、それでも学校に対してこんなに閉塞感を覚えたことはなかった気がする。それに対しては共感はできなかったのだけれど。 ただ、幼い頃の経験が、家族が、絡みつくように人格形成に影響を与えるのはとても納得がいった。 思春期の、恋ではない度を超えた友情にだれか名前をつけてくれないか。正体を教えてくれないか。しをんさんはそれを考えてくれる人だろうか。

Posted byブクログ

2015/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミッション系の女子高の同級生3人が一話ずつ語るオムニバス。グチャグチャ、悶悶しているのだが、中年である自分にも思い当たる節があり、一気に読んでしまいました。 最後ははっきりしないのが、個人的には嫌だった。

Posted byブクログ

2015/05/31

私たちはまるで、言葉を知ったばかりの幼児のように「どうして、どうして」と繰り返す。どうして夕焼けは血の色をしているの。どうして私たちは体液を分泌するの。どうして拒絶と許容の狭間で揺れ動く精神を持って生まれたの。

Posted byブクログ

2015/04/11

20150411読了 ちょっと苦手な方の作品だった。 女子高生の暗い心の部分が描かれているが、結局どうなったか分からず、モヤモヤが残った

Posted byブクログ