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秘密の花園 の商品レビュー

3.4

198件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/06/12
  • ネタバレ

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女子校に通う3人の主人公。男性を巡る女同士のぶっちゃけトークが強烈で、「うわっ、女子校トーク来たか」と序盤から面食らってしまった。 「私はなにをしているんだろう?」「どうしたら私でいられるんだろう」と、掴みどころが無く不安定な心境でありながら、思い詰めると180度逆の行動に出る。ここまでやるか!?というくらい、直球で衝動的で刺激的な展開が描かれている。本人や周囲の大人も気づかない、秘めた爆発力は恐ろしくもある。読者にとってはある意味暴力的とも受け取れる。 ただ、敏感で傷つきやすい生き物であることも確実。「美しさ、儚さ、脆さ」を描いた表紙カバーの絵も刺激的で、不気味ささえも感じられる。 感性が人一倍豊かであるため、彼女達は、大人(の男性)たち、同級生たちに傷つけられながら、拠り所を求めて彷徨う。淑子の気持ちは男性である私に取っても分かりやすかった。那由多と翠の二人が持つ感性は独特。お互いが惹きつけられ、不思議な絆が作り上げられていて、緊張感があった。 彼女たちは常に緊張した日々を過ごしていたのだろうか。作品全体を覆う鬱々とした空気が、余計に緊張感と美しさを読者に煽ってくる。そして、物語は暗い空気のまま突然終わる。 ここまで少女達の心の闇に入り込み、躊躇せずに描ききった三浦しをんさんには脱帽である。

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2023/12/05

女子校のひんやりジメジメしている感じの雰囲気よかった 坊家淑子視点の話がすらすらと読めたのはまあそう言うことですね 平岡悪い男やでほんま

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2023/07/18

女子高の悪い部分が凝縮されているような小説 ”大人”でも”子供”でもなく”少女”と言う生々しい 感情を持っている年齢特有の不穏さ 那由多、淑子、翠3人の少女が見せる 脆い心、意地とプライド。 したたかさが無く、悪い意味で純粋過ぎる彼女たちの 危うさが本書の魅力だと思う。 ...

女子高の悪い部分が凝縮されているような小説 ”大人”でも”子供”でもなく”少女”と言う生々しい 感情を持っている年齢特有の不穏さ 那由多、淑子、翠3人の少女が見せる 脆い心、意地とプライド。 したたかさが無く、悪い意味で純粋過ぎる彼女たちの 危うさが本書の魅力だと思う。 那由多、淑子、翠と主に3人の少女たちの秘密が 各章で描かれているので 視点が変わっていくので、「こいつがそんな秘密を!?」 と言う、驚きもあった

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2022/10/14

言葉をいくら重ねても、果てしなく隔てられ交わることがない。でもだからこそ、どこかに逃げたいとは思わないのだ。届かなかった言葉が虚無となっていくら押し寄せようと、それでもまだ言葉を重ねたいと思える相手のそばにいたい。(244ページ)

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2022/08/31

『ののはな通信』を読んで、しをんさんの女子校ものが読みたくて積読の中から手に取りました。 女子高生の那由多→淑子→翠の視点で話が進んでいく。 それぞれ胸のうちに秘密を抱えながら多感な 時期を過ごしている。 難しかった…。

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2022/05/19

知り合いの女子校出身者曰く、 学校の中はガサツで下品で動物園だと言う。 本書は随所でたおやかで神秘的な品が感じられ、なんとなく「外から見た女子校」いう印象を受けてしまった。 女子同士なら、もっと陰湿でもっともっと意地悪なことをするのでは、と思ってしまった自分は、相当心が荒れて...

知り合いの女子校出身者曰く、 学校の中はガサツで下品で動物園だと言う。 本書は随所でたおやかで神秘的な品が感じられ、なんとなく「外から見た女子校」いう印象を受けてしまった。 女子同士なら、もっと陰湿でもっともっと意地悪なことをするのでは、と思ってしまった自分は、相当心が荒れているかもしれない。

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2022/05/07

えっ、ちょっと待って、、、終わるの、ここで? それとも何か読みこぼしたのかな、、、 ラストの動揺はさて置き、 女子校に通う3人の女子高生をそれぞれの視点からみたお話。 あの頃特有の友情、恋と性、有り余る情熱、葛藤、家族、終わる=死、、、 稔子どうなったぁー

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2022/02/04

彼女たちの思いや考えに共感できるところもあれば理解できないところもある、といったところでしょうか。それは同質で閉鎖的なカトリック系女子校で青春時代を過ごした経験がないから、もう「少女」ではないからなのか。彼女たちの求めるものは人間の根源的な欲求のような気がしました。私たちが日常生...

彼女たちの思いや考えに共感できるところもあれば理解できないところもある、といったところでしょうか。それは同質で閉鎖的なカトリック系女子校で青春時代を過ごした経験がないから、もう「少女」ではないからなのか。彼女たちの求めるものは人間の根源的な欲求のような気がしました。私たちが日常生活の中でそれとなく満たせるものの本質を、彼女たちはストレートに求める。だからこそ、理解が追いつかないのかもしれません。

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2022/01/07
  • ネタバレ

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淑子の話がとても刺さりました。 先生を好きになったことはないけれど、その人のために死んでもいいという気持ちは分かってしまうなと思いました。学生なら尚更そうだろうな、とも。

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2021/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女性作家ならではの視点で様々な葛藤を描いた作品という所なんだろうか。 前半は靄がかかっている感覚でしたが、徐々に晴れていく感じが面白かったです。 ですが、なかなか難しい作品でした。

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