生物と無生物のあいだ の商品レビュー
面白く読める学説史
分子生物学の観点からみた「生物」の世界とは、どんなものなのか……。いつもとは違う視点から見た世界の不思議。面白く読める学説史というのは、なかなかないと思う。知的好奇心が刺激され、ゾクゾクする。
yui
難しそうな内容と思いきや、人物と情景の輪郭がクッキリしてて読みやすい。各世代のキャラクターが絡み合う感じが良い。漫画のクローズを読んでる感じに近い。内容真裏だけど。
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文章がとても読みやすく、比喩なども上手でした。 研究者でありながら、そういう趣味や活動をしていたのかな?
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生命科学がテーマの文章であるにもかかわらず、折々の情景描写が詩的で美しい。 DNAの二重らせんは、40年前でも教科書に載ってて、当たり前のことのように教えられたけど、科学者たちの一つ一つのトライアンドエラーの積み重ねと偶然やラッキー(時には人為も)の結果なんだなぁ、とわかる。 ...
生命科学がテーマの文章であるにもかかわらず、折々の情景描写が詩的で美しい。 DNAの二重らせんは、40年前でも教科書に載ってて、当たり前のことのように教えられたけど、科学者たちの一つ一つのトライアンドエラーの積み重ねと偶然やラッキー(時には人為も)の結果なんだなぁ、とわかる。 そうやって生命を構成するパーツを一つ一つ明らかにしながら、でも、生命はそれらパーツ全ての集合というわけじゃない、という結びが、まるでドラマのように味わい深く物語の余韻が残ります。
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当時、タイトルからうっすら一度は自分も考えた問いについて惹かれて読んだのを覚えています。 人間の神秘的な構造と設計について改めて理解し直せました。
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著者が大学初年度に教授に問い、とうとう導き出されなかった「生命とはなにか」という疑問を著者の研究者としての物語や、近代の生物学の変遷、はたまたノーベル賞の裏事情などを通じて探っていく本。ジャンルとしては生物学の本だが誰でも分かりやすくなるように書かれていて、語り口も堅苦しくなく、...
著者が大学初年度に教授に問い、とうとう導き出されなかった「生命とはなにか」という疑問を著者の研究者としての物語や、近代の生物学の変遷、はたまたノーベル賞の裏事情などを通じて探っていく本。ジャンルとしては生物学の本だが誰でも分かりやすくなるように書かれていて、語り口も堅苦しくなく、とても面白かった。
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(2007/11/17) こんなにダイナミックなミクロな話があったなんて!という印象の本でした。 尊敬する先輩が、「この本はいい」といって貸してくれたのがこの「生物と無生物のあいだ」。想定が変わっているが、昔よく読んだ講談社現代新書あった。そういえば最近はこれや岩波新書も読まな...
(2007/11/17) こんなにダイナミックなミクロな話があったなんて!という印象の本でした。 尊敬する先輩が、「この本はいい」といって貸してくれたのがこの「生物と無生物のあいだ」。想定が変わっているが、昔よく読んだ講談社現代新書あった。そういえば最近はこれや岩波新書も読まなくなりました。 なんとなく講談社現代新書らしい、なつかしい雰囲気がありましたが、それ以上にこの本はすごい!DNAの話を中心に、いかに生物が自己復元能力を有しているか、それを化学者たちがどう追求していったかを、物語性をもって楽しく読ませてくれました。この福岡さんという方、おそらくすごい化学者なのでしょうが、それにしては文学性がある。天は二物を与えるのでしょうか。書き手によっては難しい話で終わりそうなDNAが、わくわくするような物体として描かれていました。化学に詳しくない方でも十分に楽しめます。
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生物と無生物を隔てるのは、動的平行と、不可逆的な時間の流れ、ということらしい。脱線が多すぎるというか、そちらがメインか。
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面白かったが、あまり自分には合わなかった。 風景や歴史の描写自体は美しいのだが、それらの描写が何を表現するために記述されているのかの見通しがなく入っているため、理路整然としていない印象になっている。 もっとガチガチのコロナ禍であればあれやこれやにオッとなったのかもしれず、旬を逃し...
面白かったが、あまり自分には合わなかった。 風景や歴史の描写自体は美しいのだが、それらの描写が何を表現するために記述されているのかの見通しがなく入っているため、理路整然としていない印象になっている。 もっとガチガチのコロナ禍であればあれやこれやにオッとなったのかもしれず、旬を逃した感があった。
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積読本をやっと読めた。生物の仕組みは、それを追えば追うほど深淵でロマンがあるんだなあ。ちゃんと理解できない部分も多かったけど、動的平衡の不思議さと面白さは伝わってきた
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