真鶴 の商品レビュー
魅力的な一冊
理由なく失踪した夫を思いながら、母と娘と暮らしながら、「あちら側」と「こちら側」の境界を歩む京。独特の言葉遣い、放たれる静けさに呑まれる。どんな本?と聞かれても、魅力的だ、としか答えられない。そんな本。
yoko
これぞ川上弘美なんだなぁという文学。 綺麗な表現と百閒先生に通づる風のある世界観。 真鶴と東京を行き来する京とそこから去っていくもの達の機微が素晴らしい。 それと単行本の野十郎装幀が手に入って嬉しい。
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浅瀬でずっとやりとりしてる物語だと思った。 深いところに行くと傷付くから深く行かない。 ちゃぷちゃぷと波打ち際の物語。
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不思議な話だった。 ふわっとしていてわかりづらいところもあるが、 そのふわっとした文章が心地よいところもあり、またいつか読みたいなと。
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カバーが一昔前の三島由紀夫の文庫本 (オレンジ色に楷書体)を思い出し 内容が霊感サスペンス的になりそう? なのかなと思うと装画の「すもも」は 魔除け的な意味合い?と勘繰ってみたり.. 装丁だけでひとつお話が作れそう 何かグッと大きな展開が ある訳ではなくて 不思議を理解しようと...
カバーが一昔前の三島由紀夫の文庫本 (オレンジ色に楷書体)を思い出し 内容が霊感サスペンス的になりそう? なのかなと思うと装画の「すもも」は 魔除け的な意味合い?と勘繰ってみたり.. 装丁だけでひとつお話が作れそう 何かグッと大きな展開が ある訳ではなくて 不思議を理解しようとか 謎解きしようと読むお話でなく ゆるゆると感覚で味わう感じ 川上弘美さんちょっと苦手だな〜と 思っていたけど このお話の微妙な感じは良かった
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勘違い平行棒。 ってな事で、川上弘美の『真鶴』 真鶴と言えば宮城県の田中酒造店の日本酒と思うよね しんしんがこの真鶴を読んでて、キャプションで日本酒の話をチラリとやり取り。 もう、脳内は完全に日本酒のお話と勝手にインプット。 図書館で借りてワクワクしながら読むわな……。...
勘違い平行棒。 ってな事で、川上弘美の『真鶴』 真鶴と言えば宮城県の田中酒造店の日本酒と思うよね しんしんがこの真鶴を読んでて、キャプションで日本酒の話をチラリとやり取り。 もう、脳内は完全に日本酒のお話と勝手にインプット。 図書館で借りてワクワクしながら読むわな……。 日本酒………お酒………? 一向に出てこないなぁ…… 出てくるのはついてくる何か… 礼は行方不明……秋田の山本、ど、白瀑でお馴染みの山本酒造店の礼ってあるけど呑んだ事無いし…… 砂って宿……… 青茲って青磁の酒器で日本酒呑めば粋な感じがして美味いじゃろなぁ…… 百はツンデレ…栃木県の旭興でお馴染みの渡邊酒造の百って貴醸酒があるけど呑んだ事無いし… 岩手県の磐乃井酒造の百磐はコスパが高くて美味いけど余り県外は出回って無いし…… 京はさ迷う……京って日本酒は無いし…… 一向に日本酒出てこんじゃん! って思いながら読んでるうちに読破………。 わしになにかついたかな…… もうね、真鶴へ行ったり来たり、なにかついたりつかなかったり、の3往復半な話じゃったって感想です。 真鶴って瀬戸内の何処かと思ったけど神奈川県に有るみたいね あ~真鶴呑みたい(笑) 2021年32冊目
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
寝る前にちびちび読み進めた。 いる人といない人。母と自分と娘。男と女。が絡み合ってほどけない状態で物語りが進む。 登場人物は、自分、12年前に失踪した夫、娘、母、恋人、ついてくる女。 そのうち、現実にいないと思われるのは、夫と付いてくる女。 一番濃く描かれているのも、夫とついてくる女。 結局のところ、「いる」とはなんなのか。 日々暮らす中で、好きな人とあまり好きじゃない人がいて、よく会う人とよく会わない人がいて、好きだけど会う人会わない人、好きじゃないけど会う人会わない人、また、よくわからなくて会う人会わない人。などなど、色んな濃度の人と関わりながら過ぎていく。 あと、好き、会う、の他に、想い、の軸もあり、それぞれのバランスが自分の中の「いる」をつくる。「いる」によってつくられたものが自分。 いない人、会えない人を想いことが、濃く自分を形作り、その過程を見せることなく、よく会う人と会う。よく会う人の情報はどんどん更新されるが、会えずに想い続ける人の情報の更新は遅く、勝手に膨らみがち。前者は変化するけど、後者は変化がないから。 そんなこんなを相対化しながら、自分のありようや、会えない人への想いを考える。 いる人といない人、会話と描写、現実と夢想、が入り混じりながらも、自分の時間は進んでいく。 あと、装丁がとてもかっこいい。
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自分が恋愛体質でもないし、霊感っぽいものも全然気配もないし、子供も居ないので、分かったような分からないようなモヤモヤ感いっぱいで読了。にじむとかたゆたうとか近い遠いとかゆたゆたとか、そういう言葉の感覚はとてもいいなと思いながらも、主題となっていることが掴みきれないまま不完全燃焼で...
自分が恋愛体質でもないし、霊感っぽいものも全然気配もないし、子供も居ないので、分かったような分からないようなモヤモヤ感いっぱいで読了。にじむとかたゆたうとか近い遠いとかゆたゆたとか、そういう言葉の感覚はとてもいいなと思いながらも、主題となっていることが掴みきれないまま不完全燃焼でした。失踪した夫にも、その夫を恨みつつも恋い焦がれているのに妻子ある仕事相手と長年ウェットな関係を続ける主人公にも、妻子があるのに愛人が失踪した夫を忘れられないことに嫉妬して傷つく男にも、誰にも共感できず、残念でした。
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途中で読むのが辛くなっていましたが、結末が気になって最後まで読みました。 感想は…うまく言葉になりません。 穏やかで優しい夫を大事にしようと思いました。 子供の小さい時間も大事にしようと思いました。 表紙の高島野十郎さんの「すもも」がとても良いです。
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"ついてくるもの"にひかれて「真鶴」へ通う作家 「京」、十数年前に失踪した夫 「礼」 を探してと、一応ストーリーはあるものの、物語は虚実を綯い交ぜにして、時空を超え、どんどん神話的に膨らんで、それがかえってリアルにせまってくる、本来のものがたりの力、川上ワール...
"ついてくるもの"にひかれて「真鶴」へ通う作家 「京」、十数年前に失踪した夫 「礼」 を探してと、一応ストーリーはあるものの、物語は虚実を綯い交ぜにして、時空を超え、どんどん神話的に膨らんで、それがかえってリアルにせまってくる、本来のものがたりの力、川上ワールド...好きです。読むつもりはなかったのに読んでしまった(;一_一)
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