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利己的な遺伝子 増補新装版 の商品レビュー

4.2

100件のお客様レビュー

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2014/01/27

遺伝子の利己性とESSで進化の諸現象を説明していて論理は一貫している.一貫しているからこそ途中で飽きてしまった.

Posted byブクログ

2013/12/24

最初の前書きの部分は、はっきり言うと何を書いてあるのかとても掴みづらかった。 自分の知識量ではこの本は読めないのかなと思いさえしたが、本編に入り、読み進めていくうちに、徐々に理解できるようになった。 部分部分ではたまに混乱もするが、何を書いているかは外さず理解する事ができたと思う...

最初の前書きの部分は、はっきり言うと何を書いてあるのかとても掴みづらかった。 自分の知識量ではこの本は読めないのかなと思いさえしたが、本編に入り、読み進めていくうちに、徐々に理解できるようになった。 部分部分ではたまに混乱もするが、何を書いているかは外さず理解する事ができたと思う。 そして、長年疑問に思っていた事に一応の答えを見出し、そして、ある事実にかなりの衝撃を受けた。 もしあなたが遺伝子の知識に関して高校ぐらいで止まっているのならば、この本は新鮮さと驚きを与えてくれると思う。

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2013/10/01

面白いってレベルじゃない。少しでも生物に興味がある人は全員読むべき。 生物観ががらっと変わる。 あと435pでMacのUI褒めてる。嬉しい。

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2013/07/20

大作です、生命感が変わりました。遺伝子は利己的であり、個体は遺伝子を伝えるためのただの生存機械であり、遺伝子は自分のコピーを増やすためには手段を選ばない。これと、進化的に安定な戦略という考え方により、すべての現象を説明しようと試みる。子への利他的行動や、共生する種間での互恵的行動...

大作です、生命感が変わりました。遺伝子は利己的であり、個体は遺伝子を伝えるためのただの生存機械であり、遺伝子は自分のコピーを増やすためには手段を選ばない。これと、進化的に安定な戦略という考え方により、すべての現象を説明しようと試みる。子への利他的行動や、共生する種間での互恵的行動も、遺伝子自身がコピーを増やすための利己的行動と考える。愛情や互恵的利他主義も、ここから自然に淘汰されて生まれてきたと説明する。また、他人を信頼し、裏切らない行為が、進化的に安定であって欲しいという、著者の想いが伝わってくる。少し挑発的な考え方も出てくるが、論理的に首尾一貫しており、さすがである。

Posted byブクログ

2013/06/17

リファレンス多数。1976年のベストセラー増補版。 生態系を「遺伝子を運ぶための乗り物(ヴィークル)」と定義した場合に、進化的に安定的な戦略(ESS: evolutionarily stable strategy)をどのように実現しているかというフィールド研究を通じて、種の最大...

リファレンス多数。1976年のベストセラー増補版。 生態系を「遺伝子を運ぶための乗り物(ヴィークル)」と定義した場合に、進化的に安定的な戦略(ESS: evolutionarily stable strategy)をどのように実現しているかというフィールド研究を通じて、種の最大公約数的共存を模索する。 例えば餌を親からもらうために、ワザと捕食者に向かって大騒ぎする雛鳥の行動派ESSたり得るか。例えば偽の傷を負ったように見せかけ、巣穴から捕食者を遠ざけるように誘導する才能はどうか。 最もおもしろい仮説は、個を特定するのは共存共生であり、遺伝的優位性の究極はwin-winの実現であるという点を76年に既に提唱している点でしょうか。 70年代後半のイギリスといえば言わずと知れたパンクムーヴメントの起こりですが、ミームという文化的遺伝を通じ、変わった髪形のパンクスがゴッドセイブクイーンを謳うことの意義についての考察も秀逸。

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2013/06/01

生物進化学に関する素晴らしい本です。遺伝子という自己複製子が、今のような多様な生態系を形作ってくれることを、論理的に興味深く語ってくれており、感嘆しっぱなしでした。 読後の感想は、本当に人それぞれだと思います。 僕は、ゲーム理論の面白さを再発見しました。

Posted byブクログ

2013/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ローレンツの攻撃など。。。。彼らは進化の働き方を個体(遺伝子の利益)ではなく種の利益と誤解している。 「われわれ及び他のあらゆる動物が遺伝子によって作り出された機械に他ならない。」と主張。 成功した遺伝子のうち重要なものは「非常な利己主義」 利己主義的な道徳を押し付けるものではない。 どうである、とどうであるべきか、の区別ができない人。 自然淘汰によって進化して来たものはなんであれ利己的であるはずだという事になる。 利他的に見える行動は実は姿をかえた(生存の見込みに対する行為の効果が)利己主義である可能性が高い。 個体淘汰と種の淘汰の区別、しっかり!

Posted byブクログ

2013/01/12

これまで遺伝子は生物学的プロセスをスタートさせしきしていくエクゼクティブとみられ、遺伝子以外の細胞の要素は言うなればブルーカラー労働者として遺伝子の命令通りに動くものとされてきた。遺伝子が監督で蛋白質は役者で他の生化学活動はすべて裏方であると。しかしepiジェネティクスは この演...

これまで遺伝子は生物学的プロセスをスタートさせしきしていくエクゼクティブとみられ、遺伝子以外の細胞の要素は言うなればブルーカラー労働者として遺伝子の命令通りに動くものとされてきた。遺伝子が監督で蛋白質は役者で他の生化学活動はすべて裏方であると。しかしepiジェネティクスは この演劇はもっと即興的なものとなり、遺伝子はむしろアンサンブルキャスト、その他大勢で同じくアンサンブルであるタンパク質や生化学的な因子と同格の扱いになる。つまり遺伝子はローマ神話に登場する門や入り口の守り神ヤーヌスのように二つの顔を持つことになる。それは入り口であると同時に出口であり、始まりであると同時に終わりでもある。原因としての面だけでなく、周囲の活動に反応する側面である。

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2012/12/27

生物一般に対する常識を覆したに留まらず、『攻殻機動隊』や『虐殺器官』にまで影響を及ぼしている現代の進化論入門書にして20世紀の最重要古典。中心となるのは「生物は遺伝子の乗り物である」という巧みな比喩が印象的な、遺伝子を中心に置いたダーウィンの進化論の捉え直しと、遺伝子の様に文化を...

生物一般に対する常識を覆したに留まらず、『攻殻機動隊』や『虐殺器官』にまで影響を及ぼしている現代の進化論入門書にして20世紀の最重要古典。中心となるのは「生物は遺伝子の乗り物である」という巧みな比喩が印象的な、遺伝子を中心に置いたダーウィンの進化論の捉え直しと、遺伝子の様に文化を自己複製物として考える「ミーム」という概念。そう、コンピュータの世界が0と1で作られている様に、所詮僕らもATGCの4つの塩基で作られたDNAの産物。ページを捲る度に世界観が更新されていくかの様な、あまりにも鮮烈な読書体験だった。

Posted byブクログ

2012/10/31

正しいとは限らないが、一つの説として納得。 パラサイト・イブからこの書籍にたどり着いた人も 結構いたり? 難解な書籍には変わりはないが。

Posted byブクログ