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利己的な遺伝子 増補新装版 の商品レビュー

4.2

100件のお客様レビュー

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2019/09/24

物事をこのような角度からも捉えることができるのか。 フライヤー 私たちは遺伝子機械として組み立てられ、ミーム機械として教化されてきた存在かもしれないが、私たちには、自己複製子という「創造者」にはむかうことができる能力が備わっている。私たちの遺伝子は、利己的にふるまうよう指図して...

物事をこのような角度からも捉えることができるのか。 フライヤー 私たちは遺伝子機械として組み立てられ、ミーム機械として教化されてきた存在かもしれないが、私たちには、自己複製子という「創造者」にはむかうことができる能力が備わっている。私たちの遺伝子は、利己的にふるまうよう指図してくるが、それに一生従うよう強制されるわけではないのである。

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2016/05/10

◯生物個体を本質的に定義する特徴は、はじめとおわりに単細胞のボトルネックをもつ単位ということにある(412p) ★反復囚人のジレンマにおいては、協力することが双方の利益になる。

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2016/04/13

ダーウィニズムの進化系である「利己的な遺伝子」理論によって、世にはびこる群淘汰説(種の繁栄に役立つ形質が保存される)やその他のウソ理論を批判する本。 語弊を生まないための気遣いなのだろうが、冗長な部分もあるが、それを差し引いてもかなり面白く読めた。生物学を学ぶ人にもそうでない人に...

ダーウィニズムの進化系である「利己的な遺伝子」理論によって、世にはびこる群淘汰説(種の繁栄に役立つ形質が保存される)やその他のウソ理論を批判する本。 語弊を生まないための気遣いなのだろうが、冗長な部分もあるが、それを差し引いてもかなり面白く読めた。生物学を学ぶ人にもそうでない人にもおすすめ。 性淘汰を説明する際に用いた「生物経済学」のような概念や、最適な生存戦略をゲーム理論で説明する場面など、10年前の著作とは思えないほどである。 そして筆者イチオシの、「ミーム」という個人の思想の姿を借りた新しい自己複製子の概念。人類にはミームがあるから、生物の三大欲求のほかに自己顕示欲なんてものがあるんでしょうかね。

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2015/12/20

20151220 生物は遺伝子(自己複製子)の乗り物。 利他的な行動はあくまでも自分に似た遺伝子を残すためであり、近縁度の高い個体をより優遇。 産む数は育てるのに最適な数。最適化している。 囚人のジレンマや進化的に安定な戦略についても記述あり。他人への配分を行う戦略も進化的に安定...

20151220 生物は遺伝子(自己複製子)の乗り物。 利他的な行動はあくまでも自分に似た遺伝子を残すためであり、近縁度の高い個体をより優遇。 産む数は育てるのに最適な数。最適化している。 囚人のジレンマや進化的に安定な戦略についても記述あり。他人への配分を行う戦略も進化的に安定な戦略となりうる。よって気のいい奴が生き残ることも。 また、遺伝子は自分の個体外にも自分が長生きするよう影響する。ウィルスも遺伝子の変異であり、自分の個体が有利に動くよう操作する。 あらゆる生命の根本的な単位であり原動力は自分複製子。

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2015/12/03

アカデミックな書き方にはうんざりしてしまったけれど、内容はとても興味深かった。 要点メモ ・遺伝子の乗り物としての生き物 ・雌雄の違いと戦略 ・未来を予知できないからこそ、生き方を設計する

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2015/10/29

「実際に生き残る自分の子どもの数を最大化するために、彼らは産児制限を実行するのである。」 やっと読み終わった。積読1年くらい。 遺伝子は子孫を残せ、と命令する。本書を読んで3つ勉強になった。 1、やられたらやりかえす戦略が生きる上で最適な戦略である。 2、進化的な安定戦略で構築...

「実際に生き残る自分の子どもの数を最大化するために、彼らは産児制限を実行するのである。」 やっと読み終わった。積読1年くらい。 遺伝子は子孫を残せ、と命令する。本書を読んで3つ勉強になった。 1、やられたらやりかえす戦略が生きる上で最適な戦略である。 2、進化的な安定戦略で構築される人種は、やられたらやりかえす戦略者だけではない。一定数は馬鹿正直者がいるし、人につけこむ悪い奴も必要。 3、利他的な行動は、計算式により利己的な行動をとるよりも利己的になる場合を算出できる。140ページの計算例はとても刺激的だった。自分の近親者になんらかを与えるのも、遺伝子上の利益がある。それを計算で行える。

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2015/08/16

「気のいいやつが一番になる」の章が一番興味深かった。原著には他で知ったエッセンス以外のことも書かれているのではないか、と読んだが、特に新しい発見はなかった…、かなあ。自分の理解力がないだけかもしれない。

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2015/06/24

理解しきれない箇所もあったので飛ばし飛ばし。 色んな事象、正反対に見える事も、を遺伝子の利己性で説明してあり、トリビア的に面白い。 本当か!?と訝ってしまう事もしばしば笑 理系、特に生物系にはたまらない本かと。

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2015/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学生の頃、衝撃を受けた本。 進化論を遺伝子レベルに深化させロジカルに説明した本書は、ページ数は多いが、非常に読みやすい。 行動生物学に興味を持つことになった本

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2015/05/08

初めて読んだときは「遺伝子の次元から進化を論じる」という斬新さに、大きな衝撃を受けた。 僕は文系なので、この書籍が現在、どんな位置づけにあるのかは分からないし、調べようとも思わないが、少なくとも「哲学書」ないし「読み物」としての価値なら十分にあると思われる。 ロジカルな構成と皮肉...

初めて読んだときは「遺伝子の次元から進化を論じる」という斬新さに、大きな衝撃を受けた。 僕は文系なので、この書籍が現在、どんな位置づけにあるのかは分からないし、調べようとも思わないが、少なくとも「哲学書」ないし「読み物」としての価値なら十分にあると思われる。 ロジカルな構成と皮肉に満ちた文体は、長編小説を読むときのような充足感を与えてくれる。

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