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ハゴロモ の商品レビュー

3.9

270件のお客様レビュー

  1. 5つ

    60

  2. 4つ

    107

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

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2019/08/05

うっかり癒される、再生の物語 壊れた物を書くことは簡単だし 美しいものを美しく描ける人だってたくさんいるけど、 一度壊れたものをこうやって綺麗に編み直してくれるのはすごいなぁと思う。 登場人物がふわふわ妖精系ではなくて、俗っぽかったり下世話だったりリアリティがあるのがよい。 ...

うっかり癒される、再生の物語 壊れた物を書くことは簡単だし 美しいものを美しく描ける人だってたくさんいるけど、 一度壊れたものをこうやって綺麗に編み直してくれるのはすごいなぁと思う。 登場人物がふわふわ妖精系ではなくて、俗っぽかったり下世話だったりリアリティがあるのがよい。 傷つくことはありふれているけれど、治癒と再生も同じくらいありふれていると信じさせてくれる。 「心の強い人は、たいてい心さえしっかりしていれば体はなんとかなる、って体のことをばかにしているんだ。でも人って、ある線を過ぎると、こんどは体が弱っていることが心を引っ張っていってしまうんだ。」

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2019/07/12

2019/7/9-7/12 よかったよ、ばななさん! オレ、この人の文体が好きなのかもしてない。「弱っているときにじんわりくる本」ってあとがきにあったけど、もしかしたらそうなのかもしれない。なんだか今の気持ちに重なる部分もあって、またどこかのタイミング読みたいと思います。 ありが...

2019/7/9-7/12 よかったよ、ばななさん! オレ、この人の文体が好きなのかもしてない。「弱っているときにじんわりくる本」ってあとがきにあったけど、もしかしたらそうなのかもしれない。なんだか今の気持ちに重なる部分もあって、またどこかのタイミング読みたいと思います。 ありがとう! って感じです。

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2019/06/03

大人のおとぎ話。そんな本でした。 よしもとばなはさんの本を、どうしても読みたくなる衝動が、わたしにはある。特別自分が落ちている時というわけでもなく、暇な時というわけでもなく、、自分でもどういう時に読みたくなるのかはわからない。 だけど、こういう、ばななさんらしい、キレイで、大...

大人のおとぎ話。そんな本でした。 よしもとばなはさんの本を、どうしても読みたくなる衝動が、わたしにはある。特別自分が落ちている時というわけでもなく、暇な時というわけでもなく、、自分でもどういう時に読みたくなるのかはわからない。 だけど、こういう、ばななさんらしい、キレイで、大人で、不思議で、ビターなお話が読みたくなる時があるのだ。 何年も付き合った愛人にあっさり捨てられた主人公が、子供の頃に天国に行きかけた自分を救ってれた男性と偶然にも故郷で再会するなんて、なんて乙女チックな…と一方では思いながら、いやでも、世の中にはこういう不思議なことがきっとあるんだろうな、と思ってしまう。 不思議な事の連続の本ですが、なぜかすんなり納得できてしまう。 帰る場所がある事の幸せを、押し付けがましくなく、すっと感じさせてくれて、感謝させてくれる、そんな本でした。

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2019/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「人の、意図しない優しさは、さりげない言葉の数々は、羽衣なのだと私は思った。」愛人関係にあった恋人と別れた主人公ほたるは、大きな川の隙間に存在する故郷の町に帰り、祖母が営む喫茶店で働く。そこで出会う不思議な人々、懐かしい風景の中でゆっくりとほたるの心が再生していく物語。 人間関係に疲れてしまった時の心の処方箋にピッタリ。

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2019/04/29

やっぱり文章好きじゃない みつるのラーメン屋 スケートの話とかほっこりするような物語ではなく、起承転結の薄い物語

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2019/04/26

東京に居残るか、地元に帰るか悩んでいる27歳なう。 すこし救われました。 自分がなにもしていないのに、いつのまにか流れて人生が決まっていく感じ。お父さんはそういうのが最高と言ってくれるけど、わたしもまだまだそんな風におもえなくて…ばかだなぁ。

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2019/02/12

またまた河合隼雄推薦の書。 夢や無意識が、現実世界をなるべき形に導いていく。 川に囲まれた土地固有の魔法と書いてあるけど、そういう感覚ってあるのかもね。

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2019/01/23

なんとバイトの暇な時間だけで読破。サクッと読めます。あとがきで著者本人も言ってるけど、「弱っているときにじんわりとしみてくる」作品。弱っていたのであらすじに惹かれて購入し、じんわりしながら読みました。本当、力が湧いてくる!みたいなエールを送る系でもないし、悲劇のヒロインに自己投影...

なんとバイトの暇な時間だけで読破。サクッと読めます。あとがきで著者本人も言ってるけど、「弱っているときにじんわりとしみてくる」作品。弱っていたのであらすじに惹かれて購入し、じんわりしながら読みました。本当、力が湧いてくる!みたいなエールを送る系でもないし、悲劇のヒロインに自己投影してひたる系でもないし、「そうだよなあ、そういうもんだよなあ」みたいな、何でもない毎日の中の一部のような感じ。これを読み終えて、本の中で経験したことが当然のように私の時間軸の中に収まっていすぎてバイト終了とともに読了したその次は「さ、午前中のやること終わったし帰るか」っていういつも通りっぷりでした。 でも感情を大きく揺さぶられなかったからと言って何も残らなかった訳ではなく、もやもや、前に進めずにいた自分を「普通」の状態に戻してくれたから、この本を選んで良かったと思う。弱ったときにはまた読み返そうと思います。

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2019/01/13

この優しい空気感、本当に好き。 久しぶりにキッチンが読みたくなって図書館に行ったけどなくて、何となく借りた本。あとがきに、「どうにもほっとできない気持ちにいる人が…苦しみのペースを落とすことができたらいいな…」とあるんだけど、毎日育児に疲れきってる自分に優しく降りてきたお話だった...

この優しい空気感、本当に好き。 久しぶりにキッチンが読みたくなって図書館に行ったけどなくて、何となく借りた本。あとがきに、「どうにもほっとできない気持ちにいる人が…苦しみのペースを落とすことができたらいいな…」とあるんだけど、毎日育児に疲れきってる自分に優しく降りてきたお話だったなー。癒された。 ちなみに、この話の中にでてくるるみちゃんが、私が勝手に慕っている方に重なる。いつかそう伝えたいなって思った。

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2018/11/11

単に生きていくことさえもぎこちなくなってしまうほどの悲嘆に暮れても、大丈夫なのだな、時間がかかっても良いのだな、と思える物語だった。 作者も書いているように、これはおとぎ話だと思うけども、その中で主人公が少しずつ、自然に癒されていく、その描写がとても優しい。 「人の、意図しない...

単に生きていくことさえもぎこちなくなってしまうほどの悲嘆に暮れても、大丈夫なのだな、時間がかかっても良いのだな、と思える物語だった。 作者も書いているように、これはおとぎ話だと思うけども、その中で主人公が少しずつ、自然に癒されていく、その描写がとても優しい。 「人の、意図しない優しさは、さりげない言葉の数々は、羽衣なのだと私は思った。いつのまにかふわっと包まれ、今まで自分をしばっていた重く苦しい重力からふいに解き放たれ、魂が宙に気持ちよく浮いている。」 特にこの一節は胸をついた。人との繋がりの捉え方が美しい。

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